水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

異常気象など天変地異に係る記載(その8:観測史上最も暑い年(2012 米国)と今後の温暖化情報)

2013-01-10 | 天変地異・異常気象関連

'13-01-10投稿、一部追加

gooニュース
2012年は観測史上最も暑い年、米

(時事通信) 2013年01月09日 10時04分
「【ワシントン時事】米海洋大気局(NOAA)は8日、2012年の米国の平均気温は12.9度と米観測史上、最も暑い年となり、2番目に深刻な異常気象を記録したと発表した。

 暑さのため7月には国土の61%が干ばつに見舞われた。農作物に多額の被害が出たほか、約370万ヘクタールの森林が火災で焼失。10月末にニューヨークなどを襲ったハリケーン「サンディ」を含む11の災害による損失額は10億ドルに達した。 [時事通信社]」本文を見る
関連投稿:異常気象など天変地異に係る記載(その5:米国東部のハリケーン厳戒態勢)

gooニュース
地球温暖化、最悪のシナリオが現実に?

 ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト2012年11月13日(火)19:55
「巨大ハリケーン「サンディ」をきっかけに、多くの人々が気候変動を意識し始めている。いくつかの報告によれば、メキシコ湾流に乗ったハリケーンは暖かい海水によって勢力を増し、海面上昇が洪水を増幅させた可能性もあるという。

 最新の研究によれば、温暖化は既に進んでいるという。しかも今後の進展は、数ある予測の中でも高い値に沿う可能性が大きいと研究チームは結論づけている。

 アメリカ、コロラド州ボルダ―にある国立大気研究センター(NCAR)の大気科学者ジョン・ファスーロ(John Fasullo)氏とケビン・トレンバース(Kevin Trenberth)氏は、ある問題の答えを探すため、地球湿度のパターンを研究した。21世紀末の大気中で、二酸化炭素(CO2)濃度が予測通り現在の2倍になった場合、どれくらい暖かくなるかという問題だ。

平衡気候感度とも言うCO2増加による気温の変化量は、2100年前後までに摂氏2.8度ほど上昇すると見積もられている。ただし、予測値はばらばらで、1.7度から4.4度まで倍以上の開きがある。

 この違いは無視できる差ではない。気温上昇の度合いが高いほど問題も拡大するためだ。海面上昇や異常気象といった災厄が増え、海洋循環も激変する。その結果、地上でも大きな変化が起きる。

 
雲が鍵を握る

 気候感度が1979年に初めて報告されてから、予測値の幅は全く狭まっていない。この謎を解明するため、ファスーロ氏とトレンバース氏は空に目を向けた。

 ファスーロ氏によれば、気温上昇の度合いを正確に予測する上で鍵を握るのは雲だという。雲は地球のエネルギー収支に大きな影響を及ぼす。まず、白い雲は日光を反射して地球を冷やす。大気中の高さによっては、毛布のような役割を果たし、熱を閉じ込める
 
しかし、雲は形や大きさ、明るさが目まぐるしく変わり、モデル化が難しい。人工衛星による観測は不完全で、誤差が生じる。ファスーロ氏とトレンバース氏はこれらの難題を回避するため、雲が生まれる仕組みに着目した。その環境は相対湿度が高く、水蒸気が豊富にある。

ドライゾーンの役割

 ファスーロ氏とトレンバース氏は、大気循環によって生まれるドライゾーンという範囲を研究の対象とした。

 雲が形成される対流圏のうち、高度1000メートル前後にあるドライゾーンは、未来の気候を決定づける上で主要な役割を果たす。北半球のドライゾーンは北緯10~30度の亜熱帯にある。ベネズエラからアメリカ、フロリダ州の間だ。

 研究チームはドライゾーンの相対湿度の観測値を、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)による最新の研究で使われた16種類の気候変動モデルと比較した。

その結果、相対湿度の観測値と最も一致していた3モデルはどれも、最も暖かい未来を予測している。21世紀末までの気温上昇は4.4度という値だ。最も不正確とされるモデルは、相対湿度の値を高く、気温上昇を低く予測していた。

 ファスーロ氏は次のように説明した。「目に例えると、ドライゾーンは気候システムの虹彩だ。暖かくなるにつれて、虹彩は広がる。つまり、空を覆う雲が減り、より多くの熱を取り込むことになる」。ドライゾーンの拡大が考慮されていないモデルは、観測データと一致していなかったとファスーロ氏は述べる。

 つまり、温暖化はどんどん進むという結論になる。

 今回の研究結果は、11月9日発行の「Science」誌に掲載されている。

Juli Berwald for National Geographic News 」

【関連コンテンツ】
アメリカで観測史上最も暑い1カ月、2012年7月
アメリカの2012年7月は観測史上最も暑い1カ月だった。専門家によれば、原因は地球温暖化と広範な干ばつという。

気候変動でアラビカ種コーヒーが絶滅?
世界中の人々が愛飲するコーヒーは、1日に16億杯が消費されている。しかし、イギリスの王立植物園キューガーデンがこのほど発表した研究結果によると、一番飲まれている野生のアラビカ種が2080年までに絶滅する恐れがあるという。気候変動が原因だ。


