水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

エアロゾルに係る記載を調べました。(その23:大気エアロゾル(微粒子)予測 )  

2013-01-23 | 放射能など有害微粒子・エアロゾル関連

'13-01-23投稿

エアロゾルに係る記載(その20:中国、連日有害物質含んだ濃霧発生)にて、

中国のスモッグのような濃霧には多くの有害物質のほか病原菌も付着されているという専門家もいます。

有害物質を含んだ濃霧、黄砂などに介在している有害微粒子は越境し易く、空気や水の汚染を長い目でみれば、汚染諸悪の原因になり、汚染物質およびその発生源の究明と公開が重要かと個人的には想っています。

また、大気汚染の主な原因は、車の排ガスや工場の煙などから出る直径2.5マイクロメートル以下の微小粒子状物質「PM2.5」とも言われています。

 今回は昨日のツイログで記載されていた

17分
◆「大気汚染粒子と黄砂」の影響が動画で見れる!→九大応用力学研究所の「大気エアロゾル予測」 ◆大気汚染の状況を数値で表示。1時間更新で詳細に把握できる!→「大気汚染物質広域監視システム・そらまめ君」

を参考にして、大気エアロゾル(微粒子)予測データを調べました。


九州大学 http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/index.html
SPRINTARSエアロゾル予測(簡易版)
予測詳しく観る
(一部割愛しました。)
「SPRINTARS (Spectral Radiation-Transport Model for Aerosol Species) は,大気浮遊粒子状物質(エアロゾル)による気候システムへの影響及び大気汚染の状況を地球規模でシミュレートするために開発された数値モデルです。

一般向けの大気微粒子(エアロゾル)週間予測です。毎日午前9時頃に更新されます

SPRINTARS は東京大学大気海洋研究所(気候システム研究系)国立環境研究所海洋研究開発機構(地球環境変動領域)が開発している大気海洋結合モデルMIROCをベースとしており、対流圏に存在する自然起源・人為起源の主要エアロゾルを取り扱います(黒色炭素・有機物・硫酸塩・土壌粒子・海塩粒子)。これらは、いわゆるPM10, PM2.5としても分類されます。SPRINTARSでは、エアロゾルの輸送過程が計算されます(発生・移流・拡散・湿性沈着・乾性沈着・重力落下)。また、エアロゾル直接効果(エアロゾルによる太陽・赤外放射の散乱・吸収)およびエアロゾル間接効果(エアロゾルの雲に対する凝結核・氷晶核の機能)も計算に含まれます。SPRINTARSは、気候変動に関する政府間パネル (IPCC) 第4次評価報告書 (AR4) のエアロゾルによる気候への影響評価において、アジアから唯一採用された国際的に認められたエアロゾルモデルです。・・・

エアロゾル(大気浮遊粒子状物質)は大気の霞みの原因となる物質です。呼吸器系などに影響を及ぼすと言われています。

このページのエアロゾル予測は数値モデルSPRINTARSによるシミュレーションをもとに行われています。SPRINTARSの簡単な解説はこちら

  • 「大気汚染粒子」:すす(黒色炭素)・有機物・硫酸塩エアロゾルの合計
  • 「黄砂」:土壌粒子

それぞれ地表付近から高度約1kmまでの平均質量濃度から算出しています。

シミュレーションは水平方向約50km格子で行われているため,それ以下のエアロゾル濃度の変動は予測されていません。各地方全般の高濃度や他の地方・国からの越境汚染が予測されています。

予測動画

大気汚染粒子

黄砂

週間予測を以下に記載します。
http://sprintars.riam.kyushu-u.ac.jp/forecastj.html

大気エアロゾル(微粒子)週間予測2013年1月22日 発表

各地域の上側は大気汚染粒子の指標,下側は黄砂の指標

 

