水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る記載(その32-2:汚染水を海へ放出に漁業関係者が大反発)

2013-01-29 | 水とはどのようにすべきか

'13-01-29投稿

 既報(その32)にて、共同通信2013/01/24 21:23 によれば、「東京電力は24日、福島第1原発で増え続けている放射性物質を含んだ汚染水について、処理装置で放射性物質を除去した後に海に放出する方針を明らかにした。」という。

福島民報2013/01/25 09:46によれば、「福島第一原発の放射性物質を含んだ汚染水について処理装置で放射性物質を除去した後に海に放出する方針を明らかにしたことに対して、県内の漁業関係者からは怒りの声が上がった。」という。

 問題は放出される水に含まれている放射能の種類および正味重量であり、原発漏洩事故前において、法定内で今までの原発が排出していた質・量と比較して、どのくらいなのか?と個人的には想われます。

その後、どのようになっているか調べました。

ベスト アンド ワースト2013年1月28日 13:00

東京電力、「放射能汚染水を海に放出します」-漁業関係者は大反発!
(一部割愛しました。)

文を見る

原子力規制委検討会で説明

 2013年1月24日、原子力規制委検討会は「第2回特定原子力施設監視・評価検討会」を開催した。

同検討会は、福島第一原発事故に対し、以下の議題について話し合われたものである。

議題1 特定原子力施設の指定に伴う政令の制定について
議題2 実施計画の一部補正について
議題3 個別施設の論点について
議題4 現地調査(1月10日実施)の結果について(報告)
(引用:原子力規制委員会)

・・・

 同検討会の中で、東京電力は福島第一原発で増加し続けている放射能汚染水を海に放出する方針を明らかとした。
福島第一原発では、原子炉冷却のために継続的に注水を行っており、放射能汚染水は増加し続けている。


敷地内に放射能汚染水をタンクを増設しているが、それも限界に達しようとしている。

 

漁業関係者は大反発!

東京電力は規定濃度以下に処理した上で、関係者の合意を得たら実施するとしている。

東京電力の放射能汚染水を海に放出するという方針に対しては、福島県の漁業関係者から大きな反発を呼んでいる。

これも当然であろう。

1月18日には福島県沖20㎞から1キログラム当たり25万4000ベクレルの放射性セシウムを含むムライソが捕獲されている。

魚介類の放射性セシウム汚染は悪化している状況にある。

魚介類の放射性セシウム汚染は悪化している状況にある。

1位:福島県20㎞沖、ムライソ(25万4000ベクレル)2012/12/20
2位:福島県20㎞沖、タケノコメバル(10万1000ベクレル)2012/12/20
3位:福島県20㎞沖、アイナメ(4万ベクレル)2012/12/20

生物濃縮が起きている可能性があり、低濃度の放射性物質を含む汚染水であっても「生物濃縮」が起きないとはいいきれない状況だ。まだ、魚介類汚染のメカニズムが正確に解明されたわけではない。
しかし、溜まっていく一方の放射能汚染水はいずれ保管の限界に達することも明らかである。

東京電力は今後どのような決断をするのであろうか?」という。

⇒漁業関連の方々の反発の理由(魚の想像を絶する高次汚染など)が今回の記事によって、よく解りましたが、今までの再三再四の設備増強によって汚染水は貯まらないと?と思っていましたが、タンクを増さなければ、仕方ないと個人的には思われます。

 既報(その32
の引用記載によれば、「福島第1原発には全部で3系統を設置。通常は2系統を稼働させて1日当たり計500トンを処理する。東電によれば、同原発の敷地内には約20万トンの汚染水があるため、同装置を使えば約400日で処理できる計算だ。放射性物質を吸着させた使用済み樹脂は、専用容器で保管する」という。

しかし、従来、手直し・設備増強して工程表通り?に遂行されていると言われ続けていたが、現状、設備増強後でも、タンクは増加、汚泥の処置を含めて完全な汚染水浄化技術ではないと思われます。

 敷地内の貯蔵タンクの数の推移、その中身の各種の放射能重量(kg)、総工費および、それらのお金の出所
などはどうなっているのだろうか?

 また、文中の放射能はセシウムのみを着目していますが、既報(その32)から、62種の放射性物質処理が必要ともいう。福島沖には種々の放射性物質が多いことが推察されます。
 各種放射性元素の生物学的半減期に係る記載 詳しく見る>>

 一昨年の(その13):'11-08-28 福島沖の海洋汚染の解明を!記載では、
 数々の環境汚染・生態系異変を東シナ海全域に発生させている中国政府から、福島原発沖の放射性物質の海洋汚染を懸念した海産物検査に対する提言がありました。

既報環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る今までの記載の羅列(2012-02-27)で、今回の海水汚染のみならず、個人的に杞憂しているのは

 最近公開される情報は決して明確ではないと思われますが、「やはり」という記事が数多く、一時?の米のセシウム汚染の拡大、海水の放射能汚染の莫大さ、マイクロスポット地域などいまだに散見され続けています。
 海の高次汚染みでなく、南相馬市に
代表される日本全国の放射能値からは想像できない高線量のマイクロスポット(?)、放射能の2次拡散の可能性を含む薪、産廃などの燃焼灰(正体不明、未分析?)など。

 




 

 


 

 


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