水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

異常気象など天変地異に係る記載(その17:大気汚染粒子が慢性化して寒冷化するという)

2013-02-08 | 天変地異・異常気象関連

'13-02-08投稿

 既報大気エアロゾル粒子と寒冷化現象に係る雑感('13-01-23)にて、最近のわが国を含む北半球の寒冷化など天候不順現象には一体どのような原因であろうか?と杞憂しています。

 今冬のインド周辺の亜熱帯~熱帯地域中国、および、英国などの高緯度地域での異常な寒冷現象。

 わが国でも、めりはりのない春夏秋冬がここ数年来続いていますが、
特に最近では既報わが国の冬の気温と今年の寒冷化との対応から、気温海水温が増加する地球温暖化中にも係らず、一過性ながら、寒冷現象が時折発生しています。

 天候不順現象は続いています。

47ニュース
北陸で春一番 2013/02/07 12:05  【共同通信】

⇒ 新潟地方気象台は、北陸で「春一番」が吹いたと発表した。データがある1999年以降で最も早いという。

 春一番といえば、(goo辞書)立春のころ、その年、初めて吹く強い南風発達した低気圧が日本海を通るときに吹き、気温が急に上がる。はるいち。《季 春》

また、北陸といえば別報の引用で記載したように石川に飛来 黒色炭素粒子、珠洲で6倍 というように、日本の大気は大陸からの偏西風によって?汚染しているという。

 車の排ガスや工場の煙などから出る直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質「PM2.5」
 中国 北京では1立方メートル当たり75マイクログラム以下としている基準を市内全域で超え、半数の観測点で基準の10倍近くまで上昇。900マイクログラムを突破したところもあったという。
 ちなみに、わが国の基準は国が定めた環境基準値は1日平均1立方メートル当たり35マイクログラム。

 さまざまな有害微粒子の発生源、発生物質の組成・発生量の定量値、比率については現状不詳もしくは非公開なのか?気になるところです。
 組成が解れば、たとえば黄砂が主因ならば、「砂漠の緑化」、海水淡水化などした清浄な水で砂塵が飛ばないように、「スプリンクラー」の対策を打てます。

主な微粒子としてはエアロゾルに係る記載(その23:大気エアロゾル(微粒子)予測 )で紹介した九州大学 http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/index.html
SPRINTARSエアロゾル予測(簡易版)によれば、

「大気汚染粒子」:すす(黒色炭素)・有機物・硫酸塩エアロゾル

「黄砂」:土壌粒子
                                            

 また、
既報の引用記載では中国のスモッグのような濃霧には多くの有害物質のほか病原菌も付着しているという。

 
以下、「PM2.5」の車の排ガスや工場の煙以外の出所に係る記載、
および慢性化した場合、北半球の寒冷化を引き起こすという記載を紹介します。

 YAHOOニュース 

 週プレニュース2月4日(月)9時10分配信

基準値35倍以上の大気汚染! 今、中国で何が起こっているのか?
本文を読む

「中国では今、“過去最大規模”とも言われる深刻な大気汚染が発生している。

1月29日、中国の環境保護省は有害物質を含む濃霧が約130万平方キロメートルにわたって国土を覆っていると発表した。実に日本の3倍以上の面積だ。

濃霧に含まれているのは「PM2.5」と呼ばれる有害物質。人体の気管に容易に侵入することで危険視される、大気エアロゾル粒子(大気中に浮遊する微粒子)のうち、直径が2.5ミクロン以下の粒のことだ。

世界保健機関(WHO)の基準では1立方メートル当たり25マイクログラム(1マイクログラムは1mgの1000分の1)が限界値だが、昨今の北京市内では1立方メートル当たりで400マイクログラム前後が検出され続けている。アメリカ大使館の計測器が、1月中旬に基準値の35倍以上である886マイクログラムを観測したとの情報もある。

