タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

耳の検査はOAEからAABRに変わりました

2018-05-30 21:36:56 | 産科
この3月12日のブログに、赤ちゃんの耳の検査のことを書いたのですよね。
https://blog.goo.ne.jp/tamarclinic/e/6edec66a93981cd85ea04ac64c0ac63d
簡単に言うと、この4月から赤ちゃんの聴覚検査に助成が有るようになりました。
兵庫県ではほとんどの市町村で開始されたのですが、
残念ながら丹波市さんではまだのようです。
ですから篠山市の赤ちゃんは、無料で検査できるようになりましたよ。
丹波市の赤ちゃんは、希望する方のみ、自費で検査できます。
ですがなるべく皆さん受けてくださいね。

これに合わせてこの4月から、耳の検査の結果を母子手帳に記入する欄ができました。
しかも検査法まで書くようになっています。
検査には2種類有って、スクリーニング検査のOAEという検査と、
精密検査のAABRという検査です。
ところが兵庫県ではどこが何の検査をしているのかまで発表され、
たいていの医療機関は、いきなり精密検査のAABRをしているようなのです。

タマル産では、これまでOAEという器械で検査していたのですが、
今日からは精密検査のAABRという器械を導入しましたからね。
写真は、医療機器の使用説明を受けながら、練習しているところですよ。
コツを覚えれば簡単そうで、おまけに消耗品も必要無いのが良いです。

赤ちゃんってね、生まれてすぐはそれほど聴覚は良いことはないのです。
数日すると徐々に良くなってくるのですよ。
ですからタマル産では生後3日目にすることにしています。
1回でうまく取れなくても、次の日以降に再検査しますからね。
入院中に「PASS」という結果になれば良いのですが、「RIFFER」となれば、1ヶ月健診で再検査します。

ところで今日は産後の1ヶ月健診の日でした。
今日は4人のお母さんと赤ちゃんが健診されましたよ。
最近だんだんとすることが多くなってきて、産後のうつ病の問診票の記入もしてもらうことになっています。

問診票の点数が高いと、地域のネットワークに連絡して、家庭訪問をしてもらう仕組みが出来上がっています。
今日も1人のお母さんが高得点で、同意を得て市に連絡しました。
話を聞くと、お婆ちゃんも育児疲れのようです。
生まれてすぐと違って、1ヶ月もすると、赤ちゃんの泣き声も力強くなってきます。
意思表示もできるようになって、お腹が空いた時だけでなく、
いろんなことで欲求するようになってきますよ。
ただ単に抱っこしてほしかったり、遊んでほしかったりする時もです。

私も、ブログを書きながら、もうすぐ1ヶ月の孫の子守をさせられています。
現在進行形ですね。
初めはおっぱいだけ吸っていればおとなしかったのですが、
抱っこして歩いてあげないと気が休まらなかったりします。
フラットになる乳