'13-02-28投稿
現状、放射性物質の正体(発生量、組成、粒子径)は不詳もしくは非公開なので、関係当事者が環境(水)中の放射性物質の浄化をする場合はある程度の試行錯誤の覚悟は必要と思われます。正確な放射性物質の正体がわからないと 除染効率はあがらないと想っています。
既報(その3):除染・回収方法2011-08-21によれば、
原発事故によって放出された環境放射能を吸着させて、除染する物質はゼオライトなど数々提案されました。
セシウム、ヨウ素で象徴される放射能で汚染された土壌、水(海、河川、・・・)、空気中から、とりわけ、農地にフォールアウトした放射能を除染回収する方法として、
・土壌や河川の放射能汚染を除去する技術の確立に向けた実験に、共同研究チームで取り組む。マイナス電気を帯びた粘着物質を出す光合成細菌をセラミックに吸着させ、プラスイオンを持つウランなどの放射性物質を回収する方法。
・例えばトリウムを対象とした場合では、イオン交換樹脂によって除去するようにし、またルテニウムについては物理的吸着機構等を利用した活性炭吸着法。
・放射性物質の分子量は、RO膜の分画分子量に比べて大きいため、RO膜を通過することができません。RO膜とは逆浸透膜と言います。・・・正電荷(を持つ粒子)どうしの間には斥力(互いに遠ざけようとする力)が生じる。負電荷(を持つ粒子)どうしの間にも斥力が生じる。正電荷(を持つ粒子)と負電荷(を持つ粒子)の間には引力(互いに引きつけようとする力)が働く。要するに放射性物質が持つ電荷と弊社技術の天然鉱石主原料の無機系凝集剤が持つ電荷を利用して吸着させてしまうというやり方です。
・医薬品などに使われる市販の顔料で、原子炉から発生する放射性物質のセシウムに汚染された水を浄化する技術を、東京工業大原子炉工学研究所長の有冨正憲教授(原子力工学)らのチームが開発した。・・・東京電力福島第1原発の事故で発生している汚染水の処理のほか、周辺の池や沼の浄化にも活用できるといい・・・、青色顔料の一種「紺青」の主成分「フェロシアン化鉄」に、セシウムを吸着する働きがある点に着目。汚染水にこの顔料を混ぜ、遠心力で分離した後、セシウムとともにフィルターでこし取るシステムを開発した。
・山梨大医学部第3内科の志村浩己助教(50)を中心とした研究チームは、藻類を使って汚染水から放射性物質を取り除く実証実験を行い、短時間で効率的に除去できることを確認した。藻類が持つ高い吸収力を利用し、10分間程度で高濃度の汚染水からストロンチウムは8割、セシウム137は4割取り除くことに成功。
などの要素技術が提案されていましたが、現状の進展度については不詳。
セシウム高吸着の顔料が見つかったという。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013022801001759.html
2013年2月28日 19時55分
セシウム高吸着の顔料見つかる 農研機構が薬剤比較調査
「農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)は28日、放射性セシウムを吸着できる薬剤9種類を調べた結果、プルシアンブルーという顔料を使った薬剤に、福島第1原発事故の除染に使われている鉱物ゼオライトを上回る吸着効果があることが分かったと発表した。
プルシアンブルーなどの吸着材は、汚染された農地の土壌に混ぜることで、農作物がセシウムを吸収してしまうリスクを低減することが期待される。
農研機構は、市販されている9種類の吸着材を福島県で採取した土壌に混ぜ、効果を比較した。プルシアンブルーは吸着できずに残ったセシウムの量がゼオライトの約10分の1だった。(共同)」
紺青(こんじょう)は、一般的には紫色を帯びた暗い青色のこと。この場合、色名はフェロシアン化第二鉄を主成分とする人工顔料紺青に由来しており、プルシアンブルー(プルシャンブルー、英: Prussian blue)と呼ばれるのも同じ色である。
(その36:福島原発汚染水処理いまだに軌道に乗らず)
(その34:想定外の福島原発、ひしめく汚染水タンク )
(その32:東電、汚染水を海へ処理後放出に係る雑感 )
「東芝 多核種除去設備「アルプス」 水が含む62種の放射性物質処理
(一部割愛しました。)本文詳しく見る
東芝が開発した、水に含まれる62種類の放射性物質を除去できる放射能汚染水処理装置が、東京電力福島第1原子力発電所の廃炉処理を大きく前進させると期待されている。同原発内に大量に存在している汚染水の処理に大いに貢献することが見込まれているからだ。東芝は9月から同原発内で試験運転を始め、年内にも本格稼働させる考えだ。」
WINEPブログ
http://moribin.blog114.fc2.com/
(水田の再生方法に係る記載のみを抽出しました。)
「・・・水田に“田起こし”をする前に、表土を5センチぐらい削って、取り去った5センチ分(本来ならば表土15センチ全部が望ましい!)の土を非汚染土壌(例えば崖から切り出した山土など)で客土できればベストである。放射能汚染土壌は田んぼの端に小面積を確保して積み上げて用水が入らないように高い波板を立てて隔離しておく。そうすれば少なくともこれまでに蓄積したセシウムやストロンチウムなどは、かなり削減されるのではないだろうか(その後も放射能が降下する場合は防ぎようがないが)。
しかし、これはかなり資金を要することであるので、よほどの専業農家でなければ実現不可能な提案かも知れない。・・・」ともいう。
「福島では“犯罪的”なことが行われている」と言う記事をインターネットでみた。
以下抜粋ー
・・・子供や妊婦、妊娠可能な女性の移住について「国が費用を負担することが重要なのに、弱い立場の人を守らず、TEPCOを守るために予算を使っている」と述べた。博士は「日本には放射能を帯びた食品を食べることに対する規制がなく」、汚染した食品を「子供に食べさせていることは“medically immoral (医学的に非道徳的)”だ」と国と福島県、沈黙する医学界の不作為を批判した。
「広く一般に知らせる責任がメディアにはあるが、(日本では)そうではないようだ」と、メディアが放射能の被害に無関心であることにクギを刺した。博士は、「福島の事故は終わっていない。40年かけてきれいにするというが、不可能だ。これから300年以上、土地も人も食物も汚染されたままだ」と警告し、安易な除染や帰還願望に疑問を呈した。ガレキの焼却についても「犯罪行為だ」と断罪した。日本の政府も医師たちも、4年後からガンが多発することを知っているはずだ。広島、長崎の例からみても(事故後)5年で白血病の発病ピークを迎えることは分かっている。その他のガンはそれ以降からだ。私はなぜ医師たちがメディアで声を上げないのか、驚いている。“Total Blackout(完全な報道管制)”だ」。
「多くの人が福島を忘れているかのように過ごしており、水俣の時よりひどい。日本政府は他国から良く思われたいのだろうが、(発病の)疫学的数字が明らかになれば、無責任さは免れない」。投稿者 匿名 : 2012年11月02日 07:34」
「まず千葉県東方沖で震度3~4程度の地震が最初に起こります。
この地震は短い時間ですが一瞬強く大きく揺れる気持ちの悪い地震で、それで福島第一原発のライブ映像がニュースで流れはじめます。時間は夜間です。このときはまだ異常はありません。