水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

世界各国で実施されているという気象操作とはどのようなものか調べました。

2013-08-30 | 諸悪発生要因の考察とメカニズム仮説

'13-08-07、08-30一部修正・追加

 今日も暑いですね。

昨今頻発していたゲリラ豪雷雨でなりを潜めていた猛暑が気象庁の予測どおり復活する気配です。

 猛暑、豪雨はともに、水の性状変化の表裏一体として着目しています。

 大昔は、熱帯地方に住む人々は猛暑対策として昼寝を日課としていたという。

 反面、わが国は「エコノミックアニマル」として昼夜を問わず、寝る暇、休む暇もなく、戦後復旧と欧米化を目標として働き続けて、一時はGDP2位を確保するという躍進を遂げました。

最近は目覚しい技術革新によって安易に使える空調の存在下で、パソコンを動かす程度の仕事しか順応できない体質になり、7~8℃を超える温度変化には耐えられなく、老若男女を問わず、わが国の風土病とも想える「熱中症」および、その予備現象で数多くの人々が担ぎこまれているという。

 中国では、気象操作によって、古くから、北京オリンピック前など人工降雨させて「旱魃」「PM2.5」対策していることは有名ですが、

 既報【再掲】一昨年のタイ国の集中豪雨、大洪水に係る再掲 わが国のゲリラ豪雷雨との比較の引例から、世界各国の気象操作、および人工衛星による気象観測には目覚しいものがあります。

 わが国でも、人工降雨については古くから研究は実施されていますが、最近では人工衛星を打ち上げて、さまざまな電磁波を利用して大気観測をしています。

グローバルレベルおよび局地における水の偏り、水の多寡(豪雨⇔渇水)には、

 一体何が影響しているのでしょうか???

 その真因を調べるため、世界各国にて疑問を解決するために、CO2、オゾンエアロゾルなど温室効果物質分布実態を調べために、さまざまな観測衛星を 打ち上げています。

 わが国でも水蒸気や海面水温などを探るため、水循環観測衛星「しずく」打ち上げる予定という。詳しく>>

タイ中部を中心に大洪水が発生実態を
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」(GOSAT)に搭載されているCAI(雲・エアロソルセンサ)によって観測したという。

 

 日常茶飯事化している人工気象操作、気象観測ですが、

 特に、タイは既報によれば、以前は、むしろ旱魃に悩まされ、タイ国王自ら人工降雨の技術を開発して特許出願しています。

 実際、どのようなことが実施されているのか?我が国を含めた世界各国における人工降雨などの「人工気象操作」の行き過ぎ(副作用)も影響している?のではとも妄想しています。

 とにかく、ゲリラ雷雨など水の偏りを是正して、地球温暖化によって大気圏に蒸発した水を自在に制御して、ゲリラ豪雷雨による被害、水不足を少なくするために人工的な降雨分散化技術の進展を望んでいます。

 今までの気象操作は「自然界の雲ありき」から、始まっていたようですが、科学の進歩した時代なら、気流に乗って雲がやってこなくても

首都圏 5月6月の少雨と早い梅雨明けのため 利根川水系は渇水 こまめに蛇口閉め節水をという。

 も解消されるのでは?と推察しています。

 更に、個人的な妄想ながら、

 人工降雨に関しては、雲がなくても豊富な水蒸気があれば、シベリア寒気団並みの冷却を人工的に創造すれば、原理的には気象観測用太陽光発電送電用通信用などに使用されている赤外線、マイクロ波の「電子レンジ効果」によって、

 水を加熱して水蒸気を発生→核(エアロゾルを空中にばら撒いて水滴化(雲粒化)→水滴を凝集(雨粒化)させて約1mm径以上に増粒(大粒化) →降雨(落下)

 加えて、重要なことは

 ある程度発達した積雲や層積雲の上部では温度は0℃以下になっているものの、氷点下15℃くらいになるまでは、過冷却と言ってまだ水滴のままであり、雪片の形成に至らず、雨は降らないということから、

「雪片化」させるために、冷蔵庫などで用いられている冷媒を気化させる

「冷蔵庫効果」(冷熱サイクル技術)

 オゾンCO2水素水蒸気窒素酸素放射性塵電離放射線との相互間における何らかの反応を

 大気上空に導入すれば、

 ストークスの法則に則って、気流に打ち勝って、大量の雨が降るのでは?と素人的に期待しています。

PS:08-30追加

 ちなみに、水の性状がどのように変化して、水滴化(雲粒化)→水滴を凝集(雨粒化)させて約1mm径以上に増粒(大粒化)→降雨に至るイメージをわかり易く記載している参考情報を追記しました。

自然の摂理から環境を考える 2012年11月14日
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2012/11/001223.html

 (一部抽出して引用しました。)

「・・・

■自然の摂理からみる人工降雨技術の仕組み


人工的に雨を降らせるためには「雨雲を作る」仕掛けか、もしくは「雨雲から任意に雨を降らせる」仕掛けを用意できればよいのです。ロシアの場合は後者を実用化した技術だと考えられます。


これまで【気候シリーズ】の過去記事では、雲が出来るには水だけでは不十分で水が集まるための核が必要であることを紹介しました。

「雲ができるのはなんで?②~鍵を握っているのはエアロゾルと宇宙線~」より引用

 

液化した大気中の水が雲の粒になる鍵を握っているのが、エアロゾルと呼ばれる大気中の微粒子です。その正体は土ぼこり、火山灰、工場の煤煙、海の波しぶきが蒸発してできた海塩粒子などです。
そもそも水は極性があり、様々な物質とくっつきやすい特性を持っています。特に電位を帯びた微粒子があるとそれが凝結核となって水が集まることで雲の粒ができるのです。

雨粒の「種(シード)」になるものを雨雲の中に散布することで雲粒を雨粒に成長させるので、「シーディング」と呼ばれます。シーディング法で使う「種」は、冷たい雨雲と暖かい雨雲で異なります。・・・・」とのこと。

*1μm=0.001mm

 

(以下、08-07)

 では、アジアのみならず、世界各国ではどのように考えて気象操作をしているのだろうか?個人的に不詳につき、調べました。

 真実を探すブログ
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-233.html

気象兵器は実在している!ロシアではイベント時に天候操作!アメリカも気象兵器を保有!11日と大地震は偶然か? 

(一部割愛しました。)

当ブログでは前に「人工地震」について取り上げましたが、今回は「気象兵器」について取り上げようと思います。「気象兵器」と聞くと、「信じられない」と述べる方が居ますが、各国では意外と普通に日常的に使用されています。

たとえば、ロシア。

ロシアでは重要な祝日には必ず、雨が降らないように気象操作が行われています。
以下のサイトで詳しく載っているので引用させていただきます。


☆第四回 「晴れ薬」必ず晴れるロシアの祝日。恐るべきロシアの天気操作技術
URL http://www.rosianotomo.com/o-koreha/haregusuri/haregusuri.htm

引用:
さて、ロシアでは、戦勝記念日(5月9日)、モスクワ市の日(9月初め)、サンクトペテルブルク300周年記念式典(2003年5月29日)など、重要な祝日には必ずといってよいほど晴れます。

いや、曇りの日もあったと思いますが、私が知っている限りは、少なくとも雨が降ったことがありません。どうしてでしょうか?

実は、ロシアではこの日、国家レベルで大規模な「雨雲払い」が行われているのです!

えっ? それはなんですか?

う~ん。つまりですね・・・・そのための技術が確立しており、ほんとうに運用されており、その結果、きちんと晴れてるということです(→詳細は後述)。

晴れを人工的に作り出す技術は、1960年代から実用化され、1970年終わりごろから(1980年のモスクワオリンピック、11月と5月の労働パレードなど)大都市での大式典の際に実施されるようになりました。

なんと、モスクワでは1981年より今まで、大きな祭日(デモやパレード、共産土曜奉仕日、モスクワ市の日)には一度も雨が降ったことはないのです(驚異!)。

天気を良くする理論はどの国でも知られているそうですが、本格的に運用されているのはロシアだけ。この分野の研究は戦前より行われ、実用技術ではロシアは今、文句なしに世界のトップを走っているといいます。

外国でもロシアの技術者が活躍しています。ウズベキスタンのイスラム教の祭典のために良い天気を作り出したり、ベニスでは濃霧対策をおこなったり、キューバイランクウェートでは逆に雨を降らせているとのことです。


【関係者インタビューより】
・「いまは事実上なんでもできる。雨雲を追い払うことは簡単。雨を呼ぶことも楽々。ひょうを防ぐこともできますよ」(大統領府事務総長)
・「必要な量の雲を散らす薬は購入済み。戦勝記念日に雲を「攻撃」するにあたって、我々は千トンのドライアイスとそのために必要な量の液体窒素を用意する」(市財務局長)。
・「臨戦態勢でのぞむ」とのこと。しかも市の予算を堂々と使っている。
・ロシア戦勝記念日の間(2005年5月7~9日)、雨雲を追い払うため市は約100万ドル(約1億1千万円)を投じた。「この日のために用意されているひとつの催しも、雨のために中止になってはいけない」(モスクワ市住宅経済整備局長)→気合い入りすぎ

ちなみに、モスクワ市の日のときは飛行機が2交代制で待機。最大8時間滞空できる飛行機が用意されるそうです(やりすぎでは?)。ペテルブルグ300周年記念祝典の時にも、2千6百万ルーブル(約1億円)が費やされたとのこと(国民の血税をそんなに使っていいのか?)。祝日を晴れにするためにロシア緊急事態省、市内務省、空軍、気象観測所、気象台の何百人もの専門家が参加するといいます(なにもそこまでしなくても・・・)

さてこの「晴れをつくりだす技術」。実際にどのような手順で行われるのでしょうか?


【「良い天気づくり」作戦の概要】(2005年5月戦勝記念日の場合)

・まず気象衛星や地上気象観測装置、気象観測飛行機で分析。

・雲行きが怪しくなり次第、特別装備(天候観測装置や雲に作用する物質など)の12機の空軍機(イリューシン18等)がスクランブル発進。

・方位探知機のデータはすべてコクピットに無線で伝えられ、雨の可能性がある場所は電波探知機の画面に赤色で表示される(本格的すぎ)。

・「良い天気づくり」作戦は朝7時から夜11時まで行われる。

・飛行機はモスクワ100kmゾーンで液体窒素とドライアイスを散布することによって、雨雲を追い払う。

・飛行機から空中散布される「晴れ薬」として使われるのは、液体窒素、ヨード銀の弾薬、粉上物質、炭酸ガスなど、雲の種類にあった成分が使われる。

・ドライアイスが低層の雲を薄め、液体窒素が雨層雲を散らし、ヨード銀の弾薬包が雨積雲をせん滅する(気分はもう戦争!)。
・飛行機の機体につけられたとりつけれた銃火発生装置から雲に「一斉射撃」をくわえる。

・その結果、雲は霧散し、目的地(つまり町)に達する以前に雨となって地面に落ちる。

・つまり、町に近づく前に雨を降らせる。水分をなくした雲は都市に入ったときにはすでに雨雲ではなくなっている・・・

このようにロシアでは1980年頃から本格的な気象操作が行われているのです。

もちろん、ロシア以外の国も気象操作を行なっています。
アメリカ、中国、フランス、イギリス、そして日本など、ほとんどの先進国で、大小はありますが、ちょくちょくと気象操作などが行われています。


☆中国では高射砲とロケット砲の気象兵器で雨を降らせています(動画あり)
URL http://www.gizmodo.jp/2011/05/how_china.html



一応、国連では「気象兵器禁止条約」というのがあるのですが、具体的な罰則などがないので、ほとんど意味がない状態になっています。


☆国連「気象兵器禁止条約」の続き:1977環境操作技術の軍事的その他のいかなる敵対的使用の禁止に関する条約、前文(翻訳
URL http://www.asyura2.com/11/warb8/msg/215.html 



実際、アメリカなどでは、この国連の条約に触れるような気象兵器の開発、実践が行われており、そのことが書かれている内部文章などもあります。


☆米軍の天候制御技術:「敵国の経済を破壊する気象兵器」文書が明らかに
URL http://www.asyura2.com/08/wara1/msg/664.html

引用:

敵国の「経済を崩壊させる」ために、洪水や干ばつを人為的に発生させることを提案した米国海軍の研究プロジェクトが、最近明らかになった。

2008年1月に情報自由法を通じて公開された、米国海軍の空中戦兵器部門『China Lake』の研究提案書(PDFファイル)には、次のように書かれている。
http://cryptome.org/weather-war.pdf

「気象の調節は、かつてベトナムで、特に北ベトナムから南ベトナムへの人員や物資の移動を妨害する目的で利用され、成功を収めた。(しかし)それ以来、気象調節の軍事研究は、米国では先細りになっている」

この提案書は、「実行可能な最先端の気象調節能力を再び米軍にもたらす」ために、最新の気象調節技術の研究を求めている。この技術を手にすることで、米軍は以下のことが可能になるという。

大雨による洪水や雪嵐などにより、人員や物資の移送を妨害する、または不可能にする。
洪水や干ばつなどの結果として、経済を崩壊させる。

提案書には日付が記されていないが、明らかに冷戦期のものだ。「ソビエト連邦(ロシア)」という言及があるだけでなく、現在の水準と比較するとプロジェクト費用が低めで、2年間でわずか50万ドル以下なのだ。

前述したChina Lake(米国海軍の空中戦兵器部門)が自主発行している新聞の記事によると、「気象調節はChina Lakeが秀でている分野の1つ」だという。
http://www.nawcwpns.navy.mil/clmf/weapdig.html

China Lakeは1949年から1978年にかけて、気象調節の立案と技術やハードウェアの開発に取り組み、これらはハリケーンの軽減、霧の制御、干ばつの解消に用いられて成功を収めた。

初の軍事利用となった1967年の極秘の気象調節作戦『Operation Popeye(ポパイ作戦)』
http://www.sunshine-project.org/enmod/US_Congr.html

では、降雨量を増やしてホーチミンルートを断つのに役立てる目的で使われた。(China Lakeの天候制御システム『Cold Cloud Modification System』の写真はこちら)[リンク先の記事によると、Operation Popeyeは1967年3月から1972年7月まで行なわれた。モンスーン・シーズンを延長させることに成功し、1971年に北ベトナム国土の1割を覆うほどの被害を出した大洪水の原因となったという意見もある。]

1980年、米国は軍事目的の気象操作を禁止する条約を批准した。それでも時々、軍部からは気象操作を再開する提案が浮上してくる。
http://www.sourcewatch.org/index.php?title=Weather_control

空軍が委託した1996年の調査(PDF)には、「われわれの構想では、軍は2025年までに、作戦能力の達成のため、中規模(200平方キロメートル未満)または微小規模(局所)で気象に影響を及ぼすことが可能になっている」と書かれている。
http://csat.au.af.mil/2025/volume3/vol3ch15.pdf

米国外に目を向けると、中国当局は現在、夏季オリンピックの期間中に北京に雨が降らないよう努力している。
http://csat.au.af.mil/2025/volume3/vol3ch15.pdf
wired vision 3/5より
http://wiredvision.jp/news/200803/2008030522.html

今年1月に情報公開されたってどういうこと?
ここに書かれてるようなことは、それよりずっと前からネット上で知られてることやし、うちのブログでも書いてきてるけど・・・

けど、ここにリンクされてる報告書ファイルの日付にはたしかに、「January 23, 2008」って書かれてるみたいやねw

つまり、うちのように真実を伝えようとしてるブログ・HP(とくに海外サイト)が結構あって、告発者らからの情報を載せていて、それが世間にだいぶ知れ渡ってしまったから、米政府としても正式に公開したってことか??
いずれにしても、ここに書かれてるのは1960年代頃の技術であって、それも公にして差し支えない部分だけであり、今ではそれより遥かに進んでるのは間違いありません。
50年で科学技術がどのぐらい発展してるかは、今から50年前、あるいはそれまで行灯の灯りぐらいしかなかったものがエジソンの発明によってその50年後どういう暮らしになったか等を想像してもらえばわかるでしょう。
それもここ最近になるほど加速度的にあらゆる技術が発展しています!・・・」

⇒なぜか、旧ソ連のガガリーンが搭乗の人工衛星打ち上げが1960年。「地球は青かった」いうことから1960年代からの気象操作への国家的な構想は人工衛星起源であったのだろうか???

また、1980年から本格的にという。

1980年は南極のオゾンホールが出現、わが国では熱中症の発生し始め、世界に原発が普及しはじめたり、何かと印象に残る年次ですので、今後とも着目したいと思います。

 

ちなみに、中国は現在一番研究しているのでは?推察されますが、後進であったようですが、再生可能なエネルギーと同様、躍進目覚しい。

 

 

  


島根県、山口県では再発したというが、今年のゲリラ雷雨発生に係る雑感 

2013-08-29 | 諸悪発生要因の考察とメカニズム仮説

'13-08-29投稿

 ゲリラ豪雷雨が先日25日、島根県、大阪府、九州北部などで発生した後、ここ数日、猛暑が収まり、比較的過ごし易い気候となっています。

 気温と雨量の統計(http://weather.time-j.net/)で日本各地の気温の推移を観ると、豪雨雲の影響で猛暑は和らいでいるようです。

msn産経ニュース 2013.8.27
53日ぶり猛暑日ゼロ 前線南下、冷気が影響
 「日本列島は26日、停滞前線北側の冷たい空気の影響を受け、7月4日以来53日ぶりに、観測点927の中で気温35度以上の猛暑日地点がゼロとなった。今夏で最も多かったのは、8月11日の297地点だった。・・・」という。

 年初来から続く未曾有の季節はずれ、場違い、日毎の寒暖差など一連の気象異変現象の原因は一体何が影響しているのだろうか?誰しも知りたいところです。

 

 先日25日のゲリラ豪雷雨の発生地域と状況を調べてみると、いずれも未曾有の降雨量であったことが解ります。

 

msn産経ニュース 2013.8.26

島根豪雨、警戒続く 大阪でも梅田の商店街が冠水http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130826/dst13082607240001-n1.htm
「前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定になり、25日は九州から近畿の広い範囲で非常に激しい雨となった。記録的大雨となった島根県西部の益田市では未明に、観測史上最多の1時間に87・0ミリの猛烈な雨を記録。大阪市でも10分間の雨量が過去最多を記録した。

 23日朝からの総雨量は島根県江津(ごうつ)市と浜田市で、いずれも8月の月間雨量平年値の3倍を超えた。大雨の影響で島根県では約3万7千人、山口県では約6600人に一時避難勧告が出た。気象庁は、山口県と九州北部に土砂災害に厳重に警戒するよう呼び掛け、26日夕までの24時間雨量は多い所で150ミリと予想している。

 気象庁によると、25日は兵庫県西宮市で1時間に78・0ミリ、熊本県阿蘇市で77・0ミリ、山口市で76・5ミリ、大阪府豊中市(大阪空港)で66・0ミリの非常に激しい雨を観測した。

 午前10時55分までの10分間に27・5ミリを観測した大阪市では、中心部に位置する梅田の商店街で通路が冠水。大阪府内では100棟以上が床下浸水した。同府枚方(ひらかた)市の2階建てアパートでは、建物の基礎付近の土砂が雨の影響で崩れ、住民が避難。長崎県平戸市では国道や市道が陥没するなどし、福岡県朝倉市では県道ののり面が崩れた。・・・」という。

 特に、島根県の降雨量は激しかったようです。


3時間で200ミリ超、島根で記録的豪雨 気象庁「命守る行動を」http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130824/dst13082408500001-n1.htm
2013.8.24 08:49

「気象庁は24日、島根県江津市で3時間に200ミリ超を記録するなど、7月28日の豪雨に匹敵する大雨となっている所があるとして、最大級の警戒をするよう呼び掛けた。島根県内では1万世帯以上に避難勧告が出た。

 気象庁によると、島根県内では24日は多い所で1時間に80ミリの雨が降る恐れがあり、土砂災害や河川の氾濫などに注意が必要だ。重大な災害の危険性が高まった場合に今月30日から発表を始める「特別警報」に相当するとして「直ちに命を守る行動を取ってほしい」としている。・・・」という。

既報でも記載しましたが、誤解、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

⇒今年の豪雨発生は例年と比べて、かなり異なるようですが、西日本から九州北部にかけての地域が激しいようです。特に、島根県、山口県7月28日の豪雨の再来であり、春先問題となった大陸から偏西風によって飛来する大気汚染微粒子の影響を受け易い地域?とも想われます。
 

 話が少し反れるかもかもしれませんが、

大気浮遊微粒子の発生に係る報道として、

大気汚染、アジアを覆う 132カ国調査、最悪はインドhttp://www.asahi.com/international/update/0324/TKY201303240100.html

中国で問題となっている微小粒子状物質「PM2・5」などによる大気汚染は、アジアや中東、アフリカといった地域の国々でも深刻な状況にある。経済優先で排ガス対策が後回しになりがちな国が多く、対策が急がれているという。

越境大気浮遊粒子とは、単に、化石燃料の燃焼灰によるのみならず、

 既報の引用、SPRINTARSの予測動画から見ても、甘粛省以西の自治区、西蔵(チベット)、新疆維吾爾(しんきょうウイグル)、また、中東、インド北部、パキスタンでも黄砂量発生していることから、黄沙との複合化が進んでいると推察されます。

参考: SHIMADZU 粉博士のやさしい粉講座 環境分野と粉体測定http://www.shimadzu.co.jp/powder/lecture/
beginner/b03.html

イラク(中東)からの黄砂によれば
(一部割愛しました。)
「通常の黄砂は、中国大陸で巻き上げられた砂塵が偏西風に乗って飛来します。ところが、この時期、中国大陸では大規模な砂嵐の発生がなく、イラク(中東)で大規模な砂嵐が発生しており、これによって巻き上げられた砂塵が日本まで運ばれてきたものだと考えられています。

