水徒然2

主に、水に関する記事・感想を紹介します。
水が流れるままに自然科学的な眼で解析・コメントして交流できたらと思います。

異常気象など天変地異に係る記載を調べました。(その7:厳しい冷え込みの原因について)

2013-01-06 | 天変地異・異常気象関連

'13-01-06投稿、追加更新

47ニュース
北海道で氷点下30度 全国的に厳しい冷え込み
http://www.47news.jp/CN/201301/CN2013010501001139.html

 

「 強い寒気の影響で5日、北海道で氷点下30度以下の気温を観測するなど、全国的に厳しい冷え込みとなった。

 

 気象庁によると、北海道東部の陸別町で5日午前7時半ごろに氷点下30・2度を観測。北部の枝幸町でも午前2時半ごろに氷点下29・7度となった。

 

 また、群馬県嬬恋村で氷点下16・5度、福井県勝山市で氷点下9・1度、鳥取県日南町で氷点下17・4度を観測し、それぞれ1月として観測史上最低を更新。全国的にこの冬一番の冷え込みとなった所が多かった。

 

 気温は午後になってもあまり上がらず、最高気温は東京都千代田区で4・8度となるなど、全国的に平年より低い傾向となった。」という。
2013/01/05 21:42   【共同通信】

日本の最低温度は気象庁の水銀柱(ガラス管)の目視記録によれば、
観測所(委託職員記録)として-41.5℃(美深)、
気象台(公務員記録)として-41℃(1902年・明治35年・旭川)、
戦後の日本最低気温記録-41.2℃(母子里)といわれています。

 CO2など温室効果ガスの濃度分布(プロファイル)が何らかの原因で薄くなって熱が宇宙空間に逃げ過ぎているのでは?と想われます。

参考引用図( google画像検索から引用)によれば、
気温とCO2ガス濃度とは対応しています。

 

 また、参考引用図( google画像検索から引用)によれば、
温室効果ガスが少ない場合、赤外線(熱)が逃げるという。

  

話が少し外れますが、
 わが国よりはるかに高緯度に位置する英国のイングランド(England)南西部とウェールズ(Wales)で、豪雨による洪水が発生した後、厳しい寒波になっているという。

 また、10月26日のイタリア南部での中規模地震後、M5.2、イタリアで続く豪雨と50年ぶりの大洪水になったという。

 ごく最近(1月5日、日本時間17時58分)、アラスカ州南東部沖、マグニチュード7.7
震源の深さは9.6キロの大地震(津波の心配はない)と火山帯周辺地域での天変地異現象は世界的にも多いようです。

   (google画像検索から引用)

 
エアロゾルに係る投稿
「・・・ 気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子をエアロゾル(aerosol)といいます。エアロゾルは,その生成過程の違いから粉じん(dust)とかフューム(fume),ミスト(mist),ばいじん (smokedust) などと呼ばれ,また気象学的には,視程や色の違いなどから,霧(fog),もや(mist),煙霧 (haze),スモッグ(smog)などと呼ばれることもあります。・・・
 粒径についていえば,分子やイオンとほぼ等しい0.001μm=1nm程度から花粉のような100μm程度まで約5桁にわたる広い範囲が対象となり・・・最近では,地球温暖化や酸性雨,オゾン層破壊など,地球環境問題におけるエアロゾルの役割などが注目されています。・・・」
において、
その5:(火山灰の温室効果)
・・・ 地球温暖化について 2002年11月10日 http://www.ne.jp/asahi/emirin/fujibayashi/onndannka.htm
(関連部分のみを抽出しました。詳細は本文参照願います。)

「・・・温室効果とは 大気は、太陽からの光線*3を通過させると同時に宇宙へ逃げようとする熱をとらえて、地球を暖めている。それは、温室のガラスのような働きとよく似ている。温室のガラスは、太陽混光線は通すが、温室から外へ逃げようとする熱はさえぎるので、大気のこのような働きを温室効果と呼んでいる。・・・

4.擬似地球環境モデル実験(可視光線とエアロゾルの影響)によれば、
 
 ・・・ポリスチレン容器(擬似地球)環境のとき、エアロゾル(黒色、白色)を加えたときのスペクトルの変化・・・ 白のエアロゾルを入れると、外へ出てくる光の量は増える。
 したがって、ポリ容器(擬似地球)に吸収されている熱が減る、といえる。 逆に、黒のエアロゾルを入れると、外へ出てくる光の量は減る。 したがって、ポリ容器(擬似地球)に吸収されている熱が増える、といえる。 白のエアロゾルを火山灰のモデルと考えれば、巨大な火山が噴火した際の地球冷却化を説明できる。 一方、黒のエアロゾルを二酸化炭素のような熱を吸収するものと考えれば、地球温暖化を説明できる。・・・」
続きを読む>>

その6:(異常気象要因)

・・・異常気象として、古くは、昭和38年豪雪で新潟県上越地方などが「陸の孤島」と化したことをよく覚えています。日本海側での極端な原因不明な「ゲリラ降雪」とは好対照の昨今の関東地方の「空っ風」による低温と極端な青天続き。・・・
続きを読む>>と記載しているように、

 温室効果ガス、火山灰などエアロゾルの挙動によって、このような現象は特に異常ではなく当たり前なことなのかもしれませんが、1月として観測史上最低とか100年来見聞したことがないなどと言われればやはり異常なのか?

