水徒然2

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原発から700キロ 北海道の牛肉から「高濃度セシウム」が検出されたという。なぜ???

2013-10-04 | 放射能被ばく・後遺症関連

'13-10-04投稿、追加

 放射性物質による汚染マップから想像もつかない?北海道の牛肉から高濃度な放射能が検出されたという。

ゲンダイネット 2013年10月1日
原発から700キロ 北海道の牛肉から「高濃度セシウム」のなぜ?
(一部割愛しました。)
http://gendai.net/articles/view/life/144911

「北海道の東部、標茶町で生産された牛肉から放射能が検出されていたことが明らかになった。

 8月末に神奈川県衛生研究所の精密検査で分かったもので、2つのサンプルからそれぞれ1キロあたり56ベクレルと42ベクレルの放射性セシウムが検出されていたのだ。国の基準では100ベクレル以下の食品は安全とされるが、50ベクレル前後でも低くはない。

 13年4~8月の全頭検査では、9万9701のサンプルのうち、1キロあたり50ベクレル超から100べクレル以下は4つだけ。それが今回は2つとも高い数値を出している。

 福島原発から約700キロも離れた場所だ。影響は少ないはずなのに、いったい何が起きているのか。

 NPO法人「食品と暮らしの安全基金」代表の小若順一氏がこう言う。

「汚染した稲わらなどを食べた11年当時の汚染牛が冷凍で残っていたのか、産地を偽装したのか。いずれにしても、国の検査より高い確率で高濃度の数値が出たわけですから、検査の有効性が問われます」

 検査は暮らしの安全、安心の根幹だ。そこがズサンでは風評被害もなくならない。

「2つのサンプルがいずれも高濃度ということは、汚染牛は検査をすり抜けている恐れが高い。それなのにまだほとんどの食品で、検査は生産段階の1回で終わっています。これからは出荷前だけでなく、市場に出てからの検査も必要でしょう。そもそも、検査は使用する機械や時間のかけ方でバラつきが出ます。自治体によってもやり方が異なる。牛肉についても、根本的な原因がエサか水かなど究明を急がなければならない。風評被害を防ぐためにも、丹念で正確な検査が欠かせません」(「消費者問題研究所」の垣田達哉代表)

 原発事故から2年半。いつになったら消費者は安心できるのか。

 
関連記事

・・・                                  」という。

関連投稿:
「海水中に存在する微量元素」の変動要因(追加:環境放射能、大気汚染物質の影響)(2013-05-30 )

参考情報:

ナノハナ
放射性物質による汚染マップ
http://nanohana.me/?page_id=4580

参考投稿:
環境中の放射線量測定値のばらつき要因に係る考察('11-06-30~12-02-14)
各放射線の透過(影響する)距離の範囲
詳しく見る>>
放射線の種類 水中透過距離  エネルギー 
         
空気中
<粒子線>
アルファ線:  約0.04mm       1~10MeV
         
 (約10mm前後)
ベータ線:    約1~100mm      0.01~1MeV
          (約10mm前後)
中性子線   約100mm<      5MeV<
           (500mm<)

 ⇒汚染メカニズム解明の報道を期待します。

3.11震災当初はパニックを防ぐために、形式的にも放射能汚染対策とか検査基準を発足させましたが、実質的には仏つくって魂入れられない無策な状態が続いています。

既報漏洩放射能が太平洋の「海のホットスポット」をさらに拡大させるというが、トリチウム汚染の行方は?(2013-09-20) の引例(カレイドスコープ   Sun.2013.08.25 ) で指摘されているように、福島第一原発からの海洋に流れ出た放射能汚染水は、それほど薄められることなく、太平洋に「海のホットスポット」を作ってしまう、と各国の科学者が結論付けています。

彼らは、日本の政治家、官僚、学者たちを、密かに「無能のグズ」だといい始めています。
世界中から日本に対する怒りが爆発するでしょうという。

 本当は無能でないことを個人的には思っていますが、このような状況になったのは、原発トラブル収束に限られた関係者のみでやってきたことと、大多数の識者はアイデアがあっても、下手に危うきに近寄らずで、発言、提言をしなかっただけのことだろうと想われます。

 今回の事件は
3.11後、未曾有の放射能汚染につき、除染は進まず、汚染の長期化によって汚染地域で不安な日々を過ごしている人々の苦悩のみならず、遠く離れた北海道地区で牛肉汚染問題に対する対処が日本国中の人々が安心して生活できるかどうかの試金石となると想われます。

 規格値以下だからとりあえず大丈夫といっても、所詮規格値のもつ意味は人々の健康を衛る一種の基準。何が人々を放射能による内部被曝(必読)から救うのか?現状は不詳。

内部被曝による体内での被災>(クリックして拡大)

 (google画像検索から引用)
・微細な放射能微粒子を呼吸、飲料水、食物、ハウスダストなどからの吸引して蓄積
関連投稿:
内部被曝に係る記載(その1:「がん」以外の放射線被曝例)(2011-08-24)
 
ちなみに、
 環境放射能が減少せずに、むしろ、どんどん増加するのは、福島原発の未収束、放射能の拡散によるものですが、内部被曝からより的確に身を衛るためにも、放射能汚染度を把握することが必要となりますが、単に、環境放射線強度が世界標準以下だから問題ないという考えではなく台風ゲリラ豪(雷)雨突風などによって、飛散・沈積による再拡散を繰り返していることは自明なので、
 
 飲食料以外でも、エアコン、掃除機などで集塵された比較的粒子径の大きな粒子状の放射能を吸うことによって、患部に吸着され、容易に浄化されない場合に発生することが考えられ、ハウスダストに対しても注意することが必要か?

現状の全国通津浦裏の除染が上手くいっているのか?
はっきりした結論を得るためには的確な汚染度の評価が必要か?

 個人的には、エアコン、掃除機、焼却場の集塵を厳密に的確な計測器で測定したり、得られた粉塵を乳鉢などによって微細化して粒度調整して、放射能強度のデータを採ると測定誤差、測定値のばらつき*などに関する新たな知見が得られるのでは???と想われます。

 

  同じ放射能元素重量(例えば、 g/m2もしくはKg)でも

 例えば、が酸性雨などによってpH低下したため、放射能が水に溶けた後、単原子層で土・石・砂に再吸着したり、花粉、微生物(藻、細菌、ウィルスなど)に捕獲されていれば放射線量は如何様にも増加することはないか?

 最近、問題となっている「トリチウム」(β崩壊、電子線を放射)などは共存物質を励起して新たにエネルギーの小さな放射線を放出させていることもあるのでしょうか?

 要は、放射線種によっては、測定機種、高さなどによって、計測値・エネルギーが変動していることも推察されます。

 

 
 


      


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
最終的には神奈川県内で育った牛です (passersby)
2013-10-09 11:28:57
県外で生産された食肉の放射性物質検査結果について
> 採取日 種類 産地※ 放射性セシウム134 セシウム137 合計[Bq/kg] 検査機関
> 8月28日 牛肉 北海道川上郡標茶町☆ 19.3 36.9 56 県衛生研究所
>8月28日 牛肉 北海道川上郡標茶町☆ 12.8 29.5 42 県衛生研究所
>※ 産地は、当該牛の最も飼養期間の長い場所です。なお、


>☆マークのついている牛は、神奈川県が最終飼養地です。

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