温暖化で世界最北端の湖に藻が復活
グリーンランドの沿岸付近にある世界最北端の湖に生命が戻ってきた。カフェクルベン湖(Kaffeklubben So)では微少な藻類、珪藻類が2000年以上姿を消していたが、最近になって生息が確認された。地球温暖化の影響だという。

熱波や干ばつ、原因は地球温暖化
アメリカなど各地を襲っている最近の熱波で、山火事や干ばつが頻繁に発生、死傷者数が増加している。原因は地球温暖化の可能性が非常に高く、NASAの気候科学者ジェームズ・ハンセン(James Hansen)氏は、今後も相次ぐだろうと予想している。

温暖化で石油開発進む北極、環境に懸念
 2012年の夏は、米国全域が記録破りの干ばつと酷暑に見舞われた。科学者が8月27日に報告したところによると、北極の海氷面積が過去最小を記録、9月半ばまでに更に面積を減らした。ホッキョクグマや先住民族イヌピアトの村々の破壊など、気候変動の影響を心配する人々にとっては気がかりなニュースだ。


(転載終了)
 
 
既報でも記載しましたが、妄想?誤解かもしれませんことを
予め断っておきます。


⇒地球温暖化、旱魃、寒冷化に係る要因について諸説あるようですが、北半球のドライゾーンは北緯10~30度の亜熱帯に存在していて、湿度(水蒸気)と雲が温暖化に寄与しているとの説について共感を覚えます。

 米国の平均気温の上昇とハリケーン、旱魃など数々の異常気象は
ドライゾーンの拡大が原因ということか?
個人的には
低緯度地域のドライゾーンの生成要因はオゾン層との係りがあるのだろうか?と思われます。

 参考関連投稿:
異常気象に係る記載(その22:全球のオゾン層の現状と見通し)
「・・・通常、環境中のオゾン濃度の推移はメタンと連動していたり、そのメタンは天然ガス採掘などで地表に漏えいしたり、・・・また、地震などの振動によってオゾンが発生(酸素(O2)からオゾン(O3))していると言われています。・・・
気象庁
3.1.1 オゾン層の現状と見通し
「大気中のオゾンは多くが高度10~50kmの成層圏に存在する。このオゾンの多い層をオゾン層という。成層圏のオゾンは生物に有害な太陽紫外線の多くを吸収し、地上生態系を保護するとともに、紫外線を吸収し熱を放出することにより、成層圏における大気の循環と気温の基本的な構造を決めている。・・・

(1)オゾン層およびオゾン層破壊の概要
 成層圏のオゾンは、低緯度の高度30km付近を中心として光化学反応により生成され、ブリューワ・ドブソン循環と呼ばれる成層圏内の大気の流れに乗って中・高緯度へ、さらに下部成層圏へと輸送される。地表から上空の大気全体に含まれる気柱あたりのオゾンの総量として定義されるオゾン全量は、この輸送の効果により、オゾン生成の中心である低緯度よりも中・高緯度で多くなる図3.1.1)。


 図3.1.1 衛星観測による全球のオゾン全量分布

米国のニンバス-7衛星に搭載されたオゾン全量マッピング分光計(TOMS)の測定データをもとにして作成した全球のオゾン全量の年平均の平均値(1979~1992年)を示す。等値線間隔は15m atm-cm。
 また輸送の季節変化によって、冬から春にかけて多くなる。・・・」という。


 また、雲にも種々あり、その凝縮核の種類、形状、浮遊高さ(プロファイル)によってその効果が異なってくるのでしょうか?
参考関連投稿:
天変に影響する要因に係る記載(その6:大気圏での放射性物質分布)
「基本的には、地球の引力、地磁気(磁力)によって、電荷をもった微粒子、放射線が交互に影響し合って「雲」中に共存して、雲質(電荷、水滴径など)を変化させていると想われます。
 ・・・放射線に係る記載(その10:08-27更新 高所の放射線量は?) 
「院長の独り言
 2011年08月12日
http://onodekita.sblo.jp/article/47336293.html
(一部、抽出いたしました。)
「 大気放射能の推移と米国行き飛行機の被曝量」によれば、
「・・・
つぎに2011.5.11に行った福島大学が行った放射能ゾンデから・・・」という。

  話をもどして、文中の記載では雲は形や大きさ、明るさが目まぐるしく変わり、人工衛星による観測は不完全で、誤差が生じるようですが、大気鉛直方向に存在している水蒸気、火山灰、環境放射能微粒子などのエアロジル、温室効果ガスの種類、およびその分布によって妨害されるのだろうか?

追記:わが国、英国など北半球の高緯度諸国での寒冷現象とはかけ離れた記載でしたが、米国の今夏の猛暑、旱魃、山火事と類似した異常気象が南半球のオーストラリアで発生しているという。
温暖化が進行しているのに冬季北半球の寒冷現象の普遍化?大気鉛直方向に存在している水蒸気、火山灰、環境放射能微粒子などのエアロジル、温室効果ガスの種類、およびその分布によって表裏一体の関係にあるのだろうか?今後着目して調査したい。

 関連投稿異常気象など天変地異に係る記載(その7:厳しい冷え込みの原因について)

  

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。