 今年の一連の気象異変現象の特徴は

既報寒暖の変化が激し過ぎる昨今 今夏は未曾有の猛暑日もあるのだろうか?2013-05-25で記載したように、6月初旬から中旬にかけての西日本各地猛暑

 西日本各地猛暑日、55地点最高 大阪・豊中37・9度http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013061301001516.html
日本列島は13日、近畿や中四国を中心に晴れて気温が上がり、最高気温は大阪府豊中市(大阪空港)で平年より10・2度高い37・9度など、33地点で35度以上の猛暑日となった。豊中市など55地点(タイ記録含む)は6月の観測史上最も高い気温だった。

 その後の列島各地の涼しさ。(2013-07-05

 このような未曾有の季節はずれ、場違い、日毎の寒暖差の原因は

・単に緯度(日照時間、UVインデックス)による影響のみならず、

5月太陽活動がピーク (2013-05-05 )
すなわち、古くから語られる所謂、太陽の黒点の増減など太陽活動の変動、超新星爆発などによる宇宙環境からの放射線、電磁波の変動のみならず、

 
 ハワイ上空のCO2濃度が400ppmの初の大台超え (2013-05-11)など、

一般的な温暖化要因のみだけでは整理されなく、

 SPRINTARSの大気汚染粒子、黄砂で予測される情報を含めて、
人工的なさまざまな所為を含めた大気圏、電磁圏における環境放射能
スペースデブリ彗星・隕石由来の破砕微粒子火山灰、焼却灰などを含めた太陽光を反射・吸収する物質(有害ガスと微粒子がハイブリッド化したエアロゾル)の分布状態、および水の性状の異変によって、太陽光が大気中の吸収物質によって地上に届くエネルギーの減衰状態が大幅に変動する影響しているのでは?と想っています。

  ということで、

個人的には猛暑とゲリラ豪雷雨とは表裏一体の関係にあると妄想しています。

 

話を戻して、

 既報ゲリラ豪雷雨による被害、水不足を少なくするために人工的な降雨分散化技術の進展が望まれる。(2013-08-06)と妄想していますが、

既報今年のゲリラ豪雷雨はどのような地域で発生しているか調べました。(2013-07-31) を参考にして整理した今年のゲリラ豪雷雨の発生地域の地殻の特徴および周辺環境2013-08-02 )から、

発生地域を整理しますと、
(都市圏、空港、再発地域


 山口県萩周辺(6月20日、7月28日)、石川県氷見周辺(6月20日)、首都圏東京墨田川周辺、(7月28日)、宮城県周辺(7月30日)、岐阜県飛騨周辺(7月30日)、新潟県長岡周辺(7月30日)、島根県津和野、大田周辺(7月30日)、・・・

その後、

鳥取空港、

京都府、名古屋市、東京お台場、蒲田など 

 詳しくは
YAHOO風水害ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20130826-00000535-fnn-soci

 8月24日以降では、

島根県西部の益田市、島根・江津(ごうつ)市、島根・浜田市、大阪・豊中市(大阪空港)、中心部に位置する梅田枚方(ひらかた)市兵庫県西宮市、熊本・阿蘇市、山口県山口市、九州北部の福岡県朝倉市、長崎県平戸市など

で発生していたようですが、

 新たな妄想として

空港、都市圏の特徴として
地殻表面がコンクリートで覆われていることと、
無数の通信電波が飛び交う地域に雷雨雲が停滞しやすいのか?と
個人的には、推察しています。

 goo辞書によれば、
コンクリート【concrete】とは
セメント(石灰を主成分とする、土木建築用の無機質接合剤。石灰石・粘土などを粉砕し、焼(かしょう)・焼成して作る粉末。)・砂・砂利に水を混合して固めたもの。

石灰はカルシウム(Ca)の化合物であり、後述するように、プラス電荷を持つことによって、マイナス電荷を持つ雷雲を引き付け易いのでは?と思っています。

また、電波はマイクロ波ほどではないが、雲を構成している氷片を加熱するため大粒な雨が降り易いのでは?と妄想しています。

 加えて、

 必ずしも原発周辺のみではないようですが、地下水を含む環境放射能が高い地域のようです。
自然放射線マップ

                                  (google画像検索から引用)


日本地質学会 - 日本の自然放射線量
http://www.geosociety.jp/hazard/content0058.html#map

 

 

 環境放射能(エアロゾル)による大地に対する表面電荷の影響があるのでしょうか??

 また、

既報地震および津波に係る記載(その1:[注目]地震は環境放射能と砂鉄が多い地域で発生し易いのか?)の引例
日本の主な砂鉄産地 
http://www.geocities.jp/tyuou59/satetu.html

引用文献: 井口一幸著〔古代山人の興亡〕より

島根県、新潟県、兵庫県など砂鉄が多く古代「たたら製鉄」を実施していた地域ゲリラ豪雷雨にも影響するのだろうか?

 大地の表面電荷を+(プラス)にしているためと思っていますが、

 既報【再掲】2011年の再来か?昨今、未曾有のゲリラ豪雷雨が頻発。その原因は雲と地面の電位差か?に記載したように、台風とは違って、地域を限定して、短時間に、けたたましい降雨で不意打するゲリラ豪雷雨については、地面の表面の電荷が近隣地域と比べて、プラスになっていて、マイナス電荷をもつという雷雨雲との電位差が大きくなっている場合に雲を引き付けて、起こり易いのか? と改めて思われます。

 ちなみに、一般的な地質を構成する珪素(Si)の酸化物はマイナス電荷ですが、プラス電荷を持つ物質として、カリウム(自然放射能)、セシウム(核分裂放射能)、ストロンチウム(核分裂放射能)、カルシウム(石灰岩)、・・・・アルミニウム(ボーキサイト鉱床)、鉄(砂鉄鉱床)などが多く含まれると地殻をプラス化すると思っています。

 砂鉄は粒子(表面積が大きい)なのでプラスの表面電荷が大きいのではとも思われます。

 >>詳しくは、表面電荷(別報の巻末の引用)で確認できます。

参考:平均的な地殻組成例  

 (google画像検索から引用)

  ⇒一度ゲリラ豪雷雨に見舞われた地域では表面が洗い流されて、プラス電荷として作用すると思われる環境放射能が少なくなっているのだろうか?島根県の場合、まったく同じ地域では発生していないようですが、引き続いて着目する予定です。
>>次報に続く

 


昨今のウナギの異常な高騰はシラスの年間漁獲量の激減という。完全養殖の早期開発に期待。

2013-08-28 | 生物多様性・生態系異変関連

'13-08-13投稿、08-28追加

PS:08-28

msn産経ニュース

 シラスウナギ量産化へ2・5億円計上 水産庁、26年度算要求

2013.8.28 01:32

  「水産庁は27日、平成26年度予算の概算要求で、ウナギの稚魚「シラスウナギ」の量産化に向け、システムの実証研究費として2億5千万円を計上する方針を決めた。日本では22年にシラスウナギの完全養殖に成功しているが、同庁は商業ベースに乗せるには国の後押しが必要だと判断した。

 同庁によると、シラスウナギの国内捕獲量は、15年の24・4トンから25年は5・2トンに激減している。シラスウナギは水質に敏感なため、養殖にあたっては、水槽に残った餌を短時間で入れ替える技術や餌の開発が課題となっている」という。

⇒水質を改良して庶民の手に届くような価格になる日が来ることを祈ります。個人的には、下記の引例図に見られるように、南シナ海、東シナ海経由で回遊するシラスウナギの国内捕獲量の激減の原因究明も期待しています。

(08-13投稿)

 既報今までの生物多様性に係る投稿の整理('12-01-28更新)(2012-01-28)で引用記載しました
環境goo 生物多様性特集によれば、
~地球から生きものがいなくなる日~
「生物多様性に関する取り組み」によれば
「・・・生活環境の悪化により絶滅に追い込まれたトキ。
 生物があらゆるところで生物同士でつながっており、
生きるための環境が成り立ってからこそ、生きてこられる・
・・
  私たち人間にとっても普段食べている肉や魚が食べられない時代が
数十年後、数百年後には訪れてこないとも限らない。
 つい一昔前には見られていたゲンジボタルやメダカは
絶滅危惧に分類されていることからも想像できるだろう。・・・

 人為的に行ってきた行動がこの生態系ネットワークを乱してきたのだ。
 もちろん人為的に行った影響だけではなく、
地球温暖化による生態系への影響も当然のことながらあることは事実だ。・・・
地球から生きものがいなくなる日」が本当に訪れてしまうかもしれない。」という。

  
土用の丑に限らず、ウナギをたらふく食べて、活力を養い、猛暑を乗り越えてきた半世紀前を懐かしむ今日この頃です。

 ここ数年来続く「シラスウナギ」の不漁によって、ウナギの値段が上がる一方で、とうとう庶民には手が届かない高値の花となりました。完全養殖を期待していますが、まだ、その成果は得られていない?ようです。

 
地球温暖化による海水温の上昇が海の生態系に異変を生じさせているとは思われますが、現状はなす術もありません。

 この傾向は昨今の猛暑、ゲリラ豪雷雨と同様、だんだん増幅していますが、一言では地球温暖化の影響で整理されていますが、ウナギの天然の稚魚であるシラスの減少は一昨年よりさらに酷くなっているようです。そのうちに、絶滅してしまうのか?とも杞憂しています。

関連投稿:生物多様性に係る記載(その5:2万900種が絶滅危機にあるという。原因は)

 ちなみに、今年の不漁の状況については、

NAVERまとめ
【この夏のうなぎも高い?】うなぎ稚魚、今年も不漁

http://matome.naver.jp/odai/2136031674807537001

「ウナギの養殖に使う稚魚が今年も不漁で、取引価格がシーズン当初の2倍強の1キロ200万円以上となっている。2月上旬時点で養殖池に入ったシラスの量は昨年同時期の半分程度。

日本で養殖ウナギの出荷量が最も多い鹿児島県によると...
この時期としては1971年以来、最低という。出荷量2位の愛知県も昨年12月の漁獲量の報告は「ゼロ」

出典ウナギ稚魚、今季も不漁 昨年同期大幅に下回る 4年連続に危機感 - MSN産経ニュース

 水産関係者によると、日本全国で1月後半までに養殖池に入れられたシラスウナギの量は台湾からの輸入を含めても、史上最低とされた昨年同時期の半分にも満たない

出典ウナギ稚魚 今季も不漁 昨年同期大幅に下回る 輸入1キロ200万円 — スポニチ Sponichi Annex 社会http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/02/07/kiji/K20130207005143670.html

個体数が減少し、絶滅危惧種に指定されたニホンウナギの稚魚のシラスウナギは、昨年12月から始まった今季の漁でも各地で不漁が深刻で、「3年連続で極度の不漁」と言われた昨年の同時期の漁獲量を大幅に下回っていることが関係者の話などで7日、分かった。

・・・出荷量2位の愛知県も昨年12月の漁獲量の報告は「ゼロ」。県水産課は「この時期にゼロだったことは過去にもあるが、不漁は深刻だ」と話す。

 3位の宮崎県の関係者も「昨年12月初めからこれまでに捕れたのは60キロ程度で、不漁だった昨年の半分程度だ」と嘆く。

 千葉、三重、高知、徳島各県でも不漁が続いている。水産関係者によると、日本全国で1月後半までに養殖池に入れられたシラスウナギの量は台湾からの輸入を含めても、史上最低とされた昨年同時期の半分にも満たない。3、4月までの漁期の漁獲量によっては、養殖ウナギも高値で取引されることになりそうだ。

 関係各県では、産卵のために川を下る親ウナギの漁業禁止や自粛の呼び掛けなどの対策を取っているが、シラスウナギ資源を増やす決め手が見つからないのが実情だ。

 ニホンウナギは生息環境悪化や食用向けの乱獲などにより激減。

環境省は1日、絶滅危惧種に指定した。

 2年前に、投稿した記載で、どのようであったかを個人的なメモを含めて、一部再掲しました。 

既報「猛暑、熱中症に係る記載を調べました。(その5:土用の丑とうなぎ)」 (2011-07-21)>>詳しくは

「半世紀前からバブル期までは、土用の丑の時期は猛暑をしのぐため、夏場に数度うなぎ、どじょうを食べて乗り切ることが多かった記憶があります。
 今年の猛暑は期間が長そうなのでうなぎを何回くらい食べることになるのだろうか?
スタミナ切れ時は安価な輸入品を食している昨今であります。
 今年はうなぎの値段も高騰しているらしい。
 最近の価格高騰の原因はやはり品不足なのだろう。
昨年の記載から養殖うなぎ用の稚魚が高騰しているようです。

異常気象の原因サンゴの白化)と関係があるのだろうか?
稚魚の生育環境の水温水質水の状態が変化したためなのか?
国産の美味しいのを気楽に食べることができるように、
低コストの「うなぎの完全養殖」の技術開発に注目しなければなりません。
今では、贅沢品になりましたが、わが国の猛暑を乗り切る伝統的な活力を復活するためにも、・・・。
海の「マグロ」、山の「マツタケ」同様さびしいことです。

うなぎの養殖に係る記載

<養殖養鰻業の現状>
日本養鰻漁業協同組合連合会
国産鰻の安全性と品質について
(一部割愛しました。)
1.シラスウナギ
  鰻は、万葉の昔より国民に親しまれている食べ物の一つで、鰻養殖の歴史も130余年にもわたります。
 しかし、鰻の生活史には謎が多く、その生態は完全には解明されておらず、産業として人工ふ化した鰻の稚魚(シラスウナギと呼ばれています)を養殖に用いることが出来ません。
 (試験研究段階では、天然資源に依存しない、完全養殖に成功しています。)
 このようなことから鰻養殖の生産者は、シラスウナギの確保を100%天然に依存しており、12月から4月までの期間に河川や海岸線で採ったシラスウナギを養殖しています。 
シラスウナギの体は透明で、長さは約6cm、つま楊枝程度で、その重さは約0.2gです。
2.養殖鰻養殖池は、
四角いコンクリートの池をビニールハウスでおおい、水温28℃前後に加温しています。
 なお、鰻養殖では、水産用水基準を満たした地下水(一部河川水)を用いて飼育しています。 
 生産者は、冬から春にかけて採れたシラスウナギを6ヶ月から1年半掛けて養殖し、0.2gのシラスウナギを1尾200gから300gに育てます。
 餌は、厳選された高品位な魚粉を主原料とした配合飼料で、これに水を加え、餅状にして与えます。・・・
 以前は、広大な露地池で鰻を養殖していましたが、近年の加温ハウス養殖では、露地池の時代に比べ飼育管理が容易となり、病気の発生率が下がり、また、病気が発生した際には、水温を33℃まで上昇させ病原菌を殺すなどの対策が取られています。
3.出 荷
 成長した鰻はいよいよ池から出荷されますが、日鰻連会員組合では、自主的に、出荷前の鰻を池からサンプリングし、医薬品の残留検査を行っています。 この検査で、医薬品の残留がないことが確認されて始めて池から出荷されます。万が一、医薬品の残留が検出された場合は、出荷は延期となり再検査を受けなければなりません。・・・
 出荷までの生産過程を明確に記録・管理し、さかのぼって飼育状況等を確認できるトレーサビリティ(生産履歴管理)を行っています。・・・ 
4.国内生産量と輸入量
 日本の養殖鰻生産量は、最盛期には約4万トンありましたが、ここ数年は、2万トンから2万2千トンで推移しています。
 
一方、外国の主な鰻生産国は、中国、台湾で、平成12年には両国合わせて13万トン以上の輸入がありました。・・・

平成22年の日本の生産量は約2万5百トン、中国、台湾等からの輸入量が約5万3千トンとなっており、その合計は約7万3千5百トンで、日本の鰻生産量のシェアは約28%となっています。


本文を読む

<今後期待される完全養殖>
サイエンスポータル編集ニュース
【 2010年4月9日 ウナギの完全養殖に成功 】 
(一部割愛しました。)
「水産総合研究センターは8日、ウナギの完全養殖に成功した、と発表した。
同センター養殖研究所と志布志栽培漁業センターで実験室生まれのウナギ稚魚を育て、2-5年後成長した親魚から人工授精で受精卵を得、ふ化させた。
 
生まれた仔(し)魚は、ふ化から6日後の4月2日に餌を食べ始め、その後、順調に成長している。外国ではウナギを稚魚にまで育てることにすら成功していない。人工ふ化した仔魚から育てた親から人工飼育下でさらに仔魚を得るという完全養殖は、ウナギでは初めて
 ウナギ資源の保護と共に「鰻(うなぎ)」という日本の大事な食文化を守る重要な技術になる、と水産総合研究センターは今後の研究の進展に期待している。

 ウナギの生態は長い間謎となっており、ようやく近年になって産卵場所が日本列島から遠く離れたマリアナ諸島沖の西部北太平洋付近の深海であることが、東京大学海洋研究所や水産庁の調査でほぼ突き止められた。
 
 商品となっている鰻は、産卵場所からはるばる日本列島にやってくる天然ウナギの稚魚(シラスウナギ)を採取して、養殖場で育てられているのが現実だ。

 このため毎年、シラスウナギの採取量によって養殖業者の経営が左右される状況が続いている。特に昨年はシラスウナギがシーズン当初、極端な不漁となり、養殖に必要な量を確保できるか心配された。」本文を読む

Asahi.com.
天然ウナギの卵発見 世界初、完全養殖実用化へ期待 
(一部割愛しました。)
「天然のニホンウナギが海で産んだ卵が、世界で初めて日本の研究チームによって発見された。現場は、ウナギの幼生が捕獲されたことがあるマリアナ諸島沖。
 
調査で得られたデータは、ウナギを卵から育てる「完全養殖」の実用化に役立つと期待される。
 発見したのは、東京大大気海洋研究所の塚本勝巳教授や水産総合研究センターなどのチーム。
 1日付の英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ(電子版)に報告した。
 2009年5月、調査船で大型のプランクトンネットを引いたところ、ウナギとみられる複数の卵が入った。DNA鑑定で31個がニホンウナギの卵と確認された。いずれも受精卵で、直径は平均1.6ミリだった。  孵化(ふか)するまでの間、海中に卵の形で漂うのはわずか1日半とわかっている。
 
チームは過去の調査データから、産卵が新月のころに行われると推定。集中的に調査した。世界のウナギ19種・亜種のうち、天然の卵の発見は初めて。

 現場海域は水深3千~4千メートルで、海山が立ち並ぶ。ウナギの卵が捕れたのは、深さ200メートルまでの比較的浅い場所だった。・・・
 ウナギの養殖には、年間1億匹近い天然の稚魚を使っている。
 
ただ、ニホンウナギの稚魚の漁獲量は近年、1970年ごろに比べて1~2割程度に激減している。・・・

  こうした中、今回の調査で卵が見つかった水深や水温、塩分濃度などのデータは、ウナギを飼育下で卵から効率良く育てる上での重要なヒントとなり、完全養殖の実用化を加速することになりそうだ。・・・ 」本文を読む

⇒随分、詳しく調べていたと思う次第ですが、最近のシラス稚魚の不漁原因の解明はゲリラ雷雨と同様、現状よくわからない??ようです。水深や水温、塩分濃度などのデータを応用して、完全養殖の実用化が加速されることを期待します。

 


福島第一の湾内海水の放射能急増という。世界の原発周辺海域はどの程度で規格は?

2013-08-28 | 環境放射能関連

'13-08-25投稿、08-26追加、08-28追加

YAHOOニュース

海水の放射能急増、1週間で8~18倍 福島第一の湾内
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130824-00000010-asahi-soci
朝日新聞デジタル 8月24日(土)5時47分配信

「東京電力は23日、福島第一原発の港湾内で採取した海水の放射性トリチウム(三重水素)の濃度が1週間で8~18倍に高くなったと発表した。1~3号機周辺の地下水汚染の発覚で、監視を強めた6月以降では過去最高。港湾外への放射能汚染の拡大が進んでいるとみられる。

 東電によると、原発から約500メートル離れた港湾口で19日に採取した海水から1リットルあたり68ベクレルを検出。12日は検出限界未満だった。港湾内の4カ所でも52~67ベクレルと6月以降で最高だった。だが、いずれの値も国の基準は下回っている。」という。

 PS:08-26追加
47トピックス

第1原発、地盤沈下でゆがみか 汚染水タンク解体再利用
 http://www.47news.jp/CN/201308/CN2013082401001921.html
「福島第1原発の地上タンクで汚染水約300トンが漏えいした問題で、東京電力は24日、最初にタンクを設置した場所で地盤沈下が起きてコンクリート基礎部分にひびが入ったため、解体して現在の場所に移し再利用していたことを明らかにした

 漏えいとの因果関係は不明としているが、沈下でタンクの部材がゆがみ、接ぎ目が劣化したり緩んだりした可能性もあるとみている。

 沈下のため移設したタンクは、漏えいを起こした1基を含む計3基。ほかの2基についても汚染水漏れの恐れがあるため、25日にも別のタンクへの移送を始める。

2013/08/24 22:41   【共同通信】

国の基準を下回っているということですが、今後、大地震によって、さらにタンクの破損などによって大量に漏洩した場合どのような事態になるのだろうか?心配しています。

 PS:08-28追加

真実を探すブログ
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-755.html
(一部抽出しました。)

福島原発破綻は時間の問題!汚染水タンクの放射能総量は広島原爆の1000倍以上に匹敵!CNN「福島原発は解決不可能」
「東電が問題となっている汚染水タンクの内部画像を公開しましたが、画像を見ると、内部は錆びだらけでボロボロ状態になっていることが分かります。東電はこのタンクを更に数年間も使用する予定だったようですが、放射能には物を劣化させる作用があることを考えると、これは非常に恐ろしい事です。・・・

☆H4タンクエリアにおける漏えいに関する調査状況について
URL http://photo.tepco.co.jp/date/2013/201308-j/130824-01j.html

汚染水タンクの危険性を示す情報は他にも沢山あります。東電が使用している汚染水タンクは簡単な即席式タンクのため、接合部分が弱く、ゴムパッキンで軽く塞いでいるだけとなっています。プラスチックやゴムなどの有機材料にガンマ線や電子線を照射すると、分子鎖が切れることは有名です。

何千万ベクレルもの超高線量汚染水をゴムパッキンで塞げば、時間経過と共にゴムパッキンは劣化し、いずれはそこから汚染水が漏れることになります。
ちなみに、汚染水タンクにゴムパッキンを使用していることは東電も認めている事実です。・・・☆タンクの交換計画検討=監視態勢も強化—東電
URL http://jp.wsj.com/article/
JJ10888297538440374852820338097720113610535.html

・・・引用:
東京電力福島第1原発のタンクから高濃度汚染水が漏れた問題で、東電の相沢善吾副社長は24日、福島県庁内で記者団に対し、「(汚染水が漏れた同型の)タンクのリプレース計画を現在検討している」と語り、タンクを交換する意向を明らかにした。また、他のタンクで汚染水漏れがないよう、監視態勢を強化する意向も示した。

 汚染水が漏れた同型のタンクは福島第1原発内に約350基ある。タンクは接合部がゴム製のパッキンで、溶接するタイプのタンクと比べ水漏れの危険性が高いとされている・・・」という。

 ⇒紫外線による塗料のチョーキング劣化と同様な現象と想われますが、納期短縮、予算削減の影響で350基からの漏洩が早晩起こる可能性もあり、大地震によるストレスによるボルト、配管類の応力腐食割れが起こらないことを唯唯祈るばかりです。タンクの中身が不詳につき施工業者の責の域を越した材料技術的な問題なのだろうか?

