'12-11-22投稿
2012年 11月 20日 井口和基の公式ブログ by Kikidoblog
「本邦初公開!?:日本の地下水源から出る放射能分布地図発見!」によれば、http://quasimoto.exblog.jp/19238315(一部割愛しました。)
「・・・アメリカには実に興味深いサイトが存在することを発見したヨ。それは、「地下水から出る放射能を測定しそれを地図にすることのできる」ものである。本邦初公開。おそらく日本人でこのサイトに気づいたものはその筋の専門家くらいだろう。以下のものである。・・・
この画像を見ると驚くべきことを発見する。
(あ)まず、福島第一原子力発電所の地下水が最高レベルで汚染されていることを見事に捕らえている。しかし、これは当たり前と言えば当たり前である。メルトダウンしているからである。
(い)問題は、驚くべきことに、東日本大震災の震源地のあたりにもかなりの放射能が検出されていることである。仙台の地下ではない。岩手の地下でもない。太平洋の地下からである。これは、やはり原爆による人工地震であったことを意味しているということになる。(注2:注1と関連して、この部分は日本政府が海外にデータ提供した時に、震源地を示すために多重赤丸をつけたのかもしれない。この辺りは何ともいえない。)
(う)次に、日本全国の地下水がところどころかなりの放射能を出していることが検出されているのである。これは驚くべき事実である。・・・
これは何を意味するか?
そう、その地域には原子力発電所があるのである。そこで原子力発電所の位置を確認してみよう。以下のものである。
この図と一番最初の図を比較するとどんぴしゃりであることがわかるだろう。原子力発電所のある場所の地下水から放射能が出ているということである。
(え)さて、もう1つ無視できないのは、原子力発電所のないいくつかの地点でも放射能が地下水から検出されていることである。その場所とは、盛岡、東京、大阪、岡山の4地方であった。
なぜこれらの場所から放射能が検出されるのか?今のところ謎である。おそらく「劣化ウラン」を保管している大企業があるためだろうと思う。(後略)」という。
参考情報:
1人あたりの年間線量(世界平均) 自然放射線から受ける線量
⇒自然放射能の代表として一般的には大気中に存在する気体「ラドン」ですが、 宇宙線よりはるかに大きい放射能であることがわかりますが、
日本の地下水源から出る放射能分布地図で原子力発電所のある場所以外の地下水での汚染(盛岡、東京、大阪、岡山 0~1マイクロシーベルト/hr)の原因不詳のようです。
参考引用図( google画像検索から引用)
地下水の性状変化は降雨・降雪、海(臨海地域)などから混入する化学物質によって発生。
大阪、岡山にはさまれた兵庫県南部の大地震「阪神・淡路大震災」の地下水中ラドン濃度の変化を思い出したので再記載しました。
既報「「水」とはどのようなものか?に係る記載 (その10:地下水中ラドンと地震との関係について)」によれば、ラドンにも急落とは
どの様なメカニズムで地震に結びつくか?に対する考え方
SHIINING-STAR @0919_tatsu
(一部抜粋しました。)
「・・・「ラドン上昇(地殻に圧力が掛かり岩盤から大量なラドン放出)→下降(圧力が掛かりきりラドンが抜けきる)→静穏期間→臨界点に達し地震発生。 簡単に言えば、こういった感じですね。
兵庫県南部地震前の西宮市における地下水中ラドン濃度変動
兵庫県西宮市において、1994年10月末から地下水中ラドン濃度の異常な増加が観測された(図1)。ラドン濃度は1995年に入っても増加し続け、1月8日に平常値の10倍以上という最高値に達した。約3日間高いレベルを保った後ラドン濃度は急速に減少し、1月16日の夕方までにほぼ平常値に戻り、再び増加し始めたところで兵庫県南部地震が発生した。観測井が位置する地点は兵庫県南部地震により震度7の激震にみまわれており(図2)、この激しい揺れで測定装置の1部が破損したため、地震直後のデータを取ることはできなかった。測定装置を修理して観測を再開したのは地震発生 5日後の1月22日夕方であるが、この時は既にラドン濃度は平常値に戻っていた。
・・・ラドン(222Rn)はウラン(228U)の壊変系列に属する半減期3.8日の放射性元素で、ラジウム(226Ra)を経て地殻中で絶えず生成されている(図3)。またラドンは水に溶けやすい希ガス元素であるため、岩石表面から地下水中に溶けだし、地下水の流れに乗って地殻中を移動する。
一般に、地下水中のラドン濃度は帯水層を構成する岩石中のウラン濃度に比例して高くなる。しかし地下水中に溶出するラドンは、岩石中で生成されたラドンのうち地下水に接触している岩石のごく表面で生成されたものに限られる。したがって、岩石の平均粒径が小さく、また微小な亀裂が多数存在するなどして、地下水と岩石が接触している面積が大きくなるほど、地下水中のラドン濃度は高くなる。このように地下水中のラドン濃度は地殻を構成する岩石の化学組成だけでなく、構造の違いを反映して変化することが期待できる。・・・
・・・」という。本文を詳しく読む
⇒ラドン(222Rn)はウラン(228U)の壊変系列に属する半減期3.8日の放射性元素で、ラジウム(226Ra)を経て地殻中で絶えず生成されているとのこと。花崗岩に多く含まれる地殻中のウランからの壊変によっても地下水の放射能の一因となるのではと思われます。
兵庫県南部の大地震は活断層によるとも言われています。事故の起きていない原発周辺の地下水の放射能は法定内で常時排出されている排水によるものだろうか?