 1月22日1月23日1月24日1月25日1月26日1月27日1月28日
 
北海道汚染少ない少ない少ない少ない少ない少ない少ない
黄砂少ない少ない少ない少ない少ない少ない少ない
 
東北北部汚染少ない少ないやや多いやや多い少ない少ない少ない
黄砂少ない少ない少ない少ない少ない少ない少ない
 
東北南部汚染少ない少ない少ないやや多い少ない少ない少ない
黄砂少ない少ない少ない少ない少ない少ない少ない
 
首都圏汚染少ない少ない少ないやや多い少ない少ない少ない
黄砂少ない少ない少ない少ない少ない少ない少ない
 
北陸信越汚染少ない少ないやや多いやや多い少ない少ない少ない
黄砂少ない少ない少ない少ない少ない少ない少ない
 
東海汚染多い少ないやや多い多い少ない少ない少ない
黄砂少ない少ない少ない少ない少ない少ない少ない
 
近畿汚染多い少ない多い多い少ないやや多い少ない
黄砂少ない少ない少ない少ない少ない少ない少ない
 
中国汚染多い少ない多いやや多いやや多いやや多い少ない
黄砂少ない少ない少ない少ない少ない少ない少ない
 
四国汚染多い少ない多い多いやや多い多い少ない
黄砂少ない少ない少ない少ない少ない少ない少ない
 
九州北部汚染多い少ない多いやや多い多い多い少ない
黄砂少ない少ない少ない少ない少ない少ない少ない
 
九州南部汚染多い多い非常に多い多い多い多い少ない
黄砂少ない少ない少ない少ない少ない少ない少ない
 
沖縄汚染多い多い多い多いやや多いやや多いやや多い
黄砂少ない少ない少ない少ない少ない少ない少ない
 
 1月22日1月23日1月24日1月25日1月26日1月27日1月28日

(転載終了)

高度約1kmまでの平均質量濃度から算出値ですが、一般的には春になると黄砂は多くなると言われていますが、年中発生していていることがわかります。

既報その5:(火山灰の温室効果)
山噴火で甚大な被害を与えている「火山灰」の影響に係る引用によれば、

白のエアロゾルを火山灰のモデルと考えれば、巨大な火山が噴火した際の地球冷却化を説明できる。 一方、黒のエアロゾルを二酸化炭素のような熱を吸収するものと考えれば、地球温暖化を説明できる。・・・」と言われており、
続きを読む>>

「大気汚染粒子」中で
・すす(黒色炭素)など黒色のものは太陽光を吸収しやすい
・硫酸塩エアロゾルなどは白色のものは太陽光を反射しやすい
傾向になることが推測されます。

 また、下記の引用記載によれば、本データは地表付近から高度約1kmまでの平均質量濃度から算出していますが、実際には黄砂などはもっと上空に存在していると思われます。

SHIMADZU 粉博士のやさしい粉講座 環境分野と粉体測定http://www.shimadzu.co.jp/powder/lecture/
beginner/b03.html

イラク(中東)からの黄砂

・「・・ 上図に示すように、2003年3月26日に大気中の浮遊粒子を捕集し、測定した粒度分布データでは、1μm付近に、イラク(中東)からの黄砂によるピークがあり、また、30μm付近にスギ花粉によるピークが現れています。一方、2002年4月11日の粒度分布データでは、5~10μm付近に中国からの黄砂のピークが現れています。 イラク(中東)から日本までの距離は約8,000kmもあり、このような長距離を運ばれる間に、粗大粒子は徐々に沈降・落下し、微小粒子だけが日本まで到達するため、イラク(中東)からの黄砂のほうが、比較的距離の短い中国からの黄砂に比べて、かなり小さくなっていることがわかります。  ・・・実際、イラク(中東)で発生した砂嵐が、遠く離れた日本の大気に影響を与えるという事実には驚きを感じます。発生地点の違いによって生じる粒子径の差についても、今後、充分な検討を必要とするかもしれません。・・・ 黄砂は、春の雪解けの後、ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などで、強い風のために多量の砂塵が空中に吹き上げられ、比較的低い高度(約3,000m)で移動して中国、韓国、日本等に降り注ぐことになります。大きな粒子は比較的近距離で落ちてしまい、小さな粒子が遠くまで運ばれていきます。・・・」という。

 いずれにしても、天然、人工を含めて対流圏における汚染粒子、黄砂、および電磁圏のスペースデブリ?、隕石の破砕粒子?、火山灰などを含めた太陽光を反射する物質の分布状態が昨今の寒冷現象に影響していると推測されます。

(図拡大クリック)

    (google画像検索から引用)

 

 

 

 


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