 特に、北極圏のオゾン層の破壊が温室効果ガスの分布に何らかの影響を及ぼしているのでは?と個人的には想っていますが、・・・。

その9-2:(インドネシア上空(成層圏)のエアロゾル、冬季北極大気中の大気エアロゾル粒子で記録したように、大気中にはさまざまなエアロゾルが存在していることも事実ですので、異常気象に影響しているかもしれません。
「11.冬季北極大気中の大気エアロゾル粒子
'11-12-14記載:

「・・・冬季北極では海塩粒子に硝酸イオンが混合していることが多い。」
(引用出典:名古屋大学 太陽地球環境研究所
 大気圏環境部門 東山分室)
詳しく見る>>
続きを読む>>

 また、大気中の各種のエアロゾル、および水蒸気をはじめとする温室効果ガスの分布異常をもたらす真因は不詳であり、人工衛星にて探索中のようです。
詳しくは>>

関連投稿:温室効果ガスに係る記載を調べました。(その1:海底火山活動との関連)
「オントンジャワ海台における地球史上最大の火山活動の原因を解明」の文献によれば、・・・オントンジャワ海台は、前期白亜紀の約1億2千万年前に起きた、地球史上最大といわれる火山活動によって形成された玄武岩溶岩で作られた巨大火山です。この大規模な火山活動によって大気中に大量に噴出された二酸化炭素などの温室効果ガスは、地球の温暖化を引き起こします。この激しい温暖化は、極域の氷床を融かし、冷たい海水が海底に流れ込むことによって起きる海洋大循環を止めます。・・・」とも言われています。

 一般的に温室効果ガスが多くなれば温暖化になるというのは決まり文句ですが、この寒さと温暖化に係る過去の比較的北極圏に近い高緯度諸国の異常気象に係る記載を調べてみると、

 Bio Weather service
http://www.bioweather.net/column/essay3/gw25.htm
 2010年12月―冷える北半球?

 2009年11月末から2010年の1月-2月には北半球では日本・中国を含め大雪にみまわれた。ヨーロッパ諸国・アメリカ合衆国でも近年まれにみる大雪や低温になやまされた。この連続エッセイ[2]・[3]・[4]でも、その実態をかなり詳しく紹介した。このような大雪はあまり頻繁には起きないだろうと思われた。
 ところが、2010年夏の猛暑が終わるやいなや、大雪の知らせが、あちらこちらから飛びこんできた。しかも、北米・ドイツなどでは、十数年ぶりだとか、1963以来の寒さだとかいう。日本でも昭和38年(1963年)の大雪を“サンパチ豪雪”と呼んで、歴史に残る低温・大雪が大きな被害を各方面にもたらしたことが知られている。
 さて、2010年12月、低温・大雪がまた発生した。この冬全体でどうなるか、予断を許さない。今回は、いままでの情報をまとめて、2010年12月の状況をとらえておきたい。
 ヨーロッパ各地、アメリカ合衆国、東アジアの中国・日本などについて述べる。

イギリス

 今回の低温・大雪は北西~北ヨーロッパ諸国から始まった。12月初頭の1-2日、北欧諸国のほとんどの空港が雪のため閉鎖された。新聞情報ではヨーロッパ全体で凍死者数45人に達するといわれる。東欧の南東部諸国では大雨で、川の氾濫が各所で起きた。旧ユーゴスラビアの諸国では100年来の状況であった。南欧でも河川の大氾濫があった。
 しかし、最もひどかったのは北西ヨーロッパであった。2010年秋すでに低温傾向は始まっていた。ダブリン空港は12月2日~3日雪のため閉鎖、ロンドンのガトウィック空港も豪雪のため約1,200便が欠航となった。その後遺症は数日に及んだ。列車や長距離バスの運休、学校閉鎖が大規模に発生した。政府は低温・大雪の影響評価に苦慮した。
 この低温は5-6日ころいったん弱まった。しかし、この期間、北極地方には寒気が集積した。そして、その後、後述するような気圧配置の変化で寒気がいっきに全ヨーロッパに流出した。1879年以来の最低記録-20.6℃をスコットランドの高原で観測した。北ヨークシャーのレーミング空軍基地では-18.3℃を観測したが、これは過去55年間の最低の記録である。
 降雪・積雪も最悪であった。イギリス・スコットランドの広い範囲で1963年以来の豪雪で76cmに達した地点もあった。イギリス自動車連盟の報告では23万件以上の雪による事故があったという。