 また、港湾内の4カ所でも52~67ベクレルのようですが、原発湾内から湾外に至る濃度がどのようになっているのか?わかり難いと思われます。

そこで、ceron.jpので掲載されている世論はどのようなものか?調べてみました。

 どのように感じているのだろうか?いろんな考え方、意見を一部抽出しました。・

 

(転載開始)

Twitter ログによれば、2013-08-24
http://ceron.jp/url/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130824-00000010-asahi-soci

 

(参考投稿者名、時間は割愛しました。)

 

・基準値以下だから大丈夫?な訳ないだろ急激に上がってることが問題だろ。基準値越えも時間の問題かもな。

 

・まだまだ収束しとらんで政治家の皆さん。子供達の未来、どうしてくれるんや?この状況でよく原発を輸出できるもんや…。

 

・そんなことは、当たり前!誰でも想像がつきます(._.) 国の基準を下回っているとかいっているが、国の基準が今や信用されてないのに、これで海産物には安全と言えますか?...

 

・原発賛成反対に係わらず、心配ですよね。現場はいったいどうなっているのか、国民には分りずらい。何時になったら収束するのでしょう。

 

海水の放射能急増、福島第一の湾内 海側に遮水壁を設け地下水水位を上げたのが原因。原発の山側に土を掘っただけの放水路を設け土から湧き出した地下水を海に導き地下水水位を下げるしかない。新技術の凍結壁でなく昔ながらの土木工事がベストアンサー!

 

国の基準値をもうちょっと上げないとダメだな

 

・1日400tの汚染水が港湾に流れ込んでいるのに、港湾内で汚染水がとどまると考える方が不自然。

 

・超危険なトリチウムの漏れた濃度が18倍とかの非常事態なのに、何ベクレル以下で基準値以下で心配ご無用みたいな書き方やめなよ。本当に酷い報道手法。

 

・この問題は、東電の責任問題ではなく、国の責任問題だと思う!こうなる事は容易に予想できたのに、東電任せにした国の責任は重大!!!

 

・海外から「日本」に対してクレームまたは訴訟となる。東電ではない。最悪の事態になってから国で対応では遅い。どの時点から国が介入するのか決めていないと後手に回ることになる。

 

・不法行為の因果関係論における門前理論じゃないけど、ごく最近大きな放射性物質漏れが起きたことを推認させる事実になるね 。

 

・汚染が拡がってる。
寿司も解禁してたけど、落ち着くまで近海の魚は控えようと思う。特に底魚

 

・おーい、安倍!黙ってないで出て来い。お前が世界で一番安全と言い、世界にセールスしている原発だぞ。終息宣言取り消して、再稼働やめろ。

 

・ぎょっとする見出し、本当に「急増」とは限らないことを匂わせる言い回し、何の基準かまでは詳しく書かない末尾。変な記事だ。 

 

(転載終了)

 

 

既報でも記載しましたが、誤解、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

 個人的には、トリチウム水が通常の水の中に着実に増加していくことが推察され、内部被爆による後遺症のみならず、異常気象など天変地異生態系の異変に少なからず影響している?やも知れず、また最近増幅している猛暑・熱中症にもひょっとすると影響している?かも知れず、政府主導の総知を集結して早期収束して、完全クローズトな世界一安全な稼動、トラブル処置を望んでいます。

 現状の報道では、国民の心配している内部被曝による後遺症などへの影響について、個人的な杞憂なのか?放射能について無知であったためか?、よく判っていません。

 トリチウム水の漏洩量の評価について、トリチウム水は密度(比重)大きいこととか、トリチウムのベータ崩壊による電子線は水中では、測定方法、位置(深さ)などによって誤差が生じ易いのでは?と、したがって、一般的には水の中に有害物質が混入している場合、重量換算して組成比で判り易く、表示することが望んでいます。

参考投稿:
環境中の放射線量測定値のばらつき要因に係る考察('11-06-30~12-02-14)
各放射線の透過(影響する)距離の範囲
詳しく見る>>
放射線の種類 水中透過距離  エネルギー 
         
空気中
<粒子線>
アルファ線:  約0.04mm       1~10MeV
         
 (約10mm前後)
ベータ線:    約1~100mm      0.01~1MeV
          (約10mm前後)
中性子線   約100mm<      5MeV<
           (500mm<)

 特に、大量に環境中に漏洩しつつあるトリチウム水の場合、規格内といえども、公害を引き起こす可能性があり、
 一般的な特定化学物質であるクロム、カドミウム汚染のように、化学組成の重量比(・・・、ppm、ppb、ppt、ppq、・・・)もしくは重量含有量(・・・mg/L、μg/L、ng/L、pg/L・・・)に換算表示して報道すれば紛れが少ないのでは?と想われます。

 そこで、一番知りたい報道として、

 わが国の場合現在原発は一部停止していますが、停止しているから安全と今まで勝手に思っていましたが、トリチウムの発生など、どのようになっているのか?
稼動中と比較してどの程度なのか?


 世界の原発周辺海域のトリチウムなど放射性物質濃度はどの程度なのだろうか?

 国際的に規格は同じなのか??

 

以下、再掲になりますが、参考までに

 量的な問題として、

関連投稿:
水とはどのようにあるべきか(その2:純粋な水に含まれる汚染トリチウム水の重量換算はどの程度か?)引例:http://www.shse.u-hyogo.ac.jp/kumagai/eac/ea/water.htmlによれば、

トリチウムの天然での存在重量比*は 
H:D:
=99.984426(%):0.015574(155.74PPm):10-19
(0.0001ppq)

高感度の分析機器の発展で分析感度がppm(100万分の1)からppb(10億分の1)、ppt(1兆分の1)、最近はppq(1000兆分の1)まで登場していますという。
       ppm:parts per million     10-6
       ppb:         billion     10-9
       ppt:         trillion     10-12
       ppq:         quadrillion  10-15

と天然での存在量は途轍もなく極めて少量ですが、水分子(HO)に換算してその重量濃度(ピコg/L)で表示されていれば、トリチウム水は個人的にはわかり易いのでは?と勝手に妄想しています。

 今まで問題となったクロム、カドミウムなどはppmオーダーで問題となっていますが、トリチウム水はどのくらいなのだろうか?分かりやすくなると想われます。

、個人的な妄想ですが、熱中症対策として飲む水の中にトリチウム水の濃度をメイクアップして添加する実験をしたら、どのようになるのだろうか?とふと思いました。

 トリチウム水の濃度の影響がよくわかるのでは?と想われます。

 既報(その1:地下水の放射能汚染はどのようにして起こるのか?)の引用記載では、
2012年 11月 20日 井口和基の公式ブログ by Kikidoblog

「本邦初公開!?:日本の地下水源から出る放射能分布地図発見!」によれば、http://quasimoto.exblog.jp/19238315(一部割愛しました。)

・・・

 

  のように、上記の天然の存在量10-19 (0.0001ppq)?と比較して停止中の原発周辺ではどの程度か?福島原発周辺では現状その8~18倍になっているというが、どの程度なのか?

異常気象に及ぼす懸念として、

弁財天

トリチウムの湖水効果で降雪が起きる udpate8
http://benzaiten.dyndns.org/roller/ugya/entry/tritium_lake_effect

ペンシルバニアにある原発の排気が雪を降らせる様子が気象レーダに映ったらしいwww
"Nuke Effect" snow? Pennsylvania power plant spawns "nuclear" snow plume

「ボクがこれを見たときに思ったこと。
気象学者は何10年も前から原発からの熱と蒸気の放出が風下に雲を発生させ雨を降らせることを知っていた。
今、その現象がドップラーレーダーに映った。
「核の効果による降雪」
ペンシルベニア州のシッピングポートの近くにあるビーバーバレー原発で寒空に排気する熱と蒸気が「核の効果」を起こし風下に雪を降らせた。最大1インチの積雪が観測された。地域的な降雪現象。
以下はピッツバーグの原発の排気が風下に降雪させてるドップラーレーダー画像。・・・
異常気象の原因はCO2だと断言してるけど、そのCは炭素14なんじゃね。さらに原発が放出してる水蒸気のH2OのHはH3(トリチウム)なんだろうな。こんなのがちょっと大気中に存在するだけで気象が大きく変動する。電離層を透過し僅かに到達する宇宙線で雲ができるくらいなのだから当たり前か。←クリプトン85が露点を低下させる効果があることが判ってる。気温上昇の原因。・・・(後略)」という。

  
  


【追加・再掲】 体内の放射能を浄化する食べ物に係る情報の紹介

2013-08-24 | 放射能被ばく・後遺症関連

'13-08-23投稿

 既報福島原発の遮水壁から海へ1日で300トンも漏れて汚染水対策に国費投入するという。ということですが、国税を使って政府主導での収束ですが、今まで通りではもっと被害が拡大して遅きに失するの感?あり。従来原発関係の地域・団体の支援に当てた懐から出る?ものかどうかも今後注目しなければならないと思います。今度こそは!との思いです。

 既報水とはどのようにあるべきか(その2:純粋な水に含まれる汚染トリチウム水の重量換算はどの程度か?)で記載しましたように、福島沖および停止中の原発周辺も含めた地域の放射能がどの程度か???? 現状、汚染の程度がよくわかっていません。 

 msn産経ニュース
対策は破綻状態 同型タンクから漏出も現実味
http://sankei.jp.msn.com/affairs/topics/affairs-15420-t1.htm

8.22 22:06

「東京電力福島第1原発で22日、地上タンクから新たな汚染水漏れの可能性が浮上した。同じ型のタンクは約350基あり、次々と汚染水漏れが出る懸念が拭いきれない。東電や国の対策も手詰まり状態で、タンクに貯蔵するという「最後のとりで」が崩壊した場合どうするか。先が全く見通せないでいる。

 原子力規制委員会の更(ふけ)田(た)豊志委員は21日の汚染水対策検討会で「他のタンクでも汚染水漏れが起きると考えなくてはいけない」と話したが、それがまさに現実味を帯びだした。

 問題はタンクから排水溝を通じて外海に直接つながっており、海洋汚染を防ぐ方策がないことだ。東電は再発防止へ、同型のタンクのパトロールをこれまでの1日2回から3時間ごとに改める方針を示したが、抜本的な漏(ろう)洩(えい)防止策はない。

 タンクに汚染水をためないことが一番有効な方法で、東電は山側から建屋に流れ込む地下水を汚染前にくみ上げて海へ放出する計画を立てているが、地元の不信感が高まり頓挫。汚染水から放射性物質を除去する装置も腐食が見つかり停止したまま。事実上、タンクによる保管しかないのが現状だ。

 もう一方の汚染水漏れである地下水からの海洋汚染も防ぎ切れていない。・・・」という。

 施工業者の弁償金も大変なものになるのだろうか??

福島原発の地下水中のトリチウム除去は原理的には可能という!(2013-08-17)が提案されていますが、現状それどころではないことが判明。

 この先、想定外の地震などによってタンクが破損して全量??放射能が流出したら、海流に乗ってどこまで行くのやら?見当がつきません。

 万一、もしそうなったら、福島県漁連が心配している福島沖のみならず、排他的経済水域の海産物が大量に汚染されることが心配されます。

 そのようなものを接収した場合、現状、何を根拠に気を付けるのかといっても、医学的に後遺症に対する理論だった説得力のあるデータもないし、現実的にはチェルノブイリの被曝との比較、2分している内部被曝の理論「ホルミシス」と「ペトカウ」効果)を理解して、経済的に負担にならないように、できるだけ放射能汚染していないもの、もしくは汚染していないことを前提として体内の放射能を浄化する食べ物をを選んで食生活するしかないと思っています。

 しばらくすると3年になりますが、内部被爆による後遺症はその人の年齢、体質などによって異なり、既報で引用記載したように、後遺症3・5・8年潜伏期を経て、近未来に発症するのか?または、数十年後にその影響が出るのか?よく解らないのが現状なのか?と、大地震・津波による被災と同様に杞憂しています。
 トリチウムは水なので、もし後遺症が発症すれば、その災害規模は広範になるのだろうと推察されます。

 <各種放射能による内部被曝>

←クリック拡大
 (google画像検索から引用)

 食品に含まれる放射能は今まで以上に警戒して、自助努力も怠ることができません。

 今回は知らず知らずに、摂取するやも知れないトリチウムなど放射能による内部被爆による後遺症から身を守るためどのようにしたらよいかという最近の参考情報の紹介および既報にて整理した放射能から身を守るためにはどのような食品を食べたらよいかという記載を再掲しました。
参考関連投稿:
内部被曝に係る投稿(追加更新 '12-05-12~12-31)


(.新たな参考情報)
高山清洲・世界平和 人類みんな兄弟http://blog.goo.ne.jp/mokushiroku666

 (一部抽出しました。)

 放射能物質から家族を守る為に、母親が注意する食品3 !http://blog.goo.ne.jp/mokushiroku666/e/aedaa749e9d2ec7657602d68cecaeade

 「食品の放射能対策

放射能汚染された危険な平成23年度の国産小麦、国産大麦、国産大豆が、流通しています。

朝食用のシリアルや納豆、麦茶などから続々とセシウム検出の報告が相次いでいます。

食品の安全性を確認する!

 1.牛乳、肉

 牛乳と魚、原発近くの食材を避ける

産地を表示しないスーパーを避ける

・・・(後略)」

放射能物質から家族を守る為に、母親が注意する食品2!http://blog.goo.ne.jp/mokushiroku666/e/534109dbaa8afa46fe5ccf2dd7caaa80

 

「食品からの放射線被害を防ぐ22の心得!

  関東圏の食品は、汚染されていますが隠ぺいされています。

 

つまり、汚染の数値を故意に低くしていますので、摂取してはいけません!

 放射線防護の仕方(食品編)1

 ・・・(後略)」

 

放射能物質から家族を守る為に、母親が注意する食品!
http://blog.goo.ne.jp/mokushiroku666/e/32b10896eb74799e53293d75749d06e8

 放射能と農薬をふんだんに含んだ乳製品は、もはや毒!

 ・・・(後略)」

 

⇒事実なら、食べるものがなくなりますね。選んで食品を購入すれば、お金がかかりますね。

 

 

(再掲開始)

環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る記載(その15:体内の放射能を浄化する食べ物)(2012-02-25) 

 

今回は汚染されていないものを前提にして適量摂取によって体内の放射能を浄化する食べ物に係る記載を調べました。

より厳格な食品、産業廃棄物などの正規の放射能含有基準を決めたとしても、所詮、「零」ではないので放射能被曝に対する適切なる防護、および体内にいかに滞留させないように、免疫性を高めて、後は生物学的半減期に任せるしかないと思っています。詳しく見る>>

 ・・・(中略)
  


ヒマラヤ企画
放射能から体を守る食べ物
「・・・放射能を取り込まない、取り込んでも排出しやすい体を作るという食べ物について調べてまとめました。・・・

 放射能から体を守るには、口に入れないのが一番ですが、完全に口に入れずに生きるのは残念ながら難しそうです。それに、私もそうですが、すでに食べてしまった覚えが相当ある方もいらっしゃると思います。くよくよして免疫力を下げるよりは、食べてしまったものは仕方ないと開き直って、取り込んだ悪いものを排出しやすい体づくりをするのがよいようです。

また、放射能に汚染された食べ物を食べないように気をつけすぎていると栄養のバランスが偏って、結果放射能を蓄積しやすい体になってしまうそうです。体が勘違いして取り込みやすい放射性物質とその性質を知って、もし口に入ってしまっても体に吸収されないように予防することも大事です。

 大雑把にまとめると、

放射性セシウムとストロンチウムを吸収しないためにカリウム、カルシウムを多く摂る

体内に入ってしまった放射性物質を早く排出するために、ペクチン、水溶性食物繊維、酵素を多く摂る

何かの栄養素を一度にたくさん摂るよりは、日々のバランスの良い食事と適度な休息で体調を万全にしておく

 

が大事なことのようです。(※すべて汚染されていない食品が前提です。買い物の時気をつけること(放射能を家に持ち帰らない)放射能を減らす食品下処理法もあわせてご覧ください)

 

さて、体が勘違いして取り込みやすいのは

 放射性ヨウ素→ふつうのヨウ素

  • 放射性セシウム→カリウム
  • ストロンチウム→カルシウム

 です。体に取り込まれる前に先回りして、これらのミネラル類で体を満たしておくことが大事です。

 た、体に蓄積する主な放射性物質は主に以下のようになっています。半減期が長くても、体内から早く汗や排泄物として代謝できると、影響は少なくて済みます。

 皮膚
クリプトン85(物理学的半減期約11年)

甲状腺
ヨウ素131(物理学的半減期約8日。8割が取り込まれずにすぐ排出される。甲状腺での生物学的半減期は約120日。その他の臓器で約12日)


プルトニウム239(物理学的半減期約 24,000年)

肝臓
コバルト60(物理学的半減期約 5年)
セリウム144(物理学的半減期約 284日)

腎臓
ウラン(物理学的半減期を迎える前に寿命) 
ルテニウム106(物理学的半減期約1年)

生殖器
セシウム137(物理学的半減期約30年、約70日で代謝?)
プルトニウム239(半減期24,000年)

筋肉
セシウム137(物理学的半減期約30年、約70日で代謝。チェルノブイリの追跡調査では被爆後筋肉の癌が増えたという報告はない)


ストロンチウム90(物理学的半減期約29年。生物学的半減期約49.3年。摂取量の1〜2.5割が骨に移行)
ジルコニウム(物理学的半減期約64日)
プルトニウム(物理学的半減期約を迎える前に寿命)
ラジウム226(物理学的半減期約1,620年)
炭素14(物理学的半減期約5,600年)・・・

 

近いうちに実際の献立やレシピ、あと掃除や洗濯のこともまとめる予定です。(まとめました→放射能を身の回りから減らす掃除について放射能と衣類、洗濯、お風呂など

 

全般

どの食品も、注意深く選んで買い下準備しておく

高カリウム、高カルシウム、高ペクチン食がいい

ストレスを減らす、規則正しく暮らすなどして免疫力が下がるようなことをしない

酵素が大事。
放射性物質を取り込む→放射光を出す→放射光が細胞やDNAを傷つける→細胞が癌化する→酵素があれば癌細胞を修復する ので。

便秘に気をつける。体によいものを摂っても腸にずっと老廃物が溜まっていればそこで放射線を出し続ける。腸を整えて、老廃物の体内滞在時間を減らす。乳酸菌、食物繊維、発酵食品を多く摂る。・・・

 

ヨウ素

放射性ヨウ素が甲状腺に取り込まれるのを防ぐため摂取する

大人の体に25mg存在し、乾燥昆布に含まれるヨウ素は2〜4mg/gと言われる

成人の一日の必要量は0.15mg。許容限度量は3mg。・・・

昆布やわかめ、魚、塩、味噌などに多く含まれる・・・

 

カリウム

 放射性セシウムが体内に取り込まれるのを防ぐため摂取する

人の体内には4000Bqの放射性カリウムがある。カリウムの多い食品には放射性カリウムも多いが、体内のカリウム量は大きく変化しないように代謝で調整されるので、食品の放射性カリウムは特に気にせず食べればよい・・・

パセリ、豆味噌、こんぶ、バナナ、メロン、アボカド、ホウレンソウ、ザーサイ、納豆、きゅうりのぬか漬け、里芋、モロヘイヤ、にんにく、にら、しそ、あゆ、さつまいも、大豆、あずき、魚類、肉類、ベーキングパウダー、ひじき、インスタントコーヒー、切り干し大根 など に多く含まれる・・・

 

