水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

異常気象に係る記載(その22:春一番後の寒さと暑さの繰り返し。原因は大気浮遊粒子濃度変化の影響か?)

2013-03-13 | 諸悪発生要因の考察とメカニズム仮説
 '13-03-04投稿、03-13修正・追加・更新
 別報にて、中国は世界最大のエネルギー消費国で、火力発電所や工場、自動車などの化石燃料の利用急増が大気汚染の深刻化や地球温暖化の原因となっているという。
 
  既報(その8)によれば、去年の夏は米国では観測史上最も暑い年(2012 米国)に見舞われて、暑さのため7月には国土の61%が干ばつに見舞われた。農作物に多額の被害が出たほか、約370万ヘクタールの森林が火災で焼失。10月末にニューヨークなどを襲ったハリケーン「サンディ」を含む11の災害による損失額は10億ドルに達したという。
 アメリカ、コロラド州ボルダ―にある国立大気研究センター(NCAR)の大気科学者ジョン・ファスーロ(John Fasullo)氏とケビン・トレンバース(Kevin Trenberth)氏は、ある問題の答えを探すため、地球湿度のパターンを研究した。21世紀末の大気中で、二酸化炭素(CO2)濃度が予測通り現在の2倍になった場合、どれくらい暖かくなるかという問題だ。・・・ ファスーロ氏によれば、気温上昇の度合いを正確に予測する上で鍵を握るのは雲だという。雲は地球のエネルギー収支に大きな影響を及ぼす。まず、白い雲は日光を反射して地球を冷やす。大気中の高さによっては、毛布のような役割を果たし、熱を閉じ込める
 しかし、雲は形や大きさ、明るさが目まぐるしく変わり、モデル化が難しい。人工衛星による観測は不完全で、誤差が生じる。ファスーロ氏とトレンバース氏はこれらの難題を回避するため、雲が生まれる仕組みに着目した。その環境は相対湿度が高く、水蒸気が豊富にある。・・・
 雲が形成される対流圏のうち、高度1000メートル前後にあるドライゾーンは、未来の気候を決定づける上で主要な役割を果たす。北半球のドライゾーンは北緯10~30度の亜熱帯にある。ベネズエラからアメリカ、フロリダ州の間だ。 ・・・という

 ここで、昨夏の猛暑の原因はファスーロ氏の言うように、相対湿度、水蒸気の影響があるということで理解できますが、
 
 一方、今年の冬はどうかというと、1月、2月の厳しい冷え込みはとにかく、3月に入っても、何となく肌寒さを感じるのは私個人だけだったであろうか?
 
ところが、一変。 三寒四温的な暑さ。 また、寒さの繰り返し。
ちなみに、具体的な各地域の温度情報は
気温と雨量の統計
今朝の最低気温
http://weather.time-j.net/Temperature/LowsList
から知ることができます。
 
関連投稿:
地球温暖化に係る記載(地球は温暖化中なのか?寒冷化中なのか?)
日常生活からは判断できない日々が続いています。

PS:
NHK NEWS WEB
3月8日 18時28分
8日は全国的に気温が上がり、積雪の多い地域では雪どけが進んでいます。
北日本では、これから日曜日の10日にかけて発達する低気圧の影響で強い風が吹き荒れ、吹雪になる見込みで、気象庁は暴風雪や雪崩などに十分注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、8日は日本海にある前線と低気圧に向かって南から暖かい風が吹き、全国的に気温が上がりました。
日中の最高気温は、宮崎県高鍋町で25度3分と、ことしに入って初めて夏日となったほか、福岡市で23度7分、東京の都心と静岡市で23度2分、広島市で20度9分、仙台市で16度2分、青森市で10度9分などと、各地で4月上旬から5月中旬並みの暖かさとなり、積雪の多い地域では雪どけが進んでいます。・・・」という。

 個人的には厳しい冷え込みの原因については、水蒸気、CO2など温室効果ガスの濃度分布(プロファイル)が何らかの原因で薄くなって熱が宇宙空間に逃げ過ぎているのでは?既報で考えましたが、もうひとつ考えられるのは、単に濃度分布のみならず、PM2.5で象徴される大気浮遊汚染粒子の影響によって雲の形や大きさ、明るさが変わっている可能性が考えられます。
 この中でも、雲の明るさに影響する大気汚染粒子の色調、粒子径の影響が大きいと思われます。
 すなわち、水蒸気、CO2、メタンはじめとする温室効果ガスは単に赤外線を吸収して宇宙に放出させない効果ですが、大気汚染粒子は太陽光をはじめとする環境中の各種の放射線など電磁波を吸収して最終的に熱化させて水温を上昇させるので、最終的には地球温暖化の原因となる思われます。 

