水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る記載(その31:放射性物質を含む下水汚泥の処置について)

2013-01-22 | 環境放射能関連

'13-01-22投稿

既報(その2912-11-05)にて記載しましたが、

国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター

「放射能汚染廃棄物の問題と循環センターの取組」によれば、
(一部引用しました。)
本文詳しく見る

 

「放射能汚染廃棄物の問題の概要

 

図1は、放射能汚染廃棄物の全体像を模式的に示したものです。

 

原発事故に伴い放出された放射性物質(主に放射性セシウム)は広域に移流拡散し、降雨に伴って地上に降下沈着しました。国が行った航空機モニタリングの地図データなどを見ると、福島県内をはじめとして東日本の広範囲に放射性物質が分布し、関東でも千葉県の北西部や茨城県の南部、栃木県や群馬県の山麓部などに相対的に高い線量の地域が分布していることが良くわかります。

 

これらの地域では、放射性セシウムを含む一般廃棄物(家庭などから出る一般ごみ)が焼却施設で焼却・減容され、もとの廃棄物より放射能濃度の高い焼却灰が発生します。これは、日常生活の中で放射性セシウムを含む土壌が付いた雑草を除去したり、放射性セシウムが付いた樹木等の剪定などで生じた草木類のごみが主な原因だと考えられています。

 また、下水道や上水道では、放射性セシウムが付着した土壌粒子が下水処理過程や浄水過程に流入することで、放射性セシウムの汚泥中濃集がみられます。農村部では、降下物の付着による放射性セシウムを含む稲わらや堆肥も発生しています。

 

さらに、福島県を中心とした除染活動に伴い、多量の除去土壌や除染廃棄物が発生しています。・・・

廃棄物の処理は、発生から分別・保管~収集運搬~中間処理(焼却・破砕・洗浄等による減容化・濃集・分離)~再生利用~最終処分と様々な工程(プロセス)が必要ですが、以上のように、各プロセスで前例の全くなかった様々な課題に直面しています。これらの廃棄物の処理処分が滞ると、除染活動や復興、通常の生活活動・産業活動に大きな支障を来すことになります。」という。

 最近の放射性物質を含む下水汚泥の処置に係る現状を調べました。

福島民報 本文を見る
 
国見の県北浄化センター 放射性汚泥など新たな受け入れ先確保

「県は、放射性物質を含む下水汚泥を保管している県北浄化センター(国見町)で新たに発生する汚泥について、受け入れ先を確保した。今月から、1日に発生する約40トンの8割程度を敷地外に搬出している。
 県によると、センターで発生する汚泥に含まれる放射性セシウム濃度は、最近は肥料の原料に使える1キロ当たり200ベクレル以下となるケースが大部分を占める。このため、県内外の肥料会社や中間処理業者が受け入れている。
 県が毎日、汚泥の放射性セシウム濃度を測定し、200ベクレル以下の汚泥は肥料会社が受け入れ、300ベクレル程度までの場合は中間処理業者が運び出している。県は新たに出る汚泥全ての搬出を目指し、関連業者と交渉している。
 一方、センター敷地内には昨年末までに約2万3000トンの汚泥がたまっている。県は減容化のため、敷地内に仮設の乾燥施設を設置する方針。ただ、処理後の汚泥の搬出先が決まっていないため、環境省と確保に向けて調整している。
 この他、県管理の施設では県中浄化センター(郡山市)の保管量は昨年末時点で約2万1000トンとなっているが、新たに発生する汚泥も含め施設外への搬出の見通しは立っていない。
 あだたら清流センター(二本松市)は約1500トン大滝根水環境センター(田村市)は約190トンを保管している。新たに出る汚泥は搬出されている。 (2013/01/18 11:04)」という。

⇒受け入れ先が不詳ですが、除染の不法疑惑のような請負業者の一部が汚染土壌や草木を川に捨てたり、汚染水を回収していなかった可能性、および焼却炉のフィルターをくぐり抜ける放射能がないように厳重に国を挙げての監視体制が必要と思われます。

既報でも記載しましたが、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

 また、法定内といえど、肥料に使用された汚泥の放射性物質200ベクレル以下が再び作物に吸収された場合、摂取した人糞・尿などからの再拡散は原理的にありえる?と想われますが、長い目で見た放射能汚染の分散希釈が生ずると想われ、自然放射線との識別して実態把握することが必要かと想われます。

また、一般国民には不慣れな未曾有の放射能の除染を効率的かつ安全に実施するための考え方、マニュアルが提案されていますが、

参考情報:国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター関連
  1. 放射性物質の挙動からみた適正な廃棄物処理処分(技術資料)第二版/第二版追補版
    http://www.nies.go.jp/shinsai/techrepo_r2_120326s.pdf
    http://www.nies.go.jp/shinsai/techrepo_r2_s10+_120416.pdf
  2. 放射性物質の挙動からみた適正な廃棄物処理処分(技術資料)概要版
    http://www.nies.go.jp/shinsai/techrepo_publicver_120725ss.pdf ・・・」

 

 個人的には、海、河川、地下水など環境水の浄化技術を進展させることが重要かと想われます。放射性物質に汚染された汚泥、瓦礫、土砂などを洗浄・分離して放射性物質を高価な貴金属、希土類金属、Li(リチウム)の回収技術を応用して回収することが望ましいと想われますが、現実的にはコスト面で問題があると想われます。

 このような環境下で

 食品・環境の放射能汚染とその影響から個人的に想うことは、

体内の放射能を浄化する食べ物生物学的半減期

「ホルミシス」と「ペトカウ」効果後遺症3・5・8年潜伏期

について再度見直し理解して

放射能汚染に打ち勝とうという考え方を忘れずに、
経済的に続く限り、自然の恵みを活かした食事をして明るく生きていくことが

必要か???


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