カルシウム

 ストロンチウムが体内に取り込まれるのを防ぐため摂取する。

 良質なタンパク質を摂取すると、カルシウムの吸収率を高める。また、ビタミンDを多く摂るとカルシウムの吸収が高まる・・・

 過剰に摂取すると有害。1日1000mg程度がよい。・・・

 桜えび、チーズ、しらす干し、油揚げ、しそ、大根の葉、豆味噌、ごま、あゆ、パセリ、モロヘイヤ、牛乳、小魚、海藻、大豆 など に多く含まれる・・・

 

水溶性食物繊維

  水溶性食物繊維は重金属イオンを吸着するので、セシウム等の排出を促進する。

 ペクチン、アルギン酸、グアーガム、グルコマンナンなど

 エシャロット、かんぴょう、抹茶(粉)、にんにく、ごぼう、納豆、レモン、カレー粉、ピュアココア、唐辛子、切干大根、海藻のヌルヌルした部分 など に多く含まれる・・・

 

ペクチン

 放射性物質を排出する作用がある

水溶性食物繊維の一種。腸内の乳酸菌を増やし、有害物質の排出を促す

ペクチンは放射性物質以外のビタミンやミネラルも排出する作用があるので注意。サプリメントで摂取する場合は、マルチビタミンやマルチミネラルと併用する。・・・

りんごペクチンがセシウム137の排出を促す

あまり熟していないりんご、すもも、いちご、さくらんぼ、レモン、オレンジ、柑橘類の皮、にんじん、パプリカ、なすび、西洋かぼちゃ、あんず、スイカ、グリーンピースなどに多く含まれる。ジャムにできる果物はすべてペクチンが入っている

  • 各食品の可食部分(皮や種を取り除いた部分)100gあたりに含まれるペクチンの量
    グリーンピース 2.5g、パプリカ 0.6g、じゃがいも 0.5g、なすび 0.4g
    りんご 1.2g、すもも 0.9g、桃 0.7g、オレンジ 0.6g、ぶどう 0.6g(詳細はベラルーシの部屋ブログを参照)・・・

 

ビタミン類

 放射線障害の前に摂っておくことが大事らしいが、ビタミンの錆びやすさ(電離のしやすさ)で、細胞やDNAの身代わりになってくれる(防衛医科大の実験では放射性物質の投与ではなく放射線の照射が行われているようです。今私たちが相手にしているのは放射性物質で、一時的な放射線の照射とは性質が異なります。放射性物質は常に放射線を出しているので、どんなタイミングでもビタミンを摂取しておくとより安心そうです)

食材を放射能を減らすやり方で処理した場合は、カリウムやビタミンB群などの水溶性の栄養素も失われるので、それを補う。

水溶性ビタミンのビタミンB1はインスタントラーメン、青のり(乾)、豚ヒレ肉、大豆(乾) など、ビタミンB2はドライイースト、レバー、うなぎ など、ビタミンB6はにんにく、酒粕、とうがらし などに含まれる。・・・

 

鉄分補給

 体内の鉄分が不足しているとプルトニウムが蓄積されやすくなる。プルトニウム消化器官からは吸収されない。呼吸器官から吸収・蓄積されると肺がんの原因になる。プルトニウムは30kmは飛ばないらしい。原発から30km以上離れたところに住んでいるひとは、それほど気にしなくてもいいらしい。

青のり(乾)、ひじき(乾)、きくらげ(乾)、レバー、パセリ、豆味噌、しじみ、抹茶、ピュアココア などに含まれる。

 

酵素

 放射能の影響で傷つけられ癌化する細胞やDNAを修復する効果がある。放射能が身近に(あるいは体内に)あると、体は修復のためにどんどん酵素を消費するので、どんどん補ってやる必要がある。

酵素は生の食品、果物(特にパパイヤ、パイナップル、いちご、キウイなどに多い)や野菜(特に発芽野菜に多い)、玄米、発酵食品(ぬか漬け、納豆、味噌など。味噌については下の味噌の項目参照)に多く含まれる・・・

 

乳酸菌

 腸を整えるために摂る

体によいものを摂っても腸にずっと老廃物が溜まっていればそこで放射線を出し続ける。腸を整えて、老廃物の体内滞在時間を減らす。乳酸菌に限らず、食物繊維や他の発酵食品も多く摂る

ヨーグルト、甘酒、漬物などに豊富・・・

 

具体的な食品について
あちこちでいいとされている玄米、塩、味噌について、また、他の栄養豊富な食品や、避けるべき食品について。

 

玄米

 発芽させてから炊くと、消化しやすくなる

 胚芽の部分に農薬を貯めやすいので、無農薬有機栽培のものを選ぶとよい

 手に入らなければ、玄米を水に浸すとき昆布を1切れ一緒に入れておくと農薬の害が軽減されるらしい

 酵素、食物繊維(不水溶性が2.3g/100g、水溶性が0.7g/100g)が豊富

 今年収穫分からは、ストロンチウム、セシウムは穀類の籾、玄米の胚芽に多くつくため産地に注意して選ぶ。精米すると多くは除去できる(→放射能を減らす食品下処理法 も参照)・・・

 

その他 

  • 食べ物の陰陽を意識して食べる。放射性物質は極陰性と分類される。バランスをとるために陽性の食品を摂る。豆味噌は陽性。 → 参考:食べ物の陰陽(食べ物の陰陽分類は古くから培われてきた知恵です。ただ、最近登場した放射性物質が極陰性に分類されている根拠について調べたところ、反論記事を見つけましたのであわせてどうぞ)
  • 液体ゼオライト(沸石を含む液体飲料)の飲用・・・
  • アルギン酸。海藻に含まれる多糖類。食物繊維の一種。海藻のヌルヌルした部分に含まれる。・・・」詳しく見る>>

    (転載終了)」とのこと。

(再掲終了)

⇒今後、参考情報とお再掲情報を照合して、経済的にも負担にならないで、体内の放射能を除去するためにはどのようにするべきか、個人的メモしましたが、勉強しましょう。

 トリチウム(H3;三重水素)、カリウム(K40)などはどのようにすればよいのでしょうか?今後の問題です。

 

 

 

 

 




水とはどのようにあるべきか(その2:純粋な水に含まれる汚染トリチウム水の重量換算はどの程度か?)

2013-08-23 | 放射能被ばく・後遺症関連

'13-08-22投稿

 福島原発から海に漏洩しているトリチウム水は既報 トリチウム水の環境への影響に係る記載 2013-03-24の引例
ATOMICA
トリチウムの生物影響 (09-02-02-20)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-02-20
によれば、

 トリチウムはトリチウム水(HTO)の形で環境に放出され人体にはきわめて吸収されやすい。また、有機結合型トリチウム(OBT)はトリチウムとは異なった挙動をとることが知られている。動物実験で造血組織を中心に障害を生ずることが明らかにされ、ヒトが長期間摂取した重大事故も発生している。・・・ トリチウムは水素の同位体で、最大エネルギー18.6keVで平均エネルギー5.7keVという非常に低いエネルギーのβ線を放出し物理的半減期は12年であるという。

 ということですが、どの程度有害かどうか?現実的にはわかり難く、またトリチウムはもともと自然界に微量存在していることも事実ですが、長年、気がつかず汚染した飲料水を飲んでいたとしてもその後遺症については定かではないと思っています。

 20世紀の夢のエネルギーともてはやされた原発も一度事故が起って環境中に放出されたトリチウムなど、この先何十年とも杞憂と妄想の世界で生活しなければならないのだろうか?とあきらめの境地の方もいると思われます。

 一方では環境(水)中の放射性物質の影響と浄化に係る記載(その19:「ホルミシス」と「ペトカウ」効果について)(2012-02-05)で記載しましたように、環境中の放射能、放射線の生体への影響として、
古くから「ホルミシス」効果「ペトカウ」効果が言われています。

Wikipedia記事検索によれば
ホルミシス効果(hormesis)とは、
「生物に対して通常有害な作用を示すものが、微量かつごく一時的であれば逆に良い作用を示す可能性のある生理的刺激作用のこと。・・・」
のように、個人的には「酒は百薬の長」の類と同様に、その摂取量如何によっては猛毒ともなり命を落とすこともあると思っています。

既報でも記載しましたが、誤解、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

 トリチウム汚染水についても通常の水(H2O)と重水素水(HDO)、いわゆる問題となっているトリチウム水(三重水素水 HTO)を高感度に分析して、重量組成比で把握できれば、万一、後遺症が発生した場合の参考になるのでは?と思っています。放射能は測定方法、位置などによって誤差が生じ易いのでは???と、また、一般的には水の中に有害物質が混入している場合、重量換算して組成比で判り易く、表示することが望まれます。

 

関連投稿:

トリチウム水の環境への影響に係る記載を調べました。

2013-03-24

 要するに通常飲用している水にどのくらい含まれているのか?と思っています。

詰まるところは、放射能の単位ベクレル、シーベルトなどは一般人には理解しがたい表現?でその含有量の大小を示しているため?かと個人的には思っています。

 クロム、カドミウム汚染のように、化学組成の重量比(・・・、PPM、PPB、PPT、・・・)もしくは重量含有量(・・・mg/L、μg/L、ng/L、pg/L・・・)で表示して報道すれば紛れが少ないのでは?と想われます。

 

 

 今回は、化学分野で「きれいな水」とはどのようなものか原点に立ち返って、解説されている情報を調べました。

「きれいな水」
引用:http://www.shse.u-hyogo.ac.jp/kumagai/eac/ea/water.html

(一部割愛しました。)
1.始めに
 化学的には当然HOを意味しますが狭い意味では液体の水、英語ではWater、気体の水は水蒸気steam(vapor)、固体の水は氷iceと呼ばれ物質の3つの相各々に名前がつけられています。
酸素1原子と水素2原子からなる水分子は水素原子が(+)に酸素原子が(-)に分極するため様々な物質を、特にイオン性物質をよく溶かす性質を持っています。適度なミネラル分を溶かすことで人にとっておいしい水にもなり、有毒な化学物質を溶かすことで生命を脅かす元ともなります。身の回りにに見られる水にはどんなものがとけ込み、またどのような方法できれいな水、化学的に純粋な水が造られて科学技術の進歩に貢献しているかを考えてみます。

古代の元素観と水
 万物の根源となるものが水であると最初に言い出したのはギリシャのミレトス野賢人タ-レス(BC640?-546)であると言われている。その後エンペドクレス(BC490-435)やアリストテレス(BC384-322)は空気、水、土、火の4つが物質の基であると考えた。古代インドでは「四大」と称して地(堅)、水(湿)、火(温)、風(動)の4つをそれぞれのもっている性質と対応させて考えていたし、中国では「五行」として木、火、土、金、水のそれぞれを基と考えていた。

水の性質   
 無色・無味・無臭の液体で融点0℃、沸点100℃(1atm)3.98℃で最大密度0.999973g/cmをもっています。
Oの分子式で表される様に酸素1原子と水素2原子からできています。天然には水素の同位体として1H,2H(D),3H(T)が存在し、酸素の同位体として16O,17O,18Oが存在するため組み合せを考えると実に18種類の水が存在することになります。

  水素のうちH(T,トリチウム)は半減期約12年でβ崩壊してHeとなる放射性同位元素ですから9種類は放射性の水です。
トリチウムは大気上層部で宇宙線により絶えず作られていて例えば 14N(n,H)12Cなどの反応。地球上で1kg程度しかないので全く気にする必要はありません。DOで表される重水は融点3.82℃、沸点101.42℃、密度は25℃で水の1.107倍あり、11.6℃で最大密度を示します。この重水は水の電気分解で残液中に濃縮されることより作られます。

1932年アメリカのユ-リ-により初めて重水の分離が行なわれました。大規模には硫化水素と水との同位体交換反応なども使われます。
       HOH(l)+HSD(g)=HOD(l)+HSH(g)  K=1.01

 重水はウランの核分裂時に発生する速い中性子(秒速2万km/s程度)を熱エネルギ-程度(2.2km/s)の遅い中性子までに減速させる場合に中性子を吸収しやすい軽水よりも都合がいいので原子力産業や、核研究で良く使用されています。
 この重水、試薬としても使われていて99.75%の純度で100g2万円程度、100.00%程度の純粋なものでは10g1万数千円と純金と同程度価格で水としては最も高価なものといえます。最近のミネラルウオ-タ-と比較しても5000倍も高価です。

16O:17O:18O=99.757:0.039:0.204

H:D:T=99.984426:0.015574:10-19

自然界ではH16Oが99.76%,H18Oが0.71%,H17Oが0.037%,HD16Oが0.032%含まれています。
HD18Oが6x10-5%,HD17Oが1x10-5%,D16Oが1x10-6%と非常にすくなくなってきます。
単純に水といってもこの様に同位体の混合物で100%H16Oの水は極特殊な研究目的以外使われることはありません。

水は質量の単位の基
フランス革命の制度改革の一環として始まったメ-トル法では質量の基準に水が選ばれました。有名な化学者ラボアジェはこの時に定められた暫定的メ-トルに基づいて、約4℃での10cm立方の蒸留水の質量を精密に測定しました。ラボアジェは王政時代に徴税  請負人をしていた為革命政府に捕らわれ、獄中より実験室に通い、測定終了とともに処刑されたと伝えられています。現在はラボジェや彼に続く研究者の測定を基としてキログラム原器が質量の単位となっています。

水は温度の単位の基
水は温度の基準にも用いられており1気圧下での融点が0℃、沸点が100℃、水の三重点が絶対温度で273.16K(0.01℃)と決められている。

水は熱量の単位の基
熱量の単位も比較的最近まで水1gの温度を14.5℃から15.5℃まで上げるのに要する熱量としてcal(カロリ-)と呼んでいた。現在は仕事の単位であるJ(ジュ-ル)が熱量の単位として用いられ1cal=4.186Jとなっている。

3.自然界での水の存在
水は私たちの生活温度に極めて近い温度(1気圧0℃)で水~氷の変換し、その時大量の熱を吸収又は放出して温度変化に対して緩衝的に働きます。水のほとんど無い砂漠地帯では60~90℃位まで上昇することが知られているし、また南極では-88℃まで気温が 下がったこともあるが南北両極地でも海洋の温度は-2℃位しか下がらないし赤道下の熱帯でも水温は35~36度以上には上がりません。

生物は水環境から生まれてきたこともありその生活は水の特性に大きく助けられています。例えば水は4℃で最大密度を持ち、氷になると9%の密度の減少するため外気温が下がっても底部に4℃に近い水が残り、熱の伝導能力の小さいこともあいまって生物の生存に役だっています。人の体重の約66%は水であり、赤ちゃんの場合は約80%にも達する水は正に生物にとって命の水であると言える。
さて、地球上のほとんどの水は海水として存在しその量は約1.32×1021L、地球上の天然水の97.2%を占めています。その他に陸水(河川,湖沼,地下水)、極地方の氷として、また気圏の水蒸気、雲さらに地下水などとして存在します。・・・

 

水に溶け込んでいる物質の例
 水には様々なものが溶け込みます。水に溶け込んでいるものとしては大きく分けて次の3つがあげられます。

 

  1. 固体微粒子(懸濁状シリカ、重金属酸化物)、コロイド状物質(コロイド状シリカ、重金属水酸化物、有機物)、溶存高分子物質、生物(細菌類、藻類) 
  2. 低分子電解質(ナトリウム、カリウム、カルシウム、その他金属陽イオン、塩化物、硫化物、硝酸塩、その他陰イオン)
  3. 低分子非電解質(溶存酸素、溶存窒素等)

 

 その中でも特に電解質(各種イオン類)を良く溶かします。 

 

陸水中に含まれるイオンの平均的含有量は
         Ca2+>Na>Mg2+,HCO>Cl>SO2-の順であり、多くは大気中の二酸化炭素の溶解でpH5.5~6.5となっています。

Water's Path(純粋な水への道)
  私は化学を専門としているので研究室で日々純粋な水を使用して試薬を調製しています。またハイテク分野では半導体の洗浄に超純水が使用されています。この水がどの様な道筋を経て作られているかを考えてみたいと思います。

 比較的純粋な蒸気となった水が上昇気流にのって雲になり、雨となって降って来る間にレインアウト(雨の核として取り込まれる)やウオッシュアウト(降下する雨滴に取り込まれる)を経て空気中の無機・有機微粒子やCO2ガスを吸収しpH5.6程度の弱酸性となります。大気汚染の基となるNOxやSOx等の酸性ガスが存在するときは更に酸性となることもあります。
       この降水の化学的組成の平均値はppm単位で
       Na 1.1、K 0.26、Mg 0.36、Ca 0.97
       Cl 1.1、F 0.089、S(硫酸+硫黄) 1.5
       Si(珪酸+ケイ素)0.839、Fe 0.23 Al 0.11
       P(燐酸+リン) 0.014となっている。

日本の年間降水量は平均1750mmでこのうち1/3は蒸発により空に戻り、残り2/3の内約40%は全く利用されずに海に流れ去る。
上水道、農業用、工業用に利用されるのは10%強である。
さてこの雨は川となって流れ、一部の水は地下水となって浄水場に集められます。この過程で各種の無機・有機イオン類や固体微粒子、細菌、藻類が混入してきます。
もし川の水が良質であれば1日4~5m砂の層に通すだけの緩速漉過を行ない塩素殺菌するだけでも十分飲用水として使えますが、残念ながらそのような川は少なく、硫酸アルミニウムなどの凝集剤を加えて鉄やマンガン等の不純物を大型の浮遊物とし、沈降分離する必要があります。その後1日120~150mの急速漉過方式で浄水します。その後病原菌・大腸菌等の消毒のため通常塩素殺菌が行なわれます。この塩素殺菌のため水道水はカルキ臭いといわれ、最近のグルメ指向もあって名水ブ-ムを生む基となっています。  この名水ブ-ムで各地の湧水が注目され美味しいと評判ですが見かけが澄んでいて飲んで美味しく感じられても大腸菌やフッ素、ヒ素その他の有害物質が含まれていることもあり注意が必要です。
井戸水を調査した結果、かなり広範囲にトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1-1-1-トリクロロエタン等の含塩素有機溶剤が検出され問題になっています。これらの物質は揮発性が大きいので河川では気散により急減しますが、地下に浸透するといつまでも残留する性質があるためです。
       ここまでの過程でやっと水道水が得られたわけです。

美味しい水
 最近日本の水道水まずくなりましたが海外の水と比べるとまだまだ捨てたものではないようです。
水を美味しくする成分として

  1. ミネラル これはカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、マンガン等で30~200mg/L、特に100mg/l程度がよいといわれています。
  2. 硬度  これはカルシウム+マグネシウムの量で10~100mg/L、中でも50mg/Lが良い。
             日本の水道の硬度は20~80mg/L程度で良好な値です。
  3. 炭酸ガス  1l中3~30mg
  4. 溶存酸素  5mg/L以上が望ましい。
  5. 水温    10℃~15℃

水をまずくする成分

  1. 過マンガン酸消費量  これはフミン酸などの水中の有機物の量を表し3mg/l以下が望ましい。
  2. 嫌な匂いをつける物質 フェノ-ル類、シクロヘキシルアミン、ジオスミン、ジメチルイソボルネオ-ル(かび臭い原因)、硫化水素、残留塩素、油
  3. 嫌な味をつける物質 塩化物イオン、鉄、銅、亜鉛

海水から真水を作る
  日本では大体上記の過程で飲めるていどの水が作られていますが、海外では海水から真水が生産されているところがあります。
海水は河川や湖沼の水と異なって約3.5%もの塩類(大部分はNaCl)を含んでいるため脱塩操作が必要になります。
       この脱塩には 1.蒸留法 2.逆浸透法 3.電気透析法(イオン交換膜法) 4.イオン交換樹脂塔式法 等があります。

1.蒸留法 実験室で使用する水の場合はこの蒸留法が良く用いられています。大規模プラントでは凝縮熱の回収を行なって熱効率をあげるなどしています。この方法は中東あたりのエネルギ-資源の豊富な所で良く用いられています。
水の蒸発熱は100℃で539calなので20℃の水1gを蒸気にするには619cal(2590J)の熱量が必要で凝縮熱の回収を行なったとしても大量の水を得るには適切ではないので大量に造水するプラントでは多段フラッシュ蒸発法が多く使われています。
これは加熱した海水を圧力を下げた容器の中で多段でフラッシュ蒸発させるもので、蒸気が凝結する際の熱を回収して熱効率を上げています。

2.逆浸透法
 イオンは通さないが水は通す膜を半透膜と呼んでいます。この半透膜を介して真水と食塩水をおくと真水が食塩水にしみこみます。逆に、例えば酢酸セルロ-スに処理をおこなった膜などで、塩水に圧力をかけると半透膜を水だけが通過してきて真水が生産できます。
  この方法は必要エネルギ-が少なくて済みます。逆浸透モジュ-ルはホロファイバ-(中空糸型)やスパイラル型等を用いています。

3.イオン交換膜を利用した電気透析法
 海水中には電気を運ぶイオンが溶け込んでいることを考え、水槽に陽極、陰極の電極をいれ、陽極側に陰イオン交換膜を陰極側に陽イ       オン交換膜をおいて水槽を3室に分けて電圧を加えると、海水中のイオンが各々移動し、2つの膜に囲まれた部分に脱塩水が出来ます。
  この方法は蒸留法より電気代が少なくて済みます。またこの膜を組み合わせて脱塩すると塩の濃縮もでき、食塩製造もできます。本来  は海水濃縮に適した方法で日本では真水の生産目的より食塩生産の目的でこの電気透析法が用いられています。