 
   
(google画像検索から引用)

 
 既報大気エアロゾル粒子と寒冷化現象に係る雑感('13-01-23)にて、最近のわが国を含む北半球の寒冷化など天候不順現象は一体どのような原因であろうか?
 今冬のインド周辺の亜熱帯~熱帯地域中国、および、英国などの高緯度地域での異常な寒冷現象はCO2など温室効果ガスのみならず、その原因は大気汚染粒子の高さ方向に含まれている質/量および粒子径の変化によって、水蒸気量および雲の形、量/質のバランスの異変による影響が大きいと現状推察されます。
 
 また、既報(その17)によれば、大気汚染粒子が慢性化して寒冷化するという。
 47ニュース北陸で春一番 2013/02/07 によれば、新潟地方気象台は、北陸で「春一番」が吹いたにも係らず、この寒さのぶり返し。
 
 大陸からのPM2.5、黄砂のみならず、わが国で発生している大気浮遊粒子も異常気象に影響すると想われます。

 
中国の大気汚染が3年以内に北半球を氷づけにする? /続きを読むによれば、

 毎年増加している黄砂の飛散の影響などについて言及しています。
来年は5億トンになるという。
 「砂漠化」のみならず砂漠化するはずのないところが砂漠化する「沙地化」によって、強風によって大気中に舞い上がった微細な地殻構成粒子の影響が非常に大きいのでは?と想われます。

 中国全土に波及後、越境して北半球全体を汚染粒子が覆うには強力な南風が必要か?と想われますが、結果に着目したい

 既報エアロゾルに係る記載(その23:大気エアロゾル(微粒子)予測 )の大陸からの地表から1kmまでのシミュレーションデータでは黄砂は冬季少ないようですが、粒子径の比較的大きいものは海などにフォールアウトしているというが、それ以上の上空には夏冬とも、量の多少は不詳ですが、微細な大気浮遊粒子が存在しているのでは?と個人的には妄想しています。
関連投稿:
エアロゾルに係る記載(その29:<追加>大陸からのPM2.5大気汚染物質の飛来に対する情報)

  既報ではエアロゾル光学的厚さ (合計) (550nm)について調べましたが、それ以下の観測されない超微粒子、たとえば、既報に記載した原発などから発生している環境放射能、および、高度3000mまで存在すると言われる黄砂に象徴される微細な地殻構成粒子などは、測定電磁波の波長が粒子径より大きいために、吸収されずに回折される可能性もあるので検出することが出来ないのでは?と個人的には想われます。
 

 (google画像検索から引用)

 

 黄砂の粒度分布例は再三、引用していますが、
「イラク(中東)からの黄砂」によれば、
http://www.shimadzu.co.jp/powder/lecture/
beginner/b03.html

2003年3月25日~27日にかけて、西日本において黄砂が観測されました。
  」

 

 粒子径は図から、中東からも飛来しているとのことで、PM2.5に相当する2.5ミクロン以下も多いということです。余談ですが、花粉の粒子径は30ミクロン前後が多いようです。

 

  既報(その25:気候の寒暖に大気中の汚染粒子は関係するのか?)にて、  
SPRINTARSの予測動画(大気汚染粒子大気1kmまでのエアロゾル予測のシミュレーション)で大気汚染粒子との対応調べてみると、比較的暖かく感じる日々は大陸からのわが国への飛来は少ないようでした。

・すす(黒色炭素)など黒色のものは太陽光を吸収しやすい(温暖化
・硫酸塩エアロゾルなど白色のものは太陽光を反射しやすい寒冷化
 傾向になることが一般的には言われていますが、

 寒冷化は大気汚染粒子に含まれている適度な粒子径(詳細別途)の黄砂による太陽光を反射しやすい粒子の日傘効果によると思われます。

       (google画像検索から引用)

 一方、予測動画(黄砂)については、大陸内にとどまり、その飛来は少ないようでした。

  しかし、実際には黄砂はもっと上空に存在しているとも文献で言われていますので、(詳しくは)偏西風に乗って、飛来して太陽光を反射・吸収しているのかもしれません。
 黄砂は黄色なので短波長の青色光線を吸収して、補色関係にある黄色光線を反射しているため、目には黄色に見えるということです。

 世界の黄砂濃度分布 (google画像検索から引用)

  中国は特に、黄砂の影響を受けやすいようですが、その影響は全世界に及んでいます。

今後は、この寒さ、および暑さの繰り返しの原因について
大気汚染粒子の高さ方向に含まれている質/量および粒子径に着目して、水蒸気量および雲の形、量/質との関係がどのようになっているのか調べていきたい。

 


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