北京の地元紙によれば、今回の大気汚染の原因は、厳冬期を迎えた市内で消費される石油・石炭ストーブや排ガスによる汚染物質の排出だ。
それに加えて、天津市や石家荘(せっかそう)市、保定(ほてい)市といった、環境汚染の規制基準が緩い郊外都市からの煙や煤(すす)の流入も大きいのだという
。・・・
」という。

 参考までに中国地図を示しました。

          (google画像検索から引用)

 
【関連記事】

⇒ 毎年増加している黄砂の飛散の影響などについて言及しています。
来年は5億トンになるという。
「砂漠化」のみならず砂漠化するはずのないところが砂漠化「沙地化」

 以下、既報でも記載しましたが、妄想?誤解?かもしれませんことを
予め断っておきます。

個人的には北京、上海、広州など沿岸都市および工業都市は車の排ガスや工場の煙の影響が多いと想っていましたが、厳冬期を迎えた市内で消費される石油・石炭ストーブや排ガスによる汚染物質の排出の影響もある?とはの感です。

 これほど酷くなったなら、暖房燃料の販売量、車の販売台数、煤煙発生企業の生産量の変化?など今後の統計について着目して明確にする必要があると想われます。

 真因およびメカニズムはもっと違うところにあるのでは?と想われます。

  石油・石炭ストーブや排ガスの影響が主因ならば、気温が上がれば解消する想われますが、これから春先に向かって偏西風、南風などがどのように変化して、汚染範囲がどのように影響されるのか?に着目したい。

        (google画像検索から引用)

 「北半球全体を氷づけする」
という予には驚嘆しました。
 中国全土に波及後、越境して北半球全体を汚染粒子が覆うには強力な南風が必要か?と想われますが、結果に着目したい。

中国核実験からの日本への降下物によれば、
http://m1se.blog.fc2.com/blog-entry-28.html


 現状、冬季でも黄砂などの土壌粒子が飛散して、わが国などに周辺諸国に飛来していることが推察されます。

 既報エアロゾルに係る記載(その23:大気エアロゾル(微粒子)予測 )の大陸からの地表から1kmまでのシミュレーションデータでは黄砂は冬季少ないようですが、上記によれば、それ以上の上空には夏冬とも、量の多少は不詳ですが、飛来して、粒子径の比較的大きいものは海などにフォールアウトしていると推察されます。

 参考までに、
既報(その16-2:<追記>中国 有害濃霧での「閃光」発生地域の特徴)にて
記載したように、

中国の高速鉄道の閃光発生には環境汚染している有害濃霧に含まれている帯電した微粒子(エアロゾル)が影響しているという。

  このような帯電可能な微粒子(エアロゾル)として、車の排ガスや工場の煙、すす(黒色炭素)・有機物・硫酸塩エアロゾル以外に、

レアアース鉱床(中国南部)、環境放射能(中国広東省陽江市の高自然放射線地域)、核実験の放射能などの風化塵(「黄砂」:土壌粒子も考えられます。

  高速鉄道の路線の中でも京広高速列車*は開通後、信陽などの河南省の南部地域で度々「強烈な閃光」が発生して有害濃霧が続いたとのことから、この路線一帯周辺の汚染が酷いと個人的には推測していますが、汚染がひどい範囲は別途、「鼻毛地図」の名前で呼ばれるサイトなどで、その変化を確認したいとは思います。

 
有害物質を含んだ濃霧、黄砂などに介在している有害微粒子は越境し易く、空気や水を汚染して、長い目でみれば、汚染諸悪の原因になると思われ、汚染物質およびその発生源の究明と公開が重要かと個人的には想っています。

参考情報:

*京広高速列車(ウィキペディア:
京広線(けいこうせん)は中華人民共和国鉄道路線北京西から広州に至る路線で全長は2,324Kmである。)

  世界のレアアース資源の分布
http://www.jogmec.go.jp/recommend_library/jnewsweb/contents5_03.html

 

 

 

過去の核実験地域
引用:http://www.ctbto.org/specials/
1945-1998-by-isao-hashimoto/
(動画)

  


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