4.イオン交換樹脂塔式法
 陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂とを混合した塔に海水を通じると陰イオンはOH-に交換され陽イオンはH+に交換されて結果
 として脱塩水が生成します。3の電気透析法とこのイオン交換樹脂法共非イオン性物質は取り除けません。
NaClとの反応は次の通りです。
       陽イオン交換 R-H  + Na  = R-Na + H
       陰イオン交換 R-OH + Cl  = R-Cl + OH
       H  +  OH  = H
       イオン交換の結果水が生じます。

 日本のメ-カ-による脱塩プラント(1984年)では多段フラツシュ法が95.4%、逆浸透法が3.3%、電気透析法が0.45%となっています。イオン交換法は大規模なプラントでは使われていません。

超純水とは
  最近はオゾン層破壊の問題もありエアコンや冷蔵庫等の冷媒として、また半導体の表面洗浄剤として使用されてきたフロンガスが使用できなくなり、多量に使っていた半導体分野では代わって超純水が洗浄剤として使われています。しかし水はその特性上各種の物質を溶かしこみ、洗浄の際に0.数μmといわれているメモ-リ-等の基盤上の溝に不純物を残し、製品を駄目にしてしまいます。
1Mビットでは1μmの加工線幅でしたが4Mビットでは0.8μm、16Mビットでは0.5~6μmとなり、除去すべき粒子は線幅の1/10の0.05μmとなってきています。この問題を解決キる一助となる超純水の試験方法が日本工業規格に最近定められました。(JIS K0550~K0556)

超純水の作り方
 最初に超純水と呼べるものを精製したのはドイツの物理学者コ-ルラウシェで連続42回真空蒸留を行なって水の電気伝導度を測定したところ3×10-8Ω-1cm-1(18℃)を得たと言われています。現在では理論値の5.45×10-8Ω-1cm-1(25℃)程度の水が得られており、この値は同じ断面積の銅線を地球3500周するだけの抵抗であり、非常に電気を通し難いことが分かります。水が電気を通すのは不純物として溶け込んでいるイオンの為で天然水の中では雨水が最も伝導度が小さく1×10-5Ω-1cm-1(25℃)程度、地下水は5×10-5~3×10-4Ω-1cm-1、河川水の多くは1×10-4~5×10-4Ω-1cm-1程度、海水は3×10-2Ω-1cm-1程度です。原子炉やボイラ-ではかん石が沈着するのを防ぐため1×10-6Ω-1cm-1程度の水が使用されています。しかし伝導度測定だけでは水に溶解している非電解質や水に不溶性の微粒子の存在を知ることができません。
 先端技術分野、例えば半導体分野のLSI製造(1Mbit程度)では通常の純水では不十分で1gあたり0.1μm以上の微粒子が数個以下、微生物・細菌は100g当たり数個以下という超純水が必要とされています。これは不純物濃度にすると1ppq以下となり、非常に純度が高いことがわかります。

 水を精製する方法は原理的には海水の淡水化の方法が使用できるわけですがそのままでは超純水は製造できません。
蒸留法にしても容器からの汚染を防ぐため石英製の2段蒸留器を使用したり、沸騰の際の飛沫汚染を防ぐため非沸騰式蒸留器を使います。イオン性の物質はイオン交換法で殆ど除去できますがミクロの微粒子については適当なフィルタ-を用いる必要があります。所謂メンブランフィルタ-とかウルトラフィルタ-とか呼ばれているもので一般的な粒子除去用、細菌除去用としてはニトロセルロ-スやセルロ-ス混合エステルを有機溶媒用には再生セルロ-スが用いられている。例えばミリポアフィルタ-では孔径は0.025μm~14μmと除去目的の粒子の直径を選ぶことができます。ウルトラフィルタ-では機械的強度を保つために多孔性フィルム上にコロジオンやニトロセルロ-スの薄膜を積層させて製作し、1~10nmと分子量が百数から数十万の蛋白質等の有機物の分離除去が可能です。最近はさらに高機能性の分離膜が開発され高純度の水が得られるようになってきました。このろ紙は中空糸膜フィルタ-として使用されています。

       半導体分野で要求される超純水の水質
 

 項目 抵抗率(MΩ-cm) 微粒子(個/ml)>0.1μm >0.07μm >0.03μm 生菌(個/l) TOC(μC/l) シリカ(μg/l) Na (μg/l) Fe (μg/l) Zn (μg/l) Cu (μg/l) Cl (μg/l) 溶存酸素(μg/l)
現状 >18.0 <5 <5 <10 <3 <0.1 <0.1 <0.1 <0.1 <0.1 <30
16Mビット >18.1 <10 <5 <5 <1 <5 <0.5 <0.05 <0.05 <0.05 <0.05 <0.05 <5
64Mビット >18.2 <10 <1 <1 <0.1 <0.01 <0.01 <0.01 <0.01 <0.01 <1

超純水の保存
私が学生の頃は純水(蒸留水)は銅製の蒸留釜を使った自動蒸留器でしたがその後硝子製蒸留器、イオン交換、逆浸透法及びその組合せに発展し、現在のような超純水製造器が使用されるようになっていますが、純水の純度が上がって来ると保存容器からの汚染が問題になってきます。精製した水は直ちに使うのが原則ですが、2週間保存での汚染デ-タを示します。

      水の保存容器による汚染 (ppb)

 金属 | 容 器 材 料 ホウケイ酸ガラス  ポリエチレン
 Al 9.2 0.3
 Cu 0.7 0.1
 Fe 3.6 1.0
 Pb 2.1 1.0
 Zn 3.2 1.0

2回蒸留水を2週間保存

超純水用配管には塩化ビニ-ル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、パ-フロロアルコキシビニルエ-テル(PFA)、ポリエ-テルエ-テルケトン(PEEK)などが使用されているが、PEEKが良い結果を得ています。半導体工場では超純水を循環させ絶えずピュア-の状態になるようにして使用しています。
分析化学と水 
       高感度の分析機器の発展で分析感度がppm(100万分の1)からppb(10億分の1)、ppt(1兆分の1)、最近はppq(1000兆分の1)まで登場しています。
       ppm:parts per million     10-6
       ppb:          billion     10-9
       ppt:          trillion    10-12
       ppq:          quadrillion 10-15
       50mプ-ルの水が約1000トン、つまり109gですからこの中に1gの砂糖を入れると1ppb(10億分の1)となります。
       この様に極微量成分の分析を行なうようになってくると試薬やそれを溶解する水の中の不純物の存在も問題になってきます。次に外海洋水の分析値の変遷の一例を示します。

      外洋水中の重金属元素濃度(ppb)測定値

元素 Mn Fe Co Ni Cu Zn Pb Cd
1965年 10 0.1 10 0.03 0.11
1975年 0.2 0.05 1.7 0.5 4.9 0.03 0.1
~1980年 0.02~0.1 0.2~0.5 0.005 0.2~0.6 0.02~0.3 0.01~0.6 0.02~0.06 0.01~0.1

測定値は年々小さな値となっています。これは水精製の技術を含めた採水、貯水、分析時のクリ-ン技術の進歩によるもので、実際に海水中の微量金属濃度が低下したためではありません。
次に水の精製法の違いによる不純物の量の一例を示します。
A法: 非沸騰法(NBS)
B法: 水道水を金属製の蒸留器で蒸留
C法: 水道水を活性炭ろ過、イオン交換樹脂処理、
D法: 水道水を活性炭ろ過、イオン交換樹脂、石英2回蒸留、
    メンブランフィルタ-処理
     
蒸留水中の不純物(ppb)

元素 Mn Fe Co Ni Cu Zn Pb Cd
A法 -- 0.05 -- 0.02 0.01 0.04 0.008 0.005
B法 0.1 1.0 0.3 3.0 46 15.0 28 2.0
C法 0.05 0.2 -- -- 0.2 0.3 0.6 0.05
D法 <0.01 0.02 0.00 <0.01 0.03 0.01 0.00 0.001

超純水中の不純物の分析法

  JIS K0553(1990)には金属元素の試験方法が、またJIS K0556(1990)には陰イオンの試験方法が決められています。
 金属元素についてはフレ-ムレス原子吸光法を用います。試料水を50倍に濃縮(蒸発法)したのち分析を行ないます。原子吸光分析法は特定元素の原子線を放出する中空陰極ランプを光源として炭素のチュ-ブ中に導入された超純水試量中の不純物元素を200-300A以上の電流で過熱し原子化した後原子線の吸収量を測るもので、極微量の金属元素の低凌駕できる分析機器です。
陰イオンについてはイオン交換クロマトグラフ法を用います。カラム中に充填された陰イオン交換樹脂中を試料が通過するうちに陰イオン交換樹脂と試料中の不純物の陰イオンとの交換分離によりそれぞれの陰イオンに分離され、電気伝導度の変化を検出する検出器で定量される仕組です。

家庭での浄水器
 活性炭の効果:実験室での純水製造においても水の中の有機物の除去には活性炭の使用が効果的です。水道水を作る過程でも特に夏場かびの発性で臭気が強くなることがあります。こんな時にも活性炭は強い味方です。多くの家庭の冷蔵庫にもこの活性炭が食品の脱臭剤として入れられています。活性炭は木炭、ヤシがら、石炭チャ-その他の原料を十分に炭化した後水蒸気による高温処理などを行って作られます。1gあたり800~1200m程度の面積をもち、多くの有機物をこの広い表面に吸着します。水道水に含まれている塩素成分もこの活性炭表面で反応して除去されます。
  最近話題になっている家庭用浄水器には一次フィルタ-に続いてこの活性炭が必ず使われています。ハイテク分野では使用が普通であるメンブランフィルタ-が中空糸膜フィルタ-の形で使用されており高度なろ過もできるようになっています。牛乳よりも高価なミネラルウオ-タ-と称したただの水が飛ぶように売れている時代、水はただ(無料)ではなくなりつつあります。

最後に磨きに磨いた超純水はもはや0℃では凍らず、また100℃でも沸騰しなくなってしまいます。また化学的に純粋な水は決しておいしいものではありません。・・・」という。

 


世界各地で頻繁する魚の大量死 原因はさまざまか?

2013-08-21 | 生物多様性・生態系異変関連

'13-08-18投稿、8-21追加

PS:8-21

 下記の引例によれば7月18日から8月初旬に、突如、世界各地で頻発する魚の大量死は日本でも静岡、沖縄で魚の大量死が発生したというが、高緯度のアラスカ、英国から低緯度の中国南部、インドネシアまで、その原因はさまざまであると想っていますが、福岡県の池でも発生したとういう。

 gooニュース
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/SEB201308200005.html
朝日新聞2013年8月20日(火)20:46
ため池のコイなど2千匹死ぬ 福岡、水温上昇で酸欠か
「福岡県行橋市稲童にある農業用ため池・石堂池で20日、約2千匹のコイやフナが死んでいるのが見つかった。市環境課が池の水を調べたところ、毒物などはなかったが、水温が34度あった。環境課と保健所は、猛暑と少雨で水温が上がり、酸欠で死んだとみている。

 石堂池は広さ約4・5ヘクタール。少雨と猛暑の影響で水位が下がり、岸近くに浮いていた魚のなかには体長40センチ以上のコイもあった。近くの男性は「4、5日前から増え始めた。こんなに大量に死ぬのは珍しい」と話した。 」という。

⇒少雨と猛暑の影響で水位が下がり酸欠で死んだという。農業用ため池にコイやフナを放し飼いしているのか?野生のものかは不詳ですが、一番ありえそうな原因です。
灌漑用水も干上がっているのか?と推察されます。ため池に上水(残留塩素の少ない水道水)を補給していなかったのでしょうか??

 参考までに、
福岡県福岡市と行橋市は東西かけ離れていますが、
福岡県 福岡市の最近の最高気温、最低気温の推移(http://weather.time-j.net/Stations/JP/fukuoka)をみても、例年と比べて、猛暑、少雨が凄まじいことがよくわかります。ですから、本件と類似な地域でも干ばつによって魚が犠牲になる可能性が推察されます。熱中症と同様こまめな水補給が必要か?

別報東北・北陸の記録的な豪雨。 反面、首都圏1都5県、24日から10%取水制限という。原因は?で紹介した首都圏と同様な現象です。


<8月18日>

 既報中国で記録的猛暑続く、最高気温42度をこすという。という。引例
(2013-08-08)

CNN.co.jp  2013.08.01 Thu posted at 15:01 JSTによれば、

南部から東部にかけての一帯を覆い、国営新華社通信が31日に伝えたところでは、7月の上海は気温35度以上の猛暑日が25日間に上った。これは少なくとも140年ぶりの記録だという。
地元英字紙は、池や川で暑さのために魚が大量死したと伝えているという。

 個人的には、外国の猛暑における熱中症の被災者数が気になっていますが、なぜか?魚の大量死に着目していましたが、どうも、中国のみならず広範囲な世界的な現象のようです。

 

In Deep  2013年08月13日

 

異常事態 : 2013年 7月 18日から全世界で突如はじまった、かつてない広範囲での魚の大量死
http://oka-jp.seesaa.net/article/371888541.html

(一部抽出しました。写真は本文参照)

 

「・・・
▲ 英国では全土に渡って魚の大量死が発生している模様。上は、英国のチェルトナムというところにある 1825年からの歴史を持つ古い公園の湖での大量死の報道。 Telegraph より。

 

7月中旬からの短い期間に魚の大量死報道のあった国や地域は、中国、メキシコ、米国、インドネシア、タイ、フィンランド、スウェーデン、フランス、ベルギー、デンマーク、ルーマニア、チェコ共和国、ロシア、台湾、韓国、カナダ、アラスカ、英国と北半球全域に

 

今朝、米国の人のブログでわりとショッキングな事実を知りました。

それがタイトルにした「世界中で起きている魚の大量死」なのですが、夏ということもあり、また、今年は猛暑や熱波の地域が多く、魚の大量死報道自体はそれほど驚かない面はあるのですが、「短期間であまりにも多くの地域で大量死が発生している」ということに驚きました。

7月 18日から 8月 8日までの約 20日間だけで下のような魚の大量死が発生しています。

深刻なのは、英国とアラスカのようで、どちらも全土において魚の大量死が発生しているとのことです。昨日の記事「狂乱の北半球」でふれましたが、英国では全土に「藻の大発生」も広がっているようで、いろいろな環境の変化が見えるようになっているものとも思われます。

 

なお、ブログにはありませんでしたが、この 7月 18日から 8月 8日の期間中は、日本でも、静岡、沖縄で魚の大量死が発生しています。

中国
2013年7月18日:中国・山東省で20エーカーの広さの池が大量死した魚で埋め尽くされる

メキシコ
2013年7月18日:死んだアカエイ何百匹がメキシコ・ベラクルス州の海岸に打ち上げられる

中国・南京
2013年7月18日:南京の湖で10,000匹以上の死んだ魚が見つかる

米国ミズーリ州
2013年7月18日:ミズーリ州のシュガー湖で雨不足のため数千匹の魚が死亡

 

米国ミシガン州
2013年7月18日:ミシガン湖のほとりに大量の魚が打ち上げられる

デンマーク
2013年7月19日:ウォルスモゼの湖で2000匹の死んだ魚が見つかる。

米国モンタナ州
2013年7月19日:モンタナ州ホルター湖で数百匹の魚が打ち上げられる。

インドネシア
2013年7月19日:インドネシアのトンダノ湖で数千トンの魚が死亡。

米国オハイオ州
-July 20, 2013: 3,000 fish found dead in a creek in Madison County, Ohio
2013年7月20日:オハイオ州マディソン郡の小川で 3,000匹の魚が大量死。

フランス・リール地方
2013年7月21日:フランス・リール地方の小川で数百匹の魚が死亡。

米国マサチューセッツ州
2013年7月22日:マサチューセッツ州ジョージレイクで、多数の死んだ魚が発見される。

米国オハイオ州
2013年7月22日:オハイオ州セントメリーズのグランドレイクで魚の大量死。

米国オハイオ州
2013年7月23日:オハイオ州ヤングスタウンの公園の池で数百匹の魚が死亡。

イタリア・ベネツィア
2013年7月24日:イタリア・ヴェネツィアのラグーンで大規模な魚の大量死。

英国ノッティンガム
2013年7月24日:英国ノッティンガムのブルウェル湖での魚の大量市は地元住民たちにショックを引き起こした。

タイ・ラチャブリー地方
2013年7月24日:タイのラチャブリ県の魚養殖場で30,000匹の魚が死亡。

英国・リー川
2013年7月24日:英国のリー川で魚が大量に死亡しているのが発見される。

米国ユタ州
2013年7月24日:ユタ州のプロボで死んだ魚数百匹が見つかる。

英国バーミンガム

2013年7月25日:英国バーミンガムの公園の池で魚が大量に死亡していることが発見される。

韓国・釜山
2013年7月26日:韓国、赤潮で数万匹の魚が死亡。

ベルギー・アト市
2013年7月26日:ベルギーのアト市のデンベル川で数千匹の魚が死亡。

ロシア・モスクワ
2013年7月26日:モスクワの川で魚類の大量死。

英国グロスターシャー州
2013年7月26日:英国グロスターシャー州のピットヴィル湖で 25,000の魚が死亡したが、原因は不明。

中国・江山
2013年7月26日:中国・江山の川で、20,000匹の魚が、川沿い8キロメートルの長さに渡って死んでいることが発見される。

米国ペンシルヴァニア州
2013年7月27日:ペンシルベニア州アリエル湖で 10,000匹の魚が死亡。

スウェーデン・スコーネ県
2013年7月27日:スウェーデンのスコーネ県での魚の大量死の原因は謎のまま。

ルーマニア

2013年7月27日:ルーマニアのバフルイ川で魚の大量死。原因は不明。

アラスカ・ピーターバーグ
2013年7月28日:アラスカのピーターズバーグの川で 1,100匹のキングサーモンが死んでいるのが発見される。

メキシコ・ベラクルス州
2013年7月29日:メキシコ・ベラクルス州のビーチで 、数百匹以上の魚が打ち上げられる。

台湾・基隆河
2013年7月29日:台湾の基隆河で7トンの死亡した魚が回収。

英国バーミンガム
2013年7月29日:バーミンガムで暑さと嵐のために何千匹もの魚が死亡。

チェコ共和国・ピルセン

2013年7月31日:チェコのピルゼン市で、魚3トンが酸素不足のために死亡。

アラスカ全土
2013年8月2日:アラスカ全域において、数千匹の魚が死につつある。

フィンランド
2013年8月6日:フィンランドで500キログラムに及ぶ死亡した魚が漂着・

カナダ・ポートコキットラム
2013年8月6日:カナダ・ポートコクイトラム市の河川で、840匹のサーモンが死亡しているのが発見される。

カナダ・トロント市

2013年8月6日:トロントの池に数百匹の魚が浮かび上がる。

カナダ・アーカンソー川
2013年8月6日:アーカンソー川で 100,000匹の魚が死亡。

中国・杭州
2013年8月7日:中国・杭州で数千匹の死亡した魚が発見される。

パキスタン・カラチ
2013年8月8日:パキスタン・カラチで何トンにものぼる死亡した魚が海岸に打ち上げられる。

英国全土
2013年8月8日:英国全土にわたって、湖や川で数万の魚が死につつある。」という。


⇒水面高さが一定ならば、水温だけの影響とは個人的には考えられませんが、原因は単に、水温上昇によるのではないようです。 

一般的に水温といえば、表面から10cm程度の範囲の温度?かと思っていますが、

 既報未知なる猛暑への突入。2013年は過去最高の暑さになる(NASA発表)という。にて、記載したが米航空宇宙局(NASA)の統計によると、
「2012年の世界の平均気温は統計を取り始めてから9番目に高い14.6度で、20世紀の平均より0.6度高かった。20世紀平均を上回るのは1976年から36年連続。統計の始まった1880年以来、世界の平均気温は0.8度上昇して、
 
海洋が暖まっている。これは地球がバランスを失っていることを示している。・・・」というが、

海の場合はせいぜい1~2度程度?かと想われます。

 緯度とは関係なく、北半球全域の湖、池、川が殆どであり、

その原因として、
猛暑?によって、水が蒸発したり、溶存酸素溶解度が低下したりして、水中の酸素量が減少したのだろうか?

地下マグマ活動の活性化?による有害なガスの噴出

 

(google画像検索から引用)

関連投稿:
火山帯活動の活性化に係る記載(その1:大気イオン、火山性ガスの異常と地震との関係について)(2013-04-14 )



地殻変動?によって山中湖のような湖水面の低下による溶存酸素減少、水温急騰
参考投稿:富士山で異変!巨大地震の予兆か 林道陥没、浜名湖周辺ではアサリ激減、アユ大量死という。(2013-05-15)
「富士五湖の1つ、河口湖(山梨県富士河口湖町)では水位の低下により、「六角堂」の立つ浮島が地続きに。」

一般的な赤潮、青潮現象によるのだろうか?
参考投稿:赤潮と青潮の違いについて調べました。
2010-12-14
「「赤潮は、プランクトンの大量発生です。青潮は、プランクトンの大量死による水の腐敗です。」
回答2
「水の富栄養化によって、プランクトンが増え続けた場合に赤潮になります。赤くない赤潮もあります。水の富栄養化によって、プランクトンが増えて大量死して、バクテリアが分解し酸素を消費して酸欠になり、菌が増えて、硫黄酸化物が大量発生して海が青くなる、これが青潮です。」 」

他の原因としては、英国で「藻」が発生していることから、

藻といえば、既報
四国で未曾有の猛暑 高知 四万十市 江川崎で日本最高41℃記録という。原因は?で記載した四万十川はノリが有名ですが、
既報生態系異変に係る記載(その4:青島藻の跋扈の原因は)によれば、
青島海岸を覆った藻は「ウスバアオノリ」という浮遊性の海藻で、世界各地の沿岸に見られるが、一定の条件が整うと大量繁殖することがあるという。藻の腐敗で放出されるメタンと硫黄が原因で、「腐った卵かそれ以上の悪臭が漂う」という。
一昨年、青島(チンタオ)で発生した藻と高知県の清流・四万十川の「スジアオノリ」は近縁の関係にあるという。
藻は魚の生態に影響を与えるのだろうか???

