鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4030回】 料理も家づくりも人柄

2022年01月11日 | 住宅コンサルタントとして

年始に志摩に行ってきました。

 

目的はただ一つ。

 

志摩観光ホテル ベイスイートのフレンチを食べるため、です。

 

志摩観光ホテルといえば、

2016年の伊勢志摩サミットの会場となったホテルで、

ここに当時の安部首相やオバマ大統領など、

世界の重鎮が一堂に会した場所。

 

そして志摩観光ホテルの総料理長は、

樋口宏江さんという女性シェフで、

樋口シェフの料理で世界の重鎮をおもてなしされたわけです。

 

この樋口シェフのお料理をどうしても食べてみたくて、

何年も前から予約をしては、

仕事が入ってキャンセル、ということを何度か繰り返し、

ようやく今年、行けたという訳です。

 

樋口シェフのお料理は、もうそれは優しい味わいで、

素材の良さを引き出し、盛り付けも上品で、

目でも舌でも堪能させていただきました。

 

そして、お料理をいただいた後、

樋口シェフ自らお客様に挨拶して下さり、

お見送りして下さるのですね。

 

その表情や姿勢、所作からお人柄の良さが溢れ出ていて、

一気にファンになってしまいました。

 

NHKのプロフェッショナルにも以前、

取り上げられていましたが、

仕事が忙しい中、限られた時間を使って

毎日、夕方に自宅に帰られて、

お子様の夜ご飯を手作りでつくられてるんです。

 

わずかな時間の中で、お子様のご飯をつくり、

お子さんが食べておられる姿を見ている表情が、

愛情溢れる母親の顔になられている姿、

本当に心がほっこりしました。

 

そして家族の食事をつくられた後、

再びホテルに戻る訳ですが、

家をでる時に樋口シェフがおっしゃっているのが、

「行ってきます」ではなく「お休みなさい」という言葉。

 

そこからホテルに戻ってディナーをつくる現場を指揮され、

更にはディナー終了後に新メニューをつくるために、

車海老を使った試作をされたりと、

総料理長として本当に真剣にお仕事に向き合われている、

樋口シェフのお料理をいただくためだけに、

このホテルにお伺いする価値があるなぁ、と感じていました。

 

もうこれは個人的意見ですが、

料理にも家づくりにも、

つくっている人の人柄や姿勢が出ます。

 

そしてその人柄にファンがつく訳です。

 

どんなに素敵な設計であったとしても、

それをつくる職人さんの心がこもっていなければ

やはりあたたかい家にはならないと思うのです。

 

そしてそうした一流の職人さんは、

一流の住宅会社の仕事しかしてくれません。

 

素晴らしい家づくりを継続的におこなうために、

やはり住宅会社は一流でなければならない、

と改めて思いました。

コメント
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