'13-04-20投稿、04-21追加更新
既報(その3、3-2)に引き続いて、地震を誘起するというマグマの活性化に及ぼす天変地異要因を
既報の引例を参考にして、記載しています。
その3(天変要因に係る記載)では
1)オゾン層の異変、2)温室効果ガスの異変、3)電離層(スポラディック層)の異変、4)赤外線を大量発生させる要因
その3-2(地異要因に係る記載)では
1)天然資源の掘り尽し、2)天然資源掘削時のストレス、3)地球温暖化による地殻熱膨張の影響
などを紹介しました。
今回はマグマの活性化に及ぼす地異要因3)の補足と新たな要因を追加しました。
PS:要因の追加
7)地下水枯渇が進んで空洞化している地域
(中東、中国など水不足→砂漠、沙地化地帯の増加)
4/20 中国 四川で活断層の移動が原因でM7.0の中規模地震が発生したという。
被災規模は今までの海外での同クラスと比べる大きいようです。
同県竜門郷では「99%以上の民家が倒壊」(中国メディア)し、病院は負傷者であふれ、手当ても受けられない状態。周辺の県も含め広い範囲で電気や水道、通信が止まった。山崩れで道路が寸断されているほか、土砂でせき止められた川もあり、下流の住民が避難したという。>>詳しくは
既報・中国の沿海都市、9割が水不足。その原因は???で記載しましたように、高人口を抱える中国の水不足も深刻なようです。
97%の都市で地下水汚染=高まる危機感―中国
時事通信 2月17日(日)17時29分配信
「【北京時事】中国の64%の都市で、地下水が深刻な汚染に見舞われていることが分かった。118都市で継続して調査したデータを基にしたもので、33%の都市も軽度の汚染があるといい「基本的に地下水が清潔な都市」は3%にとどまった。
このデータを報じた17日の中国紙・南方都市報(電子版)は「中国の地下水汚染は既に直視せざるを得ず、根本的に抑制せざるを得ない時に来ている」と危機感を訴えた。
中国では水資源全体の3分の1を地下水に依存。・・・」という。
砂漠、沙地化地帯の増加による黄沙現象のみならず、地下水の汲みつくしによる枯渇によって地殻の空洞化が進んでいると推察されます。
結果として大陸移動のストレスによって地殻の空洞化、脆弱化によって地層(活断層など)が影響を受けやすいのでは??と妄想しています。世界各地で連動している中規模地震の要因のひとつとして敢えて追加しました。
(google画像検索から引用)
参考資料を調べました。
深刻化する中国の水不足
http://www.y-asakawa.com/Message2010-1/10-message14.htm
(一部抽出しました。)
「・・・中国の水の使用量はここ数年、放物線を描いて増加する一方で、環境の変化による降水量の減少も加わって、中国各地の河や湖は次々と干上がっている。・・・中国の2大河川の一つである、あの黄河に「断流」と呼ばれる現象が起きていることである。断流とは何か? 川の上流地帯で人口が増加し取水量が急増したために途中で川の水が枯れてしまい、 水の流れが海に到達しない現象である。・・・
それは、黄河の源流となっていた大小300個の内200個の湖が次の3つの要因で乾燥化し、水位が下がっために、干上がってきてしまっている ためである。
① 気象の変化による降水量の減少
② 遊牧民族の流入による人口増加と農地の無秩序な拡大
③ 鉱物資源の採掘や狩猟、薬草採取を目的とした人間活動の活性化・・・
中国の干ばつ化と水不足を裏づけるニュースが、数年前から大紀元日本社から報じられているので、それらの幾つかをピックアップしてみた。 直近のニュースと併せて読み直してみると、それらは皆、先のNHKの番組の内容を裏付けるものばかりである。
中国西南部、「百年に一度」の干ばつ 二千万人飲み水難
雲南省のほか、貴州省ではほぼ全域で干ばつによる被害が現れ、中国最大のサトウキビ生産量を誇る広西チワン族自治州でも、干ばつのため生産量が大幅に減少しているという。四川省では600万人以上が干ばつによる被害を受け、130万人の飲用水が不足している。西南地区の干ばつ拡大により、北京当局は四川省で国家4級救災応急方案を発動した。
一部地区視界ゼロに 新疆ウイグル自治区で強い砂嵐」という。
○ ○
2.地異関連(追記)
3)地球温暖化による地殻熱膨張の影響(補足)
教えてgoo 2006/03/26 (>>本文詳しく読む)
の回答の引例(ウィキペディア「プルームテクトニクス」)によれば、
地震の直接の原因(地殻に与えるストレス)として、プルームテクトニクスが考えられているという。
「プルームテクトニクス(plume tectonics)は、1990年代以降の地球物理学の新しい学説。マントル内の大規模な対流運動をプルーム(plume)と呼び、この変動を検討するため、プルームテクトニクスと命名された。