「藻」を異常繁殖させる原因が今回の魚大量死させる要因のひとつかもしれないと想われます。
関連投稿:メタンの地球環境に及ぼす影響に係る情報の整理
(2013-07-04)

北極温暖化でメタン放出、さらに加速し6千兆円損害という。
(2013-08-02)
 


 本件、既報昨今のウナギの異常な高騰はシラスの年間漁獲量の激減という。完全養殖の早期開発に期待。(2013-08-13)とも関連しているやも知れず、その真因について徹底究明しなければならない問題か?と思っています。シラスウナギの体は透明で、長さは約6cm、つま楊枝程度で、その重さは約0.2gですということから、たまたま人目につかないだけかもしれません。魚の遊泳経路に有害物質、有害ガスが増加したとか、保健所で解剖調査していると思われますが、今後の情報には着目が必要か?

 ウナギに関しては贅沢な要望?ですが、魚の大量死は今後の食糧問題、絶滅に発展するやも知れず着目する予定です。

 

 

 

 








 


首都圏の取水制限対策として 東京都 小河内ダムの人工降雨装置の稼働を検討中という。

2013-08-20 | 天変地異・異常気象関連

'13-08-20投稿、追加

 既報首都圏 5月6月の少雨と早い梅雨明けのため 利根川水系は渇水 こまめに蛇口閉め節水をという。2013-08-03)で記載しましたが、国土交通省関東地方整備局によると、利根川水系8ダムの貯水量は1日午後3時現在で計2億596万立方メートルで、貯水率は60%。平年の89%を大きく下回っており、貯水率が8月中旬で約20%まで低下した平成6、8年の渇水に匹敵するペースだという。

気温と雨量の統計
東京の最近の最高気温、最低気温の推移
http://weather.time-j.net/Stations/JP/tokyo
を見ても推定できますが、
 一時的なゲリラ豪雷雨に首都圏では2013年7月27日午後、大気の状態が不安定になり激しい雷雨に見舞われたものの、晴天・猛暑日が続いているようです。

NHKニュース  8月19日 18時1分
東京都 人工降雨装置稼働検討http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130819/k10013876811000.html

「東京都は取水制限が行われている利根川水系とは別の多摩川水系でも雨が少ない状態が続き、上流のダムの貯水率が平年を下回っているため、ダムに設けられた人工的に雨を降らせる装置を動かす方向で検討しています。

東京都は、利根川水系で取水制限が行われているため、多摩川水系からの取水量を増やして対応していますが、雨が少ない状態が続き、上流にある小河内ダムの貯水率が平年の7割を割るなど厳しい状態が続いています。
このため東京都は、小河内ダムに設けられた人工的に雨を降らせる装置を動かす方向で検討しています。
この装置は、水蒸気と結び付きやすい性質を持つ「ヨウ化銀」の細かい粒子を雲に向かって放出し、人工的に水滴を作り出す仕組みです。
東京都は、21日に雨が期待できる積乱雲などがダムの近くにあるかなどの気象条件を見たうえで、装置の試運転を行います。
都が人工的に雨を降らせる装置を動かしたのは平成13年8月が最後で、今回、運転することになると12年ぶりとなります。」

⇒既報ゲリラ豪雷雨による被害、水不足を少なくするために人工的な降雨分散化技術の進展が望まれる。(2013-08-06)にも記載したように、こんなに狭い国土でも、ゲリラ豪雷雨で洪水になる一方、首都圏では降雨量が少ないため取水制限という。

これらの弊害に対して環境汚染など二次的な副作用を起こさない範囲で人工降雨による降雨分散化技術の適用が望まれます。

 今回の人工降雨計画は平成13年以来とのことですが、その実績について個人的には不詳ですが、

<我が国における取り組み >
•1947年人工降雨実験(航空機からドライアイスを撒布)九州大学、九州電力、在日米軍
•1951~1965年頃人工降雨実験(ヨウ化銀やドライアイス)電力会社がスポンサー、大学や気象研究所参加
1965年~渇水時の人工降雨実験(地上設置型のヨウ化銀発煙装置や航空機からのドライアイス散布装置、散水装置)東京都、福岡県、沖縄県、香川県
•1988~1992年科学技術庁振興調整費「降雪機構の解明と降雪雲の人工調節の可能性に関する基礎的研究」気象研究所、大学、国立研究機関
•1994~2002年共同研究「山岳性降雪雲の人工調節に関する研究」気象研究所・利根川ダム統合管理事務所
•2006年~科学技術庁振興調整費」ということから、

わが国においては、水の人工調節についてはお手の物とも思われます。

 古くは、モスクワ五輪、北京五輪で雨を降らさないように、人工操作していたそうですが、最近では、熱波襲来の中国 “人工降雨”ロケット7発打ち上げ(08/02 17:37)
40度近い最高気温が続く中国で「人工降雨」作戦を実施したという。

 わが国の地方自治体でも東京都と同様な人工降雨操作を実施できるシステムなのか?たまたま東京都は気象庁のお膝元なので実施検討権を持っているのか?、現状不詳ですが、ロシア、中国では予算の裏づけは不詳ですが、各自治体が実施権をもっている?ようです。

(個人的な所感)

 水の分捕り合戦とか、水の排除合戦などが各自治体間、ひいてはグローバルレベルで起こらないようなシステムの構築が必要な時代となるのだろうか?

 各地域の降雨量が太陽活動周期と関係があるのだろうか?ちなみに、今年は太陽活動が活性化しているので、5月、6月の少雨に何らかの影響を与えていたのだろうか?
関連参考投稿:
天変に係る記載(24:5月太陽活動がピーク 東京でオーロラが見えると地球の磁気圏が吹き飛ぶという)

 今後は、「水の状態変化」「水の局所的な偏り」を調べるために、
MIMIC(気象衛星共同研究所の総合マイクロ波画像)」(大気圏における可降水量の評価方法)*、既報に引用記載した「Cloudsat(クラウドサット)、カリプソなど)」(雲の分布、成分)のデータベースを理解して、

 可降水量および雲の発生状態、有害なエアロゾルの共存の有無、雲が停滞する地域の地質・地形、オゾン濃度、オゾン層破壊物質、人工降雨剤、有害電磁波の影響の有無との対応を調べることが必要であると想われます。

 一概に雲といっても、積乱雲など雨が降りやすいものとか、地震雲とかいろいろありますので、それぞれのもつ作用を理解することが必要とも想われます。
*J-GLOBALによれば、
MIMIC
A New Approach to Visualizing Satellite Microwave Imagery of Tropical Cyclones

熱帯低気圧の衛星マイクロ波画像を可視化する新方法
抄録:MIMIC(気象衛星共同研究所の画像変換した総合マイクロ波画像)と命名した新モーフィング・アルゴリズムを導入して,熱帯低気圧の可視化を改良し,これの解析と予報能力を強化した。このアルゴリズムを使って2つの成果品を作った,MIMIC-TCは熱帯低気圧が中心にあるLEO(低地球軌道衛星)マイクロ波画像アニメーションを与え,MIMIC-IRは静止衛星赤外画像上に層化した熱帯低気圧が抽出した降水場をアニメートした。複数の事例は補完映画を有し,オンラインで見る事が出来る。引用本文詳しく読む>>」
⇒赤外線の吸収の利用

 HAARP( High Frequency Active Auroral Research Program高周波活性オーロラ調査プログラム) 「放射性物質(放射能)からの環境放射線とは違いますが、人工的に、電離層に発振される電磁波(発信波長はVHF:1m~10m ?詳細不詳)は電離層を通過するため、電離層のかく乱現象が生じるため有害電磁波として地球環境、生態系に悪影響を与える」という。

 ちなみに、水温を上昇するためには、水の分子が赤外線を吸収したり、マイクロ波などの電磁波と反応して発熱することも必須の条件となりますが、
                                     (google画像検索から引用)

 電子レンジにも適用されているマイクロ波は環境中の水を加熱する効果があり、雲の生成および消滅に影響するのでしょうか???



 

 

 

 


中国で記録的な最高気温40度をこす猛暑続く。人工降雨を求めて暴動という。

2013-08-20 | 天変地異・異常気象関連

'13-08-09投稿、08-20追加

 わが国のゲリラ豪雷雨に気をとられて、既報中国上海で猛暑、40度超 観測開始以来最高というが、熱中症患者数は多いのだろうか?2013-07-27以降、中国各地では上海以上の熱波に苛まれて42度を越すという。

 既報の引例によれば、旱魃対策として

熱波襲来の中国 “人工降雨”ロケット7発打ち上げ(08/02 17:37)は旱魃(大地の脱水)のみならず、熱中症(身体の脱水)対策として、気温を下げる目的もあったようです。

 さもありなんと感心する次第です。

 さて、熱中症で倒れた人は何人くらいだったろうか?日本の人口の13倍以上相当は少なくともあったのだろうか?

 

CNN.co.jp

2013.08.01 Thu posted at 15:01 JST

中国で記録的猛暑続く、最高気温42度もhttp://www.cnn.co.jp/world/35035412.html
香港(CNN) 中国各地で記録的な猛暑が続き、熱波による死者が相次いでいる。当局は警戒情報を出して注意を呼びかけ、各地の自治体は人工降雨などの対策に乗り出した。

猛暑は南部から東部にかけての一帯を覆い、国営新華社通信が31日に伝えたところでは、7月の上海は気温35度以上の猛暑日が25日間に上った。これは少なくとも140年ぶりの記録だという。

地元英字紙は、池や川で暑さのために魚が大量死したと伝えている。

英字紙チャイナ・デーリーによれば、国土のほぼ3分の1に当たる19地域が猛暑に見舞われており、中国気象局は30日、上から2番目のレベルの高温警報を発令した。最高レベルの高温警報はまだ出されたことがないという。

国営メディアは、フライパンに載せた卵やエビ、ベーコンなどを道路の熱で焼く人たちの写真を掲載している。

浙江省の杭州では過去7日のうち6日間、気温が40度を超え、一部地域では30日の気温が過去最高の42.2度に達した。浙江省では同日、複数の自治体が人工的に雲を発生させる技術を使って干ばつに見舞われた農地に雨を降らせたという。

予報によれば、この暑さは8月半ばごろまで続く見通し

⇒やはり、鳥インフル同様、中国内の亡くなられた方、羅患者数の情報は不透明のようですが、少なくとも日本並みの情報の半分くらいがほしいものです。

 フライパンに載せた卵やエビ、ベーコンなどを道路の熱で焼いていたりする有様など余裕がありそうです。

 この現象は既報過去の世界の最高気温は56.7度。米南西部で50度超す記録的猛暑で高齢男性が死亡という。(2013-07-01)で有名になった地域への観光者が目玉焼きをしていたのと同じか?

また、TV画像から、熱波地域の歩道を歩く人の闊達さが見受けられます。

多数の死者と魚の大量死とでは余りにも印象が違います。

個人的には、42度を越すにも係らず、高齢老人を除いて、やはり熱中症はかかりにくいと推察されますが、その後の報道が待たれます。

 兎に角、わが国の35~40度での1980年以降から感じ始めて、最近極まっている不快感は一体何なんだろうか?が素朴な疑問ですが、いかがでしょうか?

 大昔は、蚊帳の中で寝ていたことを思うと昨今の猛暑の原因は一体何なのだろうか?素朴な疑問があります。

  PS:
 別報
東京都 小河内ダムで人口降雨装置稼働検討という。に記載した

わが国の首都圏の少雨による水不足どころではない熱波による猛烈な旱魃が明らかになりました。熱中症どころの騒ぎではありません。水の分捕り合戦が中国南部で発生しているという。

YOMIURI ONLINE  最終更新:8月18日(日)14時54分

中国東部で大干ばつ、人工降雨の実施求め暴動も
「中国浙江省など東部一帯で、記録的な猛暑と少雨による干ばつが深刻化している。

 人工降雨の実施を求める住民が暴動を起こすなどの事態も起きており、地方当局は対策に躍起となっている。

 強烈な日差しが照りつける浙江省杭州市郊外。同市名産の緑茶「龍井茶」の茶畑は16日、約3割の葉が枯れていた。

 被害面積は地域全体で165ヘクタールに及ぶ。地下水もかれ、沢の水を茶畑にまいているが、すでに枯れた木も多い。龍井茶を栽培して40年になる陳春華さん(59)は「こんな被害は初めて。収穫量は例年の4割だ」と嘆いた。

 杭州では12日まで連続8日間、最高気温が40度を超えた。浙江省や上海など長江の中下流域では7~8月上旬の平均気温が観測史上で最も高かった。中国気象局によると、太平洋高気圧が勢力を強めて中国東部まで張り出し、猛暑を招いた。干ばつ面積は日本の約3倍の約110万平方キロ・メートルに広がり、農作物などの経済的被害は約400億元(6400億円)に達している。

 各地で人工降雨ロケットが打ち上げられ、江西省では100発以上を数えた。安徽省宣城市の荊州郷では10日、地元当局がロケットを打たないことに怒った村人約100人が役場庁舎に殺到し、公用車をひっくり返した。」という。

⇒ 東京都で茶畑などを栽培していたら、中国と同様な深刻な状態に陥っているとは想われますが、バーチャルウォーターのおかげで、暴動が起こっていないとも想われるほどグローバルレベルの未曾有の異常気象です。

goo辞書
バーチャル‐ウオーター【virtual water】

 輸入される農作物や食料品の生産に必要な水の量を推定した数値。生産物の輸入によって水をも輸入していることになるという考え方。食料自給率の低い日本などではこの数値が大きくなる。全世界的な水資源の均衡を考えるための概念としてロンドン大学アンソニー=アラン教授が提唱。仮想水。間接水。
[補説]牛肉1キロの生産に20.6トン、豚肉1キロに5.9トン、大豆1キロに2.5トンの水が使われるという

 したがって、

 単に、太平洋高気圧の張り出しという結果論ではなく、なぜ張り出しやすくなったのだろうか?を「地球温暖化」という一言で整理するにはあまりにも 成り行きまかせの心もとない昨今です。

 中国のみならず、世界各地で発生する魚の大量死も含めて、
 

 何が増幅する異常現象に対する新たな要因でしょうか??????

 温室効果ガス、オゾン層破壊ガスの増加?

 砂漠化による黄砂の増加? 北極圏でのオゾンホールの拡大? 

 北極温暖化によるメタン放出? PM2.5の増加?

 火山活動(噴火)の活性化による大気イオン、火山ガスの増加?

 太陽活動の活性化? 環境放射能の増加?・・・・・

 

 

 


佐賀大のインド洋上で海洋温度差発電から10年。 2014年米・中で出力10MWのプラント建設という。

2013-08-19 | 再生可能エネルギー・省エネ関連

 '13-08-19投稿、一部修正

 将来のわが国の発展のためには、世界第6位の排他的経済水域を日常茶飯に利用して、海域全体を有効利用しなければならないことは自明なことですが、現状、海を持て余しています。

 機会があれば、格安料金パックにて喜々として海外旅行をする国民性?ですが、未曾有の天災によって今なお3.11福島原発の放射能漏洩の収束がままならないこととか、水域境界問題など海域全体に目が届いていないのでは?と個人的には思っています。

 既報将来、わが国の先端技術を集結した水陸両用車が普及することを望みます。(2011-11-07)に提案しましたが、
 将来の農産物・海産物などの自給自足率の向上を目標において、受け継がれた伝統・技術を継承して、従来の観光のみならず、昨今の異常気象よる土砂崩れ、水害などの天変地異時の救済、農林水産生産物、資源、等の搬送など目的に応じて水陸両用車の普及を以前から期待しています。

 技術的に優位に立つわが国の太陽電池など再生可能なエネルギー、低コストな二次電池(バッテリー)を活用して、先端技術を集結した水陸両用車(望ましくは、電気自動車)を開発して、排他的経済水域の200海里の諸島まで有効かつ広範に公共の場で活用してゆくことを期待しています。

 

 そのためには、排他的経済水域の随所にインフラ(ステーション)を配備することが必要ですが、わが国の将来におけるエネルギー問題の解決のため現状抱えている問題点を的確に捉えている記述を再掲しました。

海を利用した再生可能なエネルギーについて調べました。(2010-11-17)で引用した
OPRF 「海洋温度差発電の胎動」
http://www.sof.or.jp/jp/news/51-100/88_3.php ) によれば、 

 

「海洋温度差発電は、自然エネルギーの切り札としてその行方が大きく注目されている。
・・・日本の技術が中心となっている。

今、世界各地で実用化に向けた動きが進む中、これまで以上に多くの分野の技術集約が必要となってくる。 なぜ今海洋温度差発電か?

 近年、温室効果ガスによる地球温暖化および化石資源の枯渇がますます懸念される中、「持続可能なエネルギーシステムへの転換」がグローバルな流れとなっている。
 また、エネルギー供給に関してその8割以上を海外に依存しているわが国においては、「安定したエネルギー供給の確保」は以前より最重要の命題とされてきた。

 今後アジア地域を中心とした開発途上国におけるエネルギー需要の増大、北米、北海地域における石油の供給能力の減少等、石油需要の逼迫が予想されることを考えれば、石油代替エネルギーの開発・導入を一層推進し、石油依存度を低減することが不可欠である。 ・・・・・

しかしながら、自然エネルギーの多くは再生利用が可能で環境に与える負荷が少ない反面、不安定性と負荷変動への対応が難しいという面を持ちあわせている。

 一方、海洋温度差発電(OTEC; Ocean Thermal Energy Conversion)は、

 安定性と負荷変動への対応性の点で非常に優れた特徴を持っていることから、石油代替エネルギー源の中心的な役割を担う技術としてその実用化を急ぐ必要がある。・・・

 地球上の約7割を占める海洋の表面を太陽が温めることで蓄えられた膨大な熱量冷たい深層水との温度差を利用するもので、海と太陽がある限り利用可能な再生可能エネルギーである。・・・

 1881年に、フランスの物理学者ダルソンバール(J. D'Arsonval)が考案したものが最初である。・・・1973年の第一次オイルショックをきっかけにして、OTECは石油の代替エネルギー候補として日本と米国で本格的な研究が行われるようになった。・・・

「そんな小さい温度差を利用できるのか?」という疑問を持たれるかもしれない。それを可能にしたのが、佐賀大学の上原教授を中心とした研究グループが開発したウエハラサイクルである。作動流体に純物質を用いる従来のランキンサイクルに対し、ウエハラサイクルではアンモニアと水の混合媒体を用いる。このことで、相変化(蒸発および凝縮)中に温度変化を伴うために、サイクルで得られる仕事量が増加し熱効率が向上するのである。 ・・・・・」という。


  (google画像検索から引用)

 

話が少しそれますが、

 既報未知なる猛暑への突入。2013年は過去最高の暑さになる(NASA発表)という。にて記載しましたが、
米航空宇宙局(NASA)によると、
「2012年の世界の平均気温は統計を取り始めてから9番目に高い14.6度で、20世紀の平均より0.6度高かった。20世紀平均を上回るのは1976年から36年連続。統計の始まった1880年以来、世界の平均気温は0.8度上昇して
 
海洋が暖まっている。これは地球がバランスを失っていることを示している。放出されるエネルギーより入るエネルギーの方が多くなっている。それゆえ、今後10年間が過去10年間より暖かくなることを確信を持って予測できる」という。

 今まで以上に地殻表面から大量な水が蒸発し続けて、未曾有のゲリラ豪雨、大型停滞台風、はたまた、猛暑・旱魃、砂漠化・沙地化が進むのも当然のことかと個人的には思われます。

  昨今多発している未曾有のゲリラ豪雨、大型停滞台風などによる冠水・沈没、および、水害もしくは、旱魃による世界的な食糧飢饉・水不足の対策のためにも、臨機応変に水陸両用車を活用して、世界をリードする技術を確立する方向に進化してもらいたいと常々、思っています。

 奇想天外なこの提案を達成させるためには、海洋に水陸両用車の給電ステーション、自然条件に比較的影響を受けない?海洋温度差発電の分散設置が必要ですが、海水表面温度の上昇が避けられない現状から、排他的経済水域の海水温度が上昇して有望な再生エネとして、理論どおりのコストパーフォーマンスが達成されることを期待しています。

話を戻して、

本件、海水表面温度が高いインド洋で実験が10年ほど前に開始されたという。

その内容は

タイトル 

海洋温度差エネルギーの挑戦

http://www.se.saga-u.ac.jp/rigaku/kaiyou/

佐賀大学では、エネルギーや環境問題に関心のある学生とともに
新しいエネルギーシステムの実現にむけて、積極的な取り組みをおこなっています。
現在、附属海洋温度差エネルギー実験施設において、海水の表層
と深層との温度差による海洋熱エネルギーを電気エネルギーに変換するシステム、
海洋温度差発電( Ocean Thermal Energy Conversion, 通称 OTEC)に関する
研究をおこなっており、この研究は、世界が注目しています。



詳細は、オフィシャルホームページへ(http://www.otec.saga-u.ac.jp/)

 

海洋温度差エネルギー

日本の経済水域での海洋温度差エネルギーの総量は、試算によると1年間に1014kWhになります。これは石油に換算すると約86億トンに相当し、

2000年に日本が必要とするエネルギーの約15倍に相当します。

仮に、日本経済水域内の温度差エネルギーの1%を利用するとすると、

年間8600万トンの石油を節約できることになります。

 

