鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第4043回】 大きくなりすぎると、組織バランスが崩れる

2022年01月24日 | 住宅コンサルタントとして

今、日本で最も好調で成功していると言われている住宅会社。

 

その会社のネットでの書き込みを見て、愕然としました。

 

まあ、所詮ネットの書き込みなので、

事実だけが書かれている訳ではありません。

 

私も以前、勤めていた会社2社で

勤務当時、掲示板での書き込みを見ましたが、

ざっくり言うと、情報の精度は事実1割、

デフォルメされたもの3割、ガセ情報6割、

というような感じでした。

 

なので割り引いてみたとしても、

組織的にはうまく回っていない可能性もあるなぁ、と

感じてしまいました。

 

特に感じたのは、おそらくは社員の書き込みもあり、

更には退職者も増えているらしいのです。

 

中途の即戦力中心の組織づくりをやってきて、

更には社員教育等、ほぼやっていない社風で、

噂では全て自力でやる、という方針だそう。

 

無駄な会議なども一切なく、

実務に集中してもらえる環境をつくっている、と以前、

その会社のリクルートページに明記されてたような・・・。

 

でも、人が複数、集まれば、

生まれ育った環境も価値観もバラバラなので、

共通の価値観、ルールをつくり、

それを徹底させるための教育もやっていかないと、

組織としてはうまく回らないと以前から思っていました。

 

建てている家のデザインレベルやマーケティングは、

本当に業界内においてもトップレベルですが、

業績が順調に伸び、組織が大きくなって、

統制が効かなくなっているのかもしれません。

 

組織が大きくなればなるほど、

社員教育や人材づくりなどに時間とお金をかけなくては、

組織がバラバラとなり、崩壊しやすくなるのです。

 

組織の成長と共に、

経営者は打つべき手をうたないといけません。

 

でなければ、最終的に家づくりを自社に託して下さった、

お客様への十分な対応ができなくなるからです。

 

業績の成長と共に、

経営陣のマネジメント力の向上が欠かせないのです。

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