ドイツ

 ドイツでは、“強い低気圧”、“あらし前線”、または“雪前線”「ペトラ Petra」”と呼んで、今回の豪雪をもたらした北極気団の南下による前線活動が報告されている。台風のように強大なエネルギーをもち被害をもたらすので、名前がついているのである。北極気団の南下だから、国内では北ドイツ海岸において特に影響が大で、低温・雪のほかに強風になやまされた。北ドイツで積雪20cm以上になるのはめずらしいことであった。霰・凍雨による路面凍結がひどかった。北ドイツのシュレスビッヒ・ホルシュタインから南ドイツのバイエルンまで、ドイツ全国に『悪天』警報-注意報が発令された。12月6-7日だけでもドイツ国内で雪と氷による数千件の自動車事故が報告された。
 フランクフルト空港では1,400便の中、百便以上が欠航し、スケジュールの遅れはひどく、乗客約200人が空港で徹夜をして、出発便を待った。鉄道・道路は積雪のため寸断された。ベルリンでは雪による鉄道被害が深刻で、Sバーン(循環線)は12月15-16日など1日中遅れた。ベルリン郊外で国鉄車両のスリップ事故も発生した。
 ドルトムントでは長距離バスが立往生し、乗客は高速道路を歩かねばならなかった。エッセンでも路面凍結、その他、各地で小学校・中学校の学級閉鎖、早退などが相次いだ。マグデブルクの近くでは、道路の路面凍結で滑った自動車内に取り残された人が死んだ。アウトバーンでは走行を見合わせた自動車で駐車場が満車となり、仕方なく本線の側レーンに駐車した車で、また、事故が引き起こされた。
 ドイツ人は“ホワイト・クリスマス”をことのほか期待する。日本人が“春のさくら”を待ち焦がれるのと似ている。この大雪にもめげず、新聞はクリスマスまで雪がもつかどうか案じている様子を報道している。

フランス・イタリア・その他

 フランス人は晩秋を好む。今年のように早くきた冬に戸惑いを隠せない。豪雪はフランス南西部でひどく、パリではそれほどでもない。しかし、寒さは北フランスでひどく、市当局は、パリ市内だけで毎年100人は凍死者がいると言われているので、その数をゼロにしようと緊急事態の対応を再検討した。フランス全国で道路や鉄道が寸断されたのはドイツと同じである。
 ポーランドの南部と西部では大雪になったが、行政当局はまだ準備をしていなかった。クロアチアやハンガリーでも状況は同じで、気象予報と対策がうまく機能していないことが指摘された。低温・豪雪それぞれに対応する部局の縦割り行政の問題点が、計らずも表面化した。
 イタリアでは豪雨による洪水が起こった。ベニスの歴史的なセンターは洪水に見舞われた。これまでにも、秋の終わりに地中海沿岸では、集中豪雨のような現象がよく発生した。地中海の海面水温はまだ高く、一方、冬に近くなって、上空に寒気が流入する気圧配置の時、激しい上昇気流が起こる。この寒気は、フランスのローヌの谷やスロベニアやトリエステ付近のヨーロッパアルプスの地形(山脈の幅や高度)からみて南下しやすいところを越して地中海に入る。そこで集中豪雨を発生させる。今回のベニス付近の洪水も同じような構造であろう。

北アメリカ・ヨーロッパ・東アジアの寒波

 紙面の余裕がなくなってきたので、2010年12月に北アメリカと中国で起きた豪雪・寒波について、上述のヨーロッパの例をふくめて、まとめて考えておきたい。
 2010年12月12日、アメリカ合衆国中西部ミネアポリスでは豪雪になり、64,000人が入れるメトロドームの屋根が雪の重みに耐えきれず、骨組みが1部破損する事故がおきた。築後30年というから、老朽化もあろうが象徴的な出来ごとであった。20日に予定されていたミネソタ・ヴァイキングとニューヨーク・グランティスとのナショナルフットボールの試合前で、死傷者がなかったことは救いであった。13日にはカナダからオハイオ・ジョージアにかけて豪雪となった。50cmの積雪でもこの地域では大雪だが、1mとなると日常生活は不能となる。気温は-25℃にまでなったという。
 一方、東アジアの中国でも、寒波が北部で特にひどかった。黒龍江省や内蒙古では12月13日から雪や低温にみまわれた。ところによっては-22℃までさがった。長距離バスは運休した。
 これら、北アメリカ・ヨーロッパ・東アジアの3地域は、北半球の冬にできる定常的な谷の位置にほぼ一致している。すなわち、ヨーロッパの東経10~20度、東アジアの東経130~140度、北アメリカの西経80度付近である。その点ではきわめて正常的な位置である。この谷の西側では北極地方からの寒気が南下する。これが半球規模でみた場合の大気の流れである
 次に、北大西洋・ヨーロッパ位の地域スケールでみると偏西風がメアンダー(曲流)して、これが数日ないし十日以上も続き、発達するとブロッキング現象を起こす。高気圧性の循環をもつブロッキングの中心が2010年12月の場合、北大西洋北部にあった。したがってその東側は北からの寒気が南下する。このようにして、ヨーロッパは低温と大雪に見舞われた。北半球が全体冷えたわけではない。」という。


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