図1 海水の温度分布

海洋温度差発電の原理

海洋の表層部の温海水と深層部の冷海水との間には
約10~25℃
の温度差がある。この海洋に蓄えられた
海洋温度差エネルギーである熱エネルギーを、
電気エネルギーに変換する発電システムが
海洋温度差発電です。図3に基本的な海洋温度差発電
システムを示します。主な構成機器は、蒸発器、凝縮器、
タービン、発電機、ポンプであります。これらの構成機器
はパイプで連結され、作動流体としてアンモニアが封入
されています。作動流体は、液体の状態でポンプによって
蒸発器に送られます。そこで、表層の温海水によって
加熱され、蒸発し、蒸気となります。蒸気は、タービンを
通過することによって、タービンと発電機を回転させて
発電します。
タービンを出た蒸気は、凝縮器で約600~1000mの
深層より汲み上げられた冷海水によって
冷却され、再び液体になります。この繰り返しを行う
ことで、化石燃料やウランを使用することなく海水で
発電することができます。


 

次に、

世界初の海洋深層水温度差発電、インド洋上で発電実験を開始」2003

 「兵庫県明石市の環境関連ベンチャー「ゼネシス」と佐賀大学がインド政府と共同開発した世界初の海洋温度差発電の実証施設が完成、2003年2月上旬にインド南端の洋上で発電実験を始める。出力1000キロ・ワットで、2000人分の電気を賄う能力があり、火力発電よりコストは安く、汚染物質や温暖化ガスも出ない。その結果は、3月に京都市などで開かれる世界水フォーラムの関連行事で発表する。

 同施設は、長さ70メートル、幅16メートルのプラント船で、上原春男・佐賀大学長が開発した「ウエハラ方式」と呼ばれる熱交換器を積んでいる。インド近海の海面付近は水温約30度で、この暖かい海水で、高圧を加えて液化したアンモニアを蒸気に変え、タービンを回して発電、水深1000メートルからくみ上げた水温6度ほどの深層水で冷やして液体に戻す。

 海洋温度差発電は、100年以上前に考案されたが、温度差が小さいため効率が悪く、実用化は難しいといわれていた。しかし、94年に上原学長らが、アンモニアに少量の水を混ぜ、タービンを2つ使うことで効率を向上させた。

 研究グループは、10万キロ・ワット級の発電装置を作れば、火力発電の1キロ・ワット当たり約10円より2―3円安くなると試算。低コストの電力を求めていたインド政府が約8億円の建設費を提供することで合意した。

 2月初め、インド南部のトゥーティコリンを出航。35キロ沖合で発電を開始。4月ごろまで実験を続ける予定で、上原学長は「パラオなどの島国や中東諸国との共同計画も進んでいる」と話している。」とのこと。


さて、現状は

スマートジャパン» 2013年04月25日 11時00分 更新
海洋温度差で10MWの発電所、年間1億3000万ドル
の石油を削減
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1304/25/news039.html

(一部割愛しました。)
「海洋には膨大なエネルギーが隠れているものの、発電所の実用化は遅れている。米ロッキードマーチンは中国企業と共同で「海洋温度差発電」に取り組む。年間の石油コストを1億3000万ドル削減可能だという。・・・

再生可能エネルギーのうち、最も開発が遅れているのが海洋エネルギーだ。海洋エネルギーには、潮汐、波力、海流、海洋温度差などさまざまなものが含まれている。潮汐では200MWクラスの発電所が運用されており、波力は小規模な発電に多用されている。海流と海洋温度差はいまだ実験段階だ。

2013年4月、海洋温度差発電(OTEC:Ocean Thermal Energy Conversion)が、実用化に向けて一歩を踏み出した。米国の航空宇宙企業であるLockheed Martin(ロッキードマーチン)は、中国の不動産開発業者であるReignwood Groupと海洋温度差発電所建設に関する契約に調印、出力10MWの試験プラントの建設が2014年に始まるからだ。現時点では世界最大規模の海洋温度差発電所になる見込みだ(図1)。今後5年間をかけて両社はさらに大型の発電所に取り組むとした。

 今回の建設予定地は中国南部の海上。「海洋温度差」という名前の通り、海面と深海の間で海水温に差が大きな地域に適する発電方式だ。中国南部はこの立地条件に適合しているという(図2)。図2で黄色は温度差が18~20℃、オレンジは20~22℃、赤は22~24℃、濃い赤は24℃以上の領域を示している。世界80カ国に適用可能であり、東南アジアや中米に適していることが読み取れる。日本も九州以南であれば建設が可能だ

 図2 海洋温度差発電の適地

ベース電源に向く

 海洋温度差発電の発電量は、季節や天気、時刻などに依存しない。従ってピーク電源というより、ベース電源に向いている。発電量に変動がほとんどないため、石炭火力発電所と似たような使い方になるだろう。Lockheed Martinによれば、系統に接続しにくい島しょや、送電ケーブルの敷設に課題がある海岸沿いに向くという。

 今回建設する海洋温度差発電所は、Reignwood Groupが計画するグリーンリゾートの電力を100%まかなう計画だ。年間で130万バレルの石油を節約できる。1バレル100米ドルという石油価格を仮定すると、年間1億3000万ドルの燃料費が節約できる計算になる。加えて、CO2の排出量を年間50万トン削減できる。

 Lockheed Martinは、1970年代から海洋温度差発電の開発を進めており、米国で出力50kWの実験施設を3カ月間運用した実績もある。2009年以降、米海軍から1250万米ドルの研究資金を得て、基幹部品の開発とパイロットプラントの設計を進めてきた。今回の契約は、これらの研究開発が実を結んだ形だ。

 海洋温度差発電の仕組みを図3に示す。蒸気タービンを利用する原子力発電所といくぶん似た仕組みだ(放射線は全く発生しない)。まず図下の紫色のパイプでは沸点の低い作動液体がポンプによって、左上に運ばれる。水面から取り込んだ海水(オレンジ色)と円筒形の熱交換機で接触し、作動液体が蒸発、タービンを回して発電する。その後、深海の冷たい水(水色)で熱を奪われて再び液体に戻るというサイクルを繰り返す。・・・」という。

⇒地球温暖化の功罪が見え隠れする海洋温度差発電(OTEC:Ocean Thermal Energy Conversion)ですが、九州以南の条件を満たした海域での展開が期待されます。
アメリカ、中国の再生エネに賭ける意気込みを感じます。
関連投稿:
太陽熱温水器の普及率の高さ。次世代の太陽熱利用を制するのは中国か?

水陸両用車?とともに、海洋の有効利用には欠かせない発電方法と思われます。

上原サイクルとの違いなど別途調べる予定です。


福島原発の地下水中のトリチウム除去は原理的には可能という!

2013-08-17 | 環境放射能関連

'13-08-17投稿

 地下水中のトリチウムの環境に及ぼす影響としては
 トリチウム水の環境への影響に係る記載 2013-03-24の引例
ATOMICA
トリチウムの生物影響 (09-02-02-20)
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-02-02-20
によれば、

 トリチウムはトリチウム水(HTO)の形で環境に放出され人体にはきわめて吸収されやすい。また、有機結合型トリチウム(OBT)はトリチウムとは異なった挙動をとることが知られている。動物実験で造血組織を中心に障害を生ずることが明らかにされ、ヒトが長期間摂取した重大事故も発生している。・・・ トリチウムは水素の同位体で、最大エネルギー18.6keVで平均エネルギー5.7keVという非常に低いエネルギーのβ線を放出し物理的半減期は12年であるという。

 大気上層中で宇宙線中の中性子と窒素原子核との衝突によって生成する天然トリチウムが自然界の水循環系に取り組まれているとともに、核実験や原子力施設などから主としてトリチウム水(HTO)の形で環境に放出され、生物体へは比較的簡単に取り込まれるともいう。

このエネルギーは一般的に生態系に有害な放射線である紫外線の1000倍以上であり、危険な放射能であることが想定されます。

 このトリチウムは昔からよく耳にしたものですが、天然に微量存在するのみで、まさか原発で発生しているとは!それも除去されないとは!
 既報福島第一原発 トリチウム汚染水の海洋放出に半世紀以上!?という。 環境水の性状異変に影響するのか? (2013-03-24)で記載しましたように、冷却汚染水中のトリチウムは除染装置では除去できないという。

 既報【追加・再掲】福島原発の汚染地下水が海へ漏洩という。 今後の天変地異に備えて早期保安対策を!

で引用したみんな楽しくHappy♡がいい♪2013年4月12日

報道するラジオ 「小出裕章さんに聞く汚染水漏れ」によれば、
(一部抜粋しました。)
「・・・水野:
1ccあたり、29万ベクレルというんですが、
これは…、リスナーの方からも質問がきています。
これってどれぐらいの危なさなんでしょうか?
配管の水漏れの場所には近づけるものなんでしょうか?


小出:
ほとんど近づけないと思います。
私は京都大学原子炉実験所で放射性廃液の処理を担当している人間です。
原子炉実験所で様々な放射性廃液が出てくるのですが、
それを処理して何とか放射能だけを捕まえて、
水をきれいにして環境に放出するというような事をやっているのですが、
その時に環境に放出される濃度は1ccあたり、セシウム137であれば0.09です。

小出:
たとえば広島の原爆というのが、
1945年8月6日に爆発して、放射性物質をまき散らしたのですけれども、
私が一番重要だと思っているのがセシウム137ですが、
そのセシウム137の量は89兆ベクレルと考えられています。
ですから広島原爆がばら撒いたセシウムの量の3分の1ぐらい、
2分の1か3分の1ぐらいをすでに地下に漏らしてしまったという事になります。

小出:
そうですね、
あ、ただ私はセシウム137の量を89兆ベクレルだと言ったのですが、
多分この29万ベクレルのほとんどは私はトリチウムではないかと思うのですが、
トリチウムというのはセシウムに比べればはるかに、はるかにと言ったらおかしいかな、
生物毒性が低いですので、単純には比べられませんけれども、
でも、本当に恐ろしい量がすでに漏れてしまっているという事です。

水野:このトリチウムというのはどういう性質でどれ位の危険性があるんでしょう?

小出:
トリチウムというのは水素なのです。
自然界にある水素というのは放射性を帯びていません。
普通の水素のほかの重水素という、ごく変わった水素もあるのですが、
それも放射能を持っていないのですが、
このトリチウムというのは3重水素という別名が付いている位に、3倍重たい変わった水素なのです。
これが放射能を持っているという、そういう物質です。
放射線のエネルギー自身は高くないので、
放射線の危険性という意味では大きくないのですけれども、
でも水素ですので、環境に出てしまうと必ず水になってしまいますし、
もう回収する事が出来ないという、そういうものなのです。


・・・

小出:
そうです。
ですからこの汚染水というものも、セシウムを捕まえたり、
あるいは今度新しいアルプスという除去装置を使ってですね、
様々な放射性物質を捕まえようとしているのですが、
要するに、やろうとしている事は
水の中から放射性物質を捕まえて水を綺麗にするという作業をやろうとしているのです。
しかしトリチウムというのは水素で水そのものになってしまっていますので、
どんなに放射性物質を水から除去したとしても、トリチウムだけは絶対に取れないのです。・・・」

ということで、トリチウムは絶対にとれないと思っていましたが、トリチウム除去は可能という!?

以下、参考情報を記載しました。勉強しましょう。

阿修羅
http://www.asyura2.com/13/genpatu32/msg/859.html

福島原発の地下水でトリチウム除去を可能にしたら、日本全国の原発に導入しなければならなくなる。
http://briliantblue.seesaa.net/article/360964823.html

 「・トリチウム除去方法は秘密でもなく、既に存在します。

気になるニュース29
http://plaza.rakuten.co.jp/shimojim/diary/201304130000/
shimojim 4/13/2013

--前略--

トリチウムは、三重水素からなる水と同型の分子構造からなる液体で、強烈な放射能を持ち、極めて有害なのだが、これを減容するのが不可能という訳ではない。

電気分解法で、トリチウム液から、酸素と水素を分離すれば、減容の目的は達成される。濃縮され、減容された後の高濃度のトリチウム液をしっかり保管することで、海洋投棄は不要になる。海を汚さなくて済むのだ。

この処理に必要な電力は、メガソーラー発電装置や風力発電装置の設置で賄えば、クリーンな電力がトリチウム処理対策に使用できるはずだ。発電所の周辺部には、メガソーラーや風力発電装置の設置に必要な土地は、十分に見いだせるであろう。

さらに、そこで得られる水素を燃料電池システムへ投入することで、夜間電力を確保して、24時間体制のトリチウム処理が可能になるであろう。

いくら費用がかかろうと、この方法によって、トリチウム汚染水の海洋投棄を回避するべきである。

---------------------------------------------------


・では、トリチウムが漏れているのは、事故を起こした福島原発だけでしょうか?

---------------------------------------------------
原発は通常運転中でも放射性物質を垂れ流す。原子力ムラは、これを隠蔽。
http://ameblo.jp/sunamerio/entry-11422286575.html
泣いて生まれてきたけれど
2012年12月07日(金)

@tokaiama
放射性希ガス、トリチウム・ヨウ素・キセノン・クリプトン・ラドンが
原発フィルターに捕集されずタンクに貯められ
週に数回夜中の三時頃こっそりと排出します。
この時間帯、計測する人は少ない。
もちろんモニタリングデータは操作隠蔽します。
これが原因で呼吸から内部被曝肺ガンに

浜岡原発。
「稼働していた頃には、排気塔から定期的に汚染物質が放出されていた。
以前は中部電力も地域の人々の健康を考慮して、
風向きが陸地から海に向かっているときだけ放出していた。
しかし、最近ではそのような住民への配慮もなくなり、随時垂れ流すようになった」
川上武志 (原発放浪記)より


--後略--


原子力発電所(平常運転時)と癌の関係
http://nueq.exblog.jp/15924355/
2011年 07月 11日

--前略--

原発からは核物質(放射性物質)が垂れ流しの状態となっています。

もちろん、ウランとプルトニウムはフィリタリングされて外部には漏れないように
されていますが、その他の放射性のトリチウム、ストロンチウム、キセノン、
クリプトン、セシウム、ヨウ素などはまるでフィルタリングされることなく、
排ガスや排水の中に混入されたまま環境中に垂れ流されているのが実情です。

これはそれぞれの核物質をフィルタリングするためには、
多種に亘る同位性元素ごとにフィルターが必要となる上に、
完全にフィルタリングする為にはそれぞれの核種ごとに
大変な技術とコストが必要とされるためです。

電力業界・政府はこうした事実を隠蔽して国民には知らせないまま
原発の導入に踏み切ったのです。

また、ピッツバーグ医大:放射線医学名誉教授のスターグラス博士は、
原子炉の中の冷却水も放射性を帯びているために、
配管が錆びて出てくる鉄、マンガン、コバルトなどにも中性子がぶつかって、
普通の元素まで放射性になって大気に飛び出てしまうことを指摘しています。

これが体内にも必要な物質の場合、放射性の鉄分だって
血液に入ってしまう訳です。

--後略--


六ヶ所再処理工場が平常運転時に予定している被曝
http://www.cnic.jp/modules/smartsection/print.php?itemid=16

--前略--

トリチウムについては、その一部を飽和蒸気として排気筒から放出するとしているが、トリチウムを排気筒から放出する場合、等量の排水口からの放出に比べて17倍の被曝を与えると日本原燃自身が評価している。放出する空気の除湿は簡単なことであり、除湿して捕捉したトリチウムを排水口から放出しさえすれば、被曝量は大幅に低減できる。また、費用はかかるが、トリチウムの同位体濃縮技術はすでに確立されており、トリチウムを捕捉しない理由も要は経費がかかるというだけである。

--後略--

---------------------------------------------------


通常に運転している原発・再処理工場からも漏れています。

・では、福島原発の地下水でトリチウム除去を行って、他の原発・再処理工場ではトリチウム除去を行わなくてもいいのでしょうか?

トリチウム除去が全国の原発・再処理工場に波及した場合のコスト、さらに今ならば再稼動までの日数に影響します。

だから電力会社・日本政府は福島原発の地下水からのトリチウム除去の実績が出来るのを恐れています。

福島原発ではトリチウムを含む地下水を海に放水するしかないと頑なに主張するのです。・・・」とのこと。

 ⇒話がそれますが、
放射能汚染とは次元が違うかもしれませんが、既報中国 内モンゴルの砂漠化の現状、砂漠化の原因 緑化の可能性について 2013-05-16)で記載したように、大陸からの黄砂(環境にさまざまな悪影響)の飛来を少なくするには、砂漠化防止を目的とした緑化に淡水(汚染されていないクリーンな水)が必要ですが、水コストが高くて遅々として進んでいません。

 現状の問題点は海水の淡水化を例にとると、
 既報の引例によれば、地球上の水のうち97.5%は海水で占められ無尽蔵にありますが、 淡水を大量に供給するために 海水から淡水を製造することが実施されています。 淡水の製造法には. 蒸留法. 逆浸透法. などがありますが、世界の淡水需要は現状約5000億m3であるが、人口増加に伴って、約7000億m3が見込まれています。
ところが、この水不足に対して、逆浸透膜がそれを解決しようとすると、逆浸透膜で、30億人分の水を作るには、9兆kWhの電気が必要であり、世界中で使われている電気18兆kWhの50%の量とのことです。
 日本は電気代が世界の中でも高いことは世界的にも知られていますが、仮に、工業用単価を安く見積もって10円/kWhとした場合でも180兆円となるという。

 ですから、トリチウムの除去でもたくさんの電気を必要としますが、モデル実験して原理的に間違いないなら、再生可能エネルギーを使って実施するシステムで放射能の海洋汚染の拡大を防ぐことを期待します。

関連投稿:

わが国の福島原発からのトリチウム汚染水に係る医学的情報

 '13-07-10投稿

 世界的な核物理学者と、世界的な放射線医学の権威二人が、トリチウムに汚染された福島と日本の将来について警告しています。

 

 

 

 


福島原発の遮水壁から海へ1日で300トンも漏れて汚染水対策に国費投入するという。

2013-08-16 | 環境放射能関連

'13-08-16投稿

  福島原発の地下汚染水の水位が上昇して、遮水壁から海へ1日で300トンも漏れて、汚染水対策に国費投入するという。

msn産経ニュース

汚染水対策に国費投入 首相「スピード感持って」
(一部割愛しました。)2013.8.7 20:01
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130807/dst13080720030011-n1.htm

 「東京電力福島第1原発で放射性物質に汚染された水が海洋に流出している問題をめぐり、安倍晋三首相は7日に開かれた政府の原子力災害対策本部会議で、茂木敏充経産相に「スピード感を持って東電を指導し、重層的な対策を講じてもらいたい」と対策の強化を指示した。経済産業省は平成26年度予算の概算要求に汚染水対策の関連費用を盛り込む方針を決定。東電任せだった汚染水問題に政府が前面に出る格好だ。

 汚染水対策への国費投入が決まれば、国による初めての直接負担となる。具体的には原子炉建屋への地下水流入を防ぐため、建屋周囲の土壌を凍らせる「凍土壁」(約1・4キロ)の設置費用の一部を計上。27年7月までに完成予定で、総費用は300億~400億円と見積もられている。

 原子力災害対策本部はこの日、汚染水が1日約300トン海に流出しているとした試算を公表した。山側から海に向かって流れている地下水約1000トンのうちの一部が、建屋地下につながるトレンチ(地下道)にたまっている高濃度の放射性物質と混じって汚染水として漏洩しているとみている。

 東電は今月中旬から、トレンチの汚染水を取り除く作業に着手。汚染水の海への流出を防止するため、護岸の土壌を薬剤(水ガラス)で固める工事も急いでいる。山側では汚染水になる前の地下水を井戸を掘ってくみ上げも試みているが、対策は後手に回っている。

 政府も4月に「汚染水処理対策委員会」を立ち上げ、東電とともに対策を検討していたが、「廃炉作業は東電がやること」として後方支援にとどまっていた。菅義偉官房長官は7日の会見で「これだけ大規模な凍土壁をつくることは世界でも例がない。国として一歩前に出て支援する必要がある」と強調した。」

 47ニュース

原発地下汚染水、くみ上げ開始 福島第1で新設備http://www.47news.jp/CN/201308/CN2013081501001084.html

 「東京電力は15日、福島第1原発の汚染水が海へ流出するのを防ぐため、1、2号機の海側で新たに設けた「ウェルポイント工法」と呼ばれる設備で、汚染された地下水の本格的なくみ上げを始めた。真空ポンプで強制的にくみ上げるのが特徴。

 東電は護岸沿いの地中(海から約22メートル)に長さ4・6メートルの鉄管を2メートル間隔で28本設置する。設置が終わった鉄管から順次、くみ上げを始める。18日に28本全ての設置が完了すると、1日のくみ上げ量は約70トンとなる。

 15日は設置が終わった1本を午前11時半ごろから稼働させた。

 政府は1日約300トンの汚染水が海に流出していると試算している。
2013/08/15 14:58   【共同通信】 

⇒何はともあれ、汚染水対策(海洋への漏洩阻止)を期待しますが、原発維持するための直接、間接の予算によって、庶民の重荷にならないように、今度こそ成功を祈ります。
 

 単にベクレルの放射能汚染水表示だけの曖昧さはいつもながらですが、
その水の中に何mgのどのような放射性元素(推定)が含まれているとか
トリチウムはどの程度の比率で含まれているか?、またトリチウムをなぜ制御しかねるのか?、トリチウムは原発稼動もしくは停止後にどのようなメカニズム、過程で発生しているのか?など初歩的なことも個人的にはよく判っていません。

解りやすい解説を期待しています。

停止中原発の燃料プールからニュートリノは出ているというが、トリチウムのベータ崩壊によるものだろうか?