参考引用図( google画像検索から引用)
個人的なメモ:
地下水の環境放射能とは話が少し外れますが、思いつく既報の地下水の汚染に係る関連文献を記載しました。
・放射能拡散に係る記載を調べました。(その2:拡散範囲の予測情報)
「・・・3.放射能の拡散しやすさは地質と関係するのか?
既報にて、 日本の自然放射線量とインフルエンザウィルス感染との関係を調べたところ、自然放射線量が高い地域は感染しにくいとの結果であった(ばらつき、たまたまかどうか再現性の確認要)
・・・この自然放射能とは
「・・・もともと宇宙線や大地、建物、食品などに由来する放射線があり、この値が異常であるかどうかは自然状態の放射線量と比較して初めて知ることができる。
・・・、今現在、高線量の値が出ている地域でも、自然状態での放射線量を求めるのに役立つと考えられる。自然放射線量を計算で求めるには、大地に含まれるウランとトリウムとカリウム(放射性K-40)の濃度を用いるが、すでに公表されている元素の濃度分布図である地球化学図のデータを用いることができる・・・
ウラン、トリウム、カリウムは花崗岩地域で高濃度に含有され、図から分かるように花崗岩などが分布する地域で高い線量になっており、地質図と密接な関係があることが分かる。・・・」という。詳しく見る
・地震および津波に係る記載(その1:[注目]地震は環境放射能と砂鉄が多い地域で発生し易いのか?)
「河川からの金属資源を利用していた「たたら製鉄」の記載によれば、 なお、砂鉄にも種類があり、引用では「・・・主にケラ押し法に用いる真砂(まさ)砂鉄と、ズク押し法に用いる赤目(あこめ)砂鉄です。真砂砂鉄は酸性岩類の花崗岩系を母岩とし、チタン分が少ない。赤目砂鉄は塩基性岩類の閃緑岩(せんりょくがん)系を母岩としチタン分が多く、TiO2として5%以上を含んでいます。・・・」という。
⇒個人的には、砂鉄鉱床と環境放射能と地震と対応しているように想われます。
また、ウイキペディア「地殻」によれば、「・・・大陸地殻の体積は地球全体から見ると非常に小さいが、地球に存在する カリウム40、トリウム232、ウラン235、ウラン238などの放射性元素の約半分が高度に濃集している。・・・」という。核分裂元素であるウラン鉱石などは地殻表面に多く存在すると言われる。」という。
したがって、上記の環境放射能は下記の記載からも推察されるように、深成岩(花崗岩など)起源の酸性岩(SiO2成分が多い)、たとえば玄武岩)起源の砂鉄は塩基性岩(SiO2成分が少ない.不純物が多く,特にTiや Pが多いことから、地質(表面電荷、水への溶解度など)によって、放射能に対するその影響および交互作用が異なることが現状考察されます。
参考文献:鉄 地球科学の立場から鉱床はどのようにしてできたか?http://staff.aist.go.jp/nakano.shun/Jap/tatara/iron/iron4.html
「・・・3.堆積性鉱床
●砂鉄鉱床:磁鉄鉱を主体とし,その他,チタン鉄鉱・褐鉄鉱・赤鉄鉱を含む. そのほか,輝石・角閃石などさまざまな鉱物を含む.岩石中に含まれていた鉄鉱物が,岩石の風化・分解の結果,河川などにより運搬され淘汰・集積したもの.場所により,山砂鉄・川砂鉄・湖岸砂鉄・浜砂鉄などと呼ばれる.
もともとの鉄鉱物は火山岩(安山岩など)起源または深成岩(花崗岩など)起源. 酸性岩(SiO2成分が多い.たとえば花崗岩)起源の砂鉄は,不純物が少ない.塩基性岩(SiO2成分が少ない.たとえば玄武岩)起源の砂鉄は,不純物が多く,特にTiや Pが多い.
山地の表土中の砂鉄は“残留砂鉄”といい,風化により生じた土砂中に産する.昔,山陰地方で花崗岩が風化したものがたたら製鉄に用いられたが,数%程度のFeを含むにすぎない.・・・」