プレートテクトニクス理論が地球の表面に存在するプレート(厚さ約100km)の変動(テクトニクス)を扱うのに対し、この説では深さ2,900kmに達するマントル全体の動きを検討する。日本の深尾良夫(元東京大学地震研究所)や丸山茂徳(東京工業大学)が提唱している。
プルームとは(羽毛のように舞い上がる)「煙」を意味する。マントルは半径約6,357kmの地球の中で、深さ数十km~約2,900kmまでの範囲を占めているが、その中を下降するプルーム(コールドプルーム)と上昇するプルーム(ホットプルーム)が存在する。プルームの上昇・下降とも、通常時は深さ670kmの所で一旦停滞する。この部分は上部マントルと下部マントルの境目にあたり、マントルを構成する鉱物がこの位置の温度と圧力を境に相変化するため、この上下でマントルの密度や固さが大きく変化すると想定されている。プルームが深さ670km付近を超え大きく上昇、あるいは下降したものをスーパープルームという。」
⇒地震を誘起するというマグマ活性化のメカニズムの引例
【地震のメカニズム】8.
マグマ化説~電磁波による玉突き的熱移動
http://blog.sizen-kankyo.com/blog/2012/03/001040.html
で外核から発生する電磁波はどのような鉱物からのどのような波長のマイクロ波による電子レンジ効果なのだろうか?
4)火山帯におけるマグマ成分の噴出地域
(大気イオン、火山性ガスなど)
引例上図18で示されているように、火山帯の地殻から噴出している
大気イオン(プラス電荷)、火山性ガス(硫化水素:H2S、二酸化硫黄:SO2、メタン:CH4)など、特に、大気イオンは地震の前兆として、地震発生前に一時的に急激に増加するという。
地殻変動によって亀裂が発生すれば、火山活動の活性化に伴い、さまざまな火山性のガス、イオン、沸騰水が地上に漏出していると想われます。
(google画像検索から引用)
大気イオン、火山性ガスと同様な現象として、
大地震の発生過程において、震源周辺に有意に観測可能な地下水中のラドン、電離層の電子、大気環境中のガンマ線など放射能、および赤外線、通信電磁波が一時的に異常発生して大地震を誘起させていると個人的には理解しています。
また、震源域が海の場合には周辺海域の温度も異常変化するという。
既報(その28:3.11震災による超高速波動の観測とそのメカニズムについて)
(2013-01-28)によれば、高さ約60km以上の地球の大気は、太陽からの極端紫外線(きょくたんしがいせん)等によってその一部が電離され、プラスとマイナスの電気を帯びた粒子から成る電離ガス(プラズマ)となっています。このプラズマ状態の大気が濃い領域を電離圏と呼びます。この「宇宙の入り口」とも言える電離圏は、高さ300km付近でプラズマの濃さ(電子密度)が最も高く、短波帯の電波を反射したり、人工衛星からの電波を遅らせたりする性質を持つという。
参考:極端紫外線(きょくたんしがいせん)とは?
紫外線 - Wikipediaによれば
波長による分類法として、波長 380–200 nm の近紫外線(near UV)、波長 200–10 nm の遠紫外線もしくは真空紫外線(far UV (FUV) もしくは vacuum UV (VUV))、波長 1– 10 nmの極紫外線もしくは極端紫外線(extreme UV,EUV or XUV)に分けられる。
(その29:3.11震災による超高速波動メカニズムの関連情報)
(2013-01)の引例
In Deep
2011年05月20日本文詳しく見る
衝撃のデータ: 3月11日の地震の前に観測された日本上空の
赤外線と電子量の急激な変化 によれば、
「・・・
3月10日から3月12日までの赤外線のエネルギー量の変化
また、下の図は、3月8日の TEC値と呼ばれる、GPSでの解析による「電離層全電子数」の分布です。
・3月8日の電離層全電子数
赤い部分が電離層中の電子の数の多い場所です。日本周辺の真っ赤ぶりがおわかりでしょうか。これと、上の赤外線のエネルギー量の変化を見ると、ここから地震に関しての何らかの研究が導き出される可能性は「非常に高い」と感じます・・・。
ところで、ずいぶんと昔ですが、こちらのブログの記事で、銀雲というものについてふれたことがありました。
これは「地球の表面の地平線の上の高度およそ60kmないし70kmでしか見ることができない雲」で、つまり宇宙からしか見えないのですが、ロシアの宇宙飛行士たちは「これが見えると必ず地上で地震が起きる」と言っていて、宇宙飛行士たちはこの高高度にある雲と地震の関係を確信していたという話があります。・・・」という。
大地震は文字通り、宇宙・太陽、大気圏の「天変」による「杞憂」な現象なのかもしれませんが、地圏 の地殻変動による「地異」現象のどちらが主因(トリガー)なのだろうか?
