'13-03-03投稿
MSN 産経ニュース
インドでも汚染深刻化 日本大使館が注意呼び掛け
2013.3.2 16:43
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130302/asi13030216450002-n1.htm
「インドで大気汚染が深刻さを増し、日本大使館が在留邦人に注意を呼びかけている。ニューデリーやムンバイなどの主要都市で工場や自動車の急速な増加により環境が悪化し、健康への影響を懸念する声が強まっていた。
大使館によると、ニューデリーでは、汚染の原因となる微小粒子状物質「PM2・5」が2010年に1立方メートル当たり年平均89マイクログラムで世界保健機関(WHO)の基準値の約9倍に達するという。
大使館は2月27日に出した文書で、特に濃霧が発生する冬季は汚染が深刻化すると指摘した。
中国での大気汚染が問題化して以降、インドでも市民の間で公害に対する関心が高まっている。大気汚染が原因で年間約67万人が亡くなっているとした研究機関の報告が大きく報道され、政府に対策を求める意見が広がっている。(共同)」
⇒中国ほどではないが、下図の日本の高度成長期程度の汚染が大都市周辺で起こっているようです。大気汚染が原因で年間約67万人が亡くなっているという。どのような病名なのだろうか?また、どの地域で多かったのだろうか?喘息で亡くなられたにしては多すぎるようです。
発癌性のPM2.5の影響なのだろうか?今後の情報が待たれます。
微小粒子状物質(PM2.5)について - 広島県ホームページによれば
「・・・微小粒子状物質(PM2.5)はどのようなところから発生するのですか。
微小粒子状物質(PM2.5)の発生源としては,工場のばい煙や自動車排ガスといった化石燃料の燃焼などの人の活動に伴うもののほか,火山の噴出物や波しぶきなどによる海塩の飛散等の自然界由来のものがあります。
最近では中国からの影響が懸念されていますが,これに限らず通常の生活でも発生しており,タバコの煙やハウスダストのうち,粒径の小さなものもこれに該当します。
また,こうした微小粒子状物質は,粒子として排出される一次粒子のほか,ガス状物質が大気中で粒子化する二次生成粒子とに区分されます。・・・」という。
時事ドットコム
「春節明け、大気汚染また悪化=危険物質も検出-中国」によれば、
「【北京時事】中国では春節(旧正月)の長期休暇が明けて経済活動が再開し、大気汚染が再び悪化する傾向を見せている。新華社電によると、17日午前には北京や天津、河北省、河南省でスモッグが拡大。北京の一部は視界が500メートル以下となり「重度汚染」警報が出された。
9日からの春節休暇中は、新年を祝う花火や爆竹で、「肺がんやぜんそくなどの原因になる」として問題になっている微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が一時的に急上昇したものの、北京などの大気は比較的良好な状態を保っていた。・・・一方、中国青年報によると、中国科学院大気物理研究所の研究チームはスモッグから大量の窒素有機化合物を検出。研究責任者はこうした有機化合物が1940~50年代に米ロサンゼルスで起きた光化学スモッグの主要原因物質の一つであると指摘し、「最も危険なサイン」と主張した。・・・」という。
放射能による内部被曝より、即効性の物質についても、その物質名を明確化して、汚染が酷い場合は高性能の有害物質吸着マスクの着用基準も明確化すべきだと想われます。
やはり、既報(その33:70マイクログラム超で外出自粛=PM2.5対策で暫定指針に係る雑感)で記載したように、
徹底するなら、たとえば、半導体チップを製造するクリーンルームにおける個数管理のように、個数換算の方がより明確に被災との因果関係をとるのに適していると思われます。
AM2.5と一言でいっても、エアロゾルとして、煤、硫酸塩、硝酸塩、黄砂、火山灰、環境放射能、インフルエンザウィルスなどの超微細な粒子、および 化石燃料の消費によって発生するCO2、SO2などSOX、NOx(窒素酸化物)、および窒素有機化合物(VOC)などガス状物質などハイブリッド汚染であり、それぞれの質/量、粒子径がことなれば、同じ質量でも個数が違うことは自明です。
(ガスの場合、原子、分子状なので桁違い粒子径が小さく、その個数は多くなりますが、)
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