関連投稿:
放射化現象に係る投稿(その7:環境放射能トリチウム、環境放射能線ニュートリノの整理)

福島原発 海際の井戸からも高濃度放射能トリチウム、セシウムなど。 原因「説明足りぬ」と地元。

 いずれにしても、トリチウムはもともと原発開始以来、法定内の基準で環境中に排出していたことは事実ですので、原点に戻ったわかり易い解説を期待しています。

 わかり易い説明として

そのペースで排出しても、既報福島第一原発 トリチウム汚染水の海洋放出に半世紀以上!?という。 環境水の性状異変に影響するのか?2013-03-24で記載したように、

「・・・問題は、この装置では放射性物質の一種であるトリチウムが除去できないことだ。東電の資料によれば、福島第一に貯留している汚染水に含まれるトリチウムは、1リットルあたり100万〜500万ベクレルと記載している。件の24万5000トンの汚染水に含まれるトリチウムは1リットルあたり500万ベクレルと考えていいと、東電は説明している。

  ところで同じ資料によれば、福島第一原発の内規である保安規定で示されているトリチウムの年間放出量は22兆ベクレルとなっている。つまり現行の基準を順守した場合、前述した汚染水を放出できる量は最大でも年間4400トン(440万リットル)程度にしかならない。そうすると、すべてのトリチウムを海に放出するには半世紀以上、56年もの歳月がかかることになる。・・・」という。

通常稼動時のとの比較など、

年間放出量22兆ベクレル排出時は何リットル/hr???

今回の地下水中のトリチウム全量は途轍もないベクレルになるのでしょうが、

mg表示にしないのは、現実味を感じさせないためだろうか? 

下記の引用によれば、
 既存の原発周辺の地下水から、放射能が観測されているようですが、セシウム、ヨウ素など放射能の種類はどのようなものだろうか?
 
「本邦初公開!?:日本の地下水源から出る放射能分布地図発見!」によれば、http://quasimoto.exblog.jp/19238315 

 

この画像を見ると驚くべきことを発見する。

(あ)まず、福島第一原子力発電所の地下水が最高レベルで汚染されていることを見事に捕らえている。しかし、これは当たり前と言えば当たり前である。メルトダウンしているからである。」という。

 最近ふと思うのは停止中の原発から発生する放射能の影響はどのようなものだろうか?

 連続運転してきたものを止めると、かえってバランスが崩れて御しがたいものになっていないだろうか? 停止中原発周辺の環境変化にも着目が必要か?

 

 
 

四国で未曾有の猛暑 高知 四万十市 江川崎で日本最高41℃記録という。原因は?

2013-08-15 | 天変地異・異常気象関連

'13-08-15投稿、修正・追加

毎日
気温と雨量の統計(http://weather.time-j.net/
気象庁 日最低気温平年差
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/
mdrr/tem_rct/index_mntemsad.html

をみて日本各地の温度を調べて、温度変化に代謝機能がついていけず、
知らず知らずに熱中症にならないように

こまめな塩分と水分摂取に

注意しています。

NHKニュースによれば今までの熱中症搬送者は4万人をこすという。

 既報海外の45度を越す気温と比べ、こんなに暑いわが国では40.9度を越す記録には現状未達に係る雑感 (2013-07-25)で記載しましたが、わが国では幸いなことに?せいぜい35~40度にもかかわらず、熱中症にはなり易いようです。

 こんなに暑くてむさ苦しい夏場でも、いまだかって過去の最高気温40.9度が
破られていませんでしたが、とうとう

 四万十市で猛暑日本最高記録40.9℃を更新したという。

msn産経ニュース
90地点で最高気温更新 10日から3日間に集中http://sankei.jp.msn.com/science/news/130813/scn13081322540001-n1.htm

2013.8.13 22:52

「厳しい暑さが続いている今夏、気象庁の観測点927のうち90地点で12日までに史上最高気温を更新したことが13日、同庁のまとめで分かった。このうち41.0度の国内最高を観測した高知県四万十市など69地点の記録は、10~12日に集中していた。

 最低気温も東京都心の30.4度など53地点で高い記録を更新。東日本と西日本の太平洋側と沖縄・奄美は少雨が続いた。

 気象庁によると、8月上旬の平均気温は西日本(近畿、中四国、九州)が平年を1.3度上回り統計史上3位タイ、東日本(関東甲信、北陸、東海)も1.0度上回った。沖縄・奄美は1.4度高く同1位だった。

 最高気温を記録した地点は北海道から沖縄までに広がり、鹿児島県が8地点、大分県と宮崎県が7地点と多かった。四万十市など何度も記録を更新した地点もあった。」という。

 ここ数年で感じていた以上に耐え切れない猛暑。

この新しい?要因はいったい何なんだろうか?

 ちなみに、猛暑が発生し易い例年の常連地域は
埼玉県(熊谷)、岐阜県(多治見)、山形県(山形)などですが、 
気象庁の歴代全国ランキングで過去の記録を更新しました。

高知県江川崎 41.0 2013年8月12日

 高知県のみならず四国*は今までワースト1020にも入っていない未曾有の現象であり、猛暑の地域性を推定する上での糸口になるのではと思われます。

 *愛媛県 宇和島 40.2 1927年 7月22日(ワースト 13)
 (随分、昔の記録)

>>詳しく見る

 江川崎の周辺はどのような環境だろうか?

 Google マップ によれば、>>詳しく見る
四万十川上流の山間部にあるようです。北西には伊方原発があるようです。

 話が外れますが、

基本的には、
 グローバルレベルおよび局地における水の偏り、
 水の多寡(豪雨・豪雪・洪水⇔猛暑、渇水・旱魃)には
 一体何が影響しているのでしょうか??? 
 
 
猛暑(旱魃)、ゲリラ豪雷雨(洪水)は表裏一体と思っています。

 最近の未曾有のゲリラ豪雷雨が発生した地域は既報今年のゲリラ豪雷雨の発生地域の地殻の特徴および周辺環境について調べました。(2013-08-02)の記載によれば、

 山口県萩周辺(6月20日、7月28日)、石川県氷見周辺(6月20日)、首都圏東京墨田川周辺、(7月28日)、宮城県周辺(7月30日)、岐阜県飛騨周辺(7月30日)、新潟県長岡周辺(7月30日)、島根県津和野、大田周辺(7月30日)には、

 原発、もしくは核融合、環境放射能実験研究などの施設があるようです。
 その他、砂鉄鉱床、石灰岩などの影響で地面の電荷がプラス化している
周辺で発生し易いことも特徴か?と個人的には妄想しています。
関連投稿:
【再掲】2011年の再来か?昨今、未曾有のゲリラ豪雷雨が頻発。その原因は雲と地面の電位差か?

 既報でも記載しましたが、誤解、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

 

 また、何度も引用して記載していますが、
トリチウム水の環境への影響に係る記載2013-03-24)の引例
弁財天

トリチウムの湖水効果で降雪が起きる udpate8によれば、
 

気象学者は何10年も前から原発からの熱と蒸気の放出が風下に雲を発生させ雨を降らせることを知っていたという。 >>詳しく見る

現在、原発は停止中ですが、燃料プールなどからはニュートリノが発生しているともいう。

また、トリチウムは福島原発で問題となっていますが、除去できないため、通常運転時でも環境中に排出されていたといわれ、ストロンチウム-90、ヨウ素-131、セシウム-137と同様に、ベータ崩壊するトリチウムによってニュートリノも副次的に発生しているのかと思っています。

参考投稿:
福島第一原発 トリチウム汚染水の海洋放出に半世紀以上!?という。 環境水の性状異変に影響するのか?
(2013-03-24)

関連投稿:
放射化現象に係る投稿(その7:環境放射能トリチウム、環境放射能線ニュートリノの整理)

  ということで、要因のひとつとして、
トリチウム、ニュートリノがゲリラ雷雨のみならず猛暑にも影響しているのでは?と妄想しています。

 また、数年前と現状の放射性元素の壊変放射線の質の経時変化の影響について考慮する必要もあるのだろうか?

 
話を猛暑に戻して、

 既報中国で記録的猛暑続く、最高気温42度をこすという。にて記載しましたように、

熱波襲来の中国 “人工降雨”ロケット7発打ち上げ(08/02)は旱魃(大地の脱水)のみならず、熱中症(身体の脱水)対策として、気温を下げる目的もあったようで、まったく、羨ましい限りです。

 このような人工気象操作の予算の裏づけについては定かではありませんが、中国、ロシアなどでは、自治体が判断してJust-inーTime実施できる仕組みになっているようです。自治体といっても日本の総面積以上の広い地域ですが・・・。わが国はどのようなシステムで実施しているか?別途調べてみたいと思っていますが、報道が待たれます。
参考投稿:
世界各国で実施されているという気象操作とはどのようなものか調べました。
関連投稿:
ゲリラ豪雷雨による被害、水不足を少なくするために人工的な降雨分散化技術の進展が望まれる。


中国 
浙江省の杭州では過去7日のうち6日間、気温が40度を超え、一部地域では30日の気温が過去最高の42.2度に達した。浙江省では同日、複数の自治体が人工的に雲を発生させる技術を使って干ばつに見舞われた農地に雨を降らせ気温が10度も下がった?という。

 今回、従来猛暑ランキングには登録されていなかった四万十市でなぜ未曾有の猛暑になったか?

個人的には、
 わが国と比較してはるかに低緯度の中国の杭州市といえども、高々43度というのも米国、オーストラリア並みのの45度超にいたっていないのか?も同様に不思議な現象と思っていますが、気温を支配する要因について、測定方法(特に、観測高さ)も含めて解明されることを期待しています。

 世界の熱中症実績⇔世界の気温、湿度+α

個人的に気温を支配する要因として、

 浙江省の杭州市といえば、中国の南部から東部にかけての一帯に位置していますが、


         (google画像検索から引用)

既報異常気象など天変地異に係る記載(その16-2:<追記>中国 有害濃霧での「閃光」発生地域の特徴) '13-02-04投稿で記載しましたように、

 中国の閃光発生には環境汚染している有害濃霧に含まれている帯電した微粒子(エアロゾル)が影響している見方があるという。

 この地域周辺の特徴はレアアースなど金属鉱床などがあり、昨今、増幅する旱魃によって、砂漠化、沙地化によってハブーブなどによって大気圏に存在し易いと妄想されます。
>>詳しくは

参考投稿:
異常気象など天変地異に係る記載を調べました。(その12:オーストラリア西部の赤い砂嵐)2013-01-16
「砂嵐」の異常気象に直接的、および間接的に及ぼす影響が懸念されています。前報でも記載のオーストラリアで一昨年発生した「砂嵐」、気象庁で報告される黄砂情報で有名な「黄砂」の発生状態をみると、まるで火星に来たようだと表現している記述を裏付けるかのように、非常に火星の表面の写真とよく似ています。
 砂嵐(「エアロゾル」)による日傘効果によって、火星のように赤っぽく見えるということは補色関係にある「緑色光線」などの太陽光における短波長光線が吸収遮断されていて、「赤色光線」の比率が多くなっていると思われます。

 「ハブーブ」とは、乾燥地域で起こる砂嵐「ハブーブ」とは?

Wikipediaによれば、(詳しく見る)
ハブーブ:haboob)とは、乾燥地域における強い砂嵐のこと。もともとは、「強い風」や「現象」を意味するアラビア語"هبوب"に由来するが、世界で広く使用されている。・・・」

 本題に戻して、

1年前に、投稿した記載で、過去、どのような地域で高気温となっっていたか
個人的なメモを含めて、一部再掲しました。 

(再掲開始)

既報わが国の地質・地層調査に係る記載(その3:猛暑地域の特徴)によれば、
2012-07-19
 

 「この暑さ堪りません。昔はこんなことではなっかたのに。熱中症になりかかている人が自身を含めて多いと思われます。

ツイログで記載したように、tetsu ‏@tetsu65710225

「昨年の猛暑ランキング 各データは「気温と雨量の統計」 2011年4月1日から2011年7月4日までの記録 7月17日群馬県館林39℃ さて今年はどうなるか? 意外なことにハワイは館林よりはるかに低い。」

「猛暑ランキング」によれば、
 各データは「気温と雨量の統計」
2011年4月1日から2011年7月4日までの記録
から一部抽出して引用しました。
<<詳しく見る>>

・・・

⇒観測期間にもよりますが、緯度によって変化するUVインデックス、日照時間とは対応していないようです。

 むしろ、環境放射線の熱化に加えて、プラスアルファの要素として纏わりつくこの不快感(体感温度)は環境放射線を出している環境放射能(エアロゾル)の吸着による発汗阻害の効果があるのではと杞憂・妄想しています。

 猛暑地域として有名な山梨県、群馬県、埼玉県、岐阜県の地質・地層の特徴を調べました。

1.いずれも内陸地で盆地構造

2.自然放射線濃度の高い地域

>>詳しくは

地震および津波に係る記載(その2:地震規模とウランなど高自然放射能発生地域との関係)の引例によれば、

「・・・ 全国の放射能濃度一覧」(http://atmc.jp/)



                (google画像検索から引用)

2)日本地質学会 - 日本の自然放射線量
http://www.geosociety.jp/hazard/content0058.html#map

引用:日本地質学会(2011出典)

・・・ウラン、トリウム、カリウムは花崗岩地域で高濃度に含有され、図から分かるように花崗岩などが分布する地域で高い線量になっており、地質図と密接な関係があることが分かる。・・・」という。
(詳細要着目http://riodb02.ibase.aist.go.jp/geochemmap/

参考投稿:猛暑・熱中症に係る投稿の整理と要因考察 
2012-07-17 によれば、

「・・・異常気象など天変地異として捉えるより、今後はここ半世紀から顕著化している地球温暖化(原因はCO2増加と主に言われているが、個人的にはむしろ地下マグマ、宇宙線、漏洩もしくは飛散している環境放射能などの影響か?)に伴なうわが国で多発する季節感のない異常現象はわが国の熱帯化への一過程と考えざるをえないのでしょうか?

ここ半世紀で顕著化した伝統文化の喪失について、

国を挙げての原因究明と対策および国際協調が望まれる。

 核実験、核爆発、宇宙粒子線、原発からの環境放射能の壊変によって核分裂して新たに生成した放射性元素の壊変放射線の質の経時変化の影響でもあるのだろうか?と個人的には杞憂しています。

(再掲終了)

⇒四万十市はよく見ると自然放射能の値が出典によって異なるようです。

また、埼玉県熊谷、岐阜県多治見のように盆地構造か?
ただ、複雑な地質構造のようです。 

             (google画像検索から引用)     

 

関連投稿:異常気象など天変地異に影響する要因に係る考察と地質調査

また猛暑とは関係ないと思われますが、
四万十川はノリが有名ですが、
既報生態系異変に係る記載(その4:青島藻の跋扈の原因は)によれば、
「青島海岸を覆った藻は「ウスバアオノリ」という浮遊性の海藻で、世界各地の沿岸に見られるが、一定の条件が整うと大量繁殖することがあるという。藻の腐敗で放出されるメタンと硫黄が原因で、「腐った卵かそれ以上の悪臭が漂う」という。

一昨年、青島(チンタオ)で発生した藻と高知県の清流・四万十川の「スジアオノリ」は近縁の関係にあるという。

 


ニンニクパワーすごい!「生ニンニクを週2回食べると肺がんになるリスクが半減する」という。

2013-08-12 | 食の安全

'13-08-12投稿

 昨今の猛暑にて、中国人はなぜか暑さに強い体質なのかと個人的には思っています。

関連投稿:中国で記録的猛暑続く、最高気温42度をこすという。

 食生活にその秘密があるのでは?と常々思っていますが、思い当たる記事があったので以下紹介します。

Rocket NEWWS 24

ニンニクパワーすごい!「生ニンニクを週2回食べると肺がんになるリスクが半減する」という研究結果

http://rocketnews24.com/2013/08/08/357773/

「ニンニクは健康に良いにも関わらず、口臭がキツくなるという理由で避けられることも多い、時にかわいそうな存在である。しかし今、そんなニンニクのすごい健康効果が判明し、話題になっている。

注目されているニンニクの健康効果とは、肺がんの発症を抑制するという作用だ。最新の研究では、生のニンニクを週に2度食べると、肺がんを患う確率が約半減することが明らかになったのだ。
 
中国の江蘇省にある研究機関は、1424名の肺がん患者と健康な成人4500名に対して、ライフスタイルに関する聞き取り調査を実施した。普段のニンニク消費量も含めた食生活習慣や、喫煙習慣について質問をした。その結果、週に2回以上生のニンニクを食べると、肺がんになるリスクが44パーセント減少することが明らかになったという。

また、肺の敵といえば「喫煙」だ。喫煙は肺がん発症の原因になるとも言われている。しかし、今回の研究によると、喫煙習慣のある人でも、日常的に生のニンニクを食べている場合は、肺がんを患うリスクが30パーセント下がることが判明したそうだ。

こうした肺がんの発症を抑える作用は、「アリシン」という物質に由来しているのではないかと推測されている。「アリシン」はニンニクをつぶしたり、切ったりすることで生じる物質だ。炎症を抑制し、抗菌作用を持つ「アリシン」が肺がんの発症の抑制に貢献しているのではないかとのことだ。

今回、判明したのは生ニンニクの効果である。非常に気になる点ではあるが、油で炒めたニンニクにも同様の効果があるかどうかはまだ分かっていないそうだ。

それにしても、肺がんの発症率が約半分になるとは、生ニンニクのパワーはすさまじい。もはや口臭がキツくなるだの言って避けていられないレベルだ。今こそニンニク効果を見直すべき時が来ているのかもしれない。」という。

⇒肺がんになる確率が30%も下がるということが判明した過程は不詳ですが、昔からニンニクは健康によいと聞かされてきていますが、肺がんの発症を抑える作用は、「アリシン」という物質に由来しているのではないかと推測されている。「アリシン」はニンニクをつぶしたり、切ったりすることで生じる物質だ。炎症を抑制し、抗菌作用を持つ「アリシン」が肺がんの発症の抑制に貢献しているのではないかと考えられているようです。

 ニンニクといえば餃子が有名ですが、豆板醤、ラー油など何かしら熱中症対策、予防に効くのではと思う次第ですが、今後の研究対象としては重要かと思われますが、いかがでしょうか?

関連投稿:中国上海で猛暑、40度超 観測開始以来最高というが、熱中症患者数は多いのだろうか?(2013-07-27)

 個人的には、既報鳥インフルはPM2.5のひとつ 黄砂の季節  今後の有害粒子の飛来には注意しよう!と比較して、さほど国内で報道されていないのは、気温変化が激しい猛暑には強い体質なのか?とふと思いますが、

 同一条件の猛暑にならされていても、国内の熱中症のかかり難い地域とか、喫煙率地域の「食文化」について調べることも必要なものだろうか?と思われますが、いかがでしょうか?


【再掲】一昨年のタイ国の集中豪雨、大洪水に係る再掲 わが国のゲリラ豪雷雨との比較

2013-08-06 | 諸悪発生要因の考察とメカニズム仮説

'13-08-06

 既報北極温暖化でメタン放出、さらに加速し6千兆円損害という。にて、

 地球温暖化の元凶と言える温室効果ガスCO2の陰に隠れて余り着目されていなかった?メタンが北極の温暖化によって増加しているという。 そのメタンが温暖化を加速して、全世界に60兆ドル(約5900兆円)の損害をもたらすとオランダと英国のチームが英科学誌ネイチャーに発表した記事を紹介しました。

 

 地球温暖化によって、わが国においてはゲリラ豪雷雨による狭い範囲での大洪水が最近、特に頻繁に発生していますが、一昨年、タイで発生した局所集中豪雨による広い範囲の大洪水は時、所、範囲、規模は異なりますが、停滞した雨雲によって発生しています。

 それらの原理、要因および発生メカニズムは全く同じとは想えませんが、何らかの原因で停滞した雨雲を誘発しているのでは?と推察しています。

 話が少しそれますが、

 中国では日常茶飯事化している人工気象操作ですが、

 特に、タイは既報によれば、以前は、むしろ旱魃に悩まされ、タイ国王自ら人工降雨の技術を開発して特許出願しています。

 我が国を含めた世界各国における人工降雨などの「人工気象操作」の行き過ぎ(副作用)も影響している?のではとも妄想しています。

 とにかく、ゲリラ雷雨など水の偏りを是正して、地球温暖化によって大気圏に蒸発した水を自在に制御して、ゲリラ豪雷雨による被害、水不足を少なくするために人工的な降雨分散化技術の進展を望んでいます。

関連投稿:
ゲリラ豪雷雨による被害、水不足を少なくするために人工的な降雨分散化技術の進展が望まれる

既報でも記載しましたが、誤解、妄想?杞憂かもしれませんことを
予め断っておきます。

  以下、既報今年のゲリラ豪雷雨の発生地域の地殻の特徴および周辺環境について調べました。との比較のため、一昨年発生したタイの集中豪雨と大洪水に係る記載(2報)を再掲しました。
 目的は、要因・メカニズムとして、以前、どのような参考情報を引用して、どのように妄想していたか参考にするためです。

 (再掲開始)

 異常気象に係る記載を調べました。(その20:10-26追加更新 タイ国の大洪水の原因は?)

次に、

 異常気象など天変地異の要因に係る記載を調べました。(タイ国の大洪水時の雲の有無やエアロゾルの観察)

 (再掲終了)

 ⇒既報【再掲】2011年の再来か?昨今、未曾有のゲリラ豪雷雨が頻発。その原因は雲と地面の電位差か?と思ってますが、雨雲を引きつける要因として電気のみならず磁気効果も考えなければならのだろうか?再掲を読み返してふと思う次第です。