マグマ活動の活性化という観点から、
どちらが卵か鶏か?現状、個人的にはよくわかりませんが、
高度およそ60kmないし70kmでしか見ることができない銀雲(ロシアの宇宙飛行士たちは「これが見えると必ず地上で地震が起きる」と言う。)との関連
空気より比重の小さい温室効果ガスメタン(CH4)の大気圏、電離圏での濃度分布とか、
赤外線吸収効果にしても、赤外線といっても、種々あります。温室効果ガスの水、メタン、CO2などさまざまな物質の赤外線吸収特性は異なることは常識なので、上記の赤外線はどのような物質からのどのような波長の赤外線であるか?興味あるところです。
大気圏外の真空度が高い電離層の電子との還元反応によるメタンの分解(炭化)による熱および電子放出は?
など どのようになっているのだろうか?と妄想しています。
5)高自然自然放射線地域
(40k、238U 235U 232Th )
高放射線地域では大地震が発生し易いように理解していますが、
引用:日本地質学会(2011出典)
地殻からの放射能といえば、
既報の引例「地球科学から見た地球ニュートリノ観測の意義」
東北大学 地球内部の放射性元素のベータ崩壊により生成によれば、
>>引例文献詳しく読む
放射性熱源は地表熱流量のおよそ半分に寄与
– 観測地殻熱流量~44TW (31TW)
– U系列8TW / Th系列8TW / 40K 4TW~20TW
238U 235U 232Th 40K ・・・」ということから、高放射線による熱化によって、火山帯地域ではマグマの活性化に影響すると想われます。
6)原発由来の放射能が多く、かつ地下水汚染地域
(熱化して海水温の上昇で低粘度、低表面張力で水が動きやすい→マグマの水素爆発を誘起?)
別報で記載した各種物質のゼータ電位から、
放射性のセシウム、ストロンチウム、プルトニウム、イットリウムなどの化合物からなるエアロゾル(微粒子)の電荷はおおむねプラス(+)として大気圏、地圏(含む海)に存在していると考えられます。
上記4)で記載した大気イオンとの関連で注目していますが、
引用:環境中の放射線量測定値のばらつき要因に係る考察('11-06-30~12-02-14)
放射能は降雨、フォールアウト、地下水などから地層に付着する訳ですが、電磁気的な吸引力の違いによって、Si(シリコン)、Al(アルミニウム)、Fe(鉄)など地殻成分の付着安定性が違うことが推察されますが、
放射能が介在する地圏はその崩壊熱によって周辺の海水温度を上昇させて、水の表面張力、粘度が小さくなることによって地殻内部まで浸透しやすくなり、マグマの水素爆発などによって震動させ易くなることが考えられます。
関連投稿:トリチウム水の環境への影響は?
(2013-03-24)
トリチウムはベータ線を発生するというが、ニュートリノも発生するのだろうか?
参考情報:
詳しく見る>>
放射線の種類 水中透過距離 エネルギー
(空気中)
<粒子線>
アルファ線: 約0.04mm 1~10MeV
(約10mm前後)
ベータ線: 約1~100mm 0.01~1MeV
(約10mm前後)
中性子線: 約100mm< 5MeV<
(500mm<)
*中性子線は既報の水溶液の放射化分析に使用されている。
詳しく見る>>
<電磁波>
ガンマ線: 約1~100mm 0.5MeV<
X線(人工): 約1~100mm 0.001~0.5MeV
紫外線: 約0.1~10m 3.5~1000eV(0.001MeV)
可視光: 約2~50m 1.9 〜 3.1eV
(日光)
* 電磁波の速さ: 空気中30万km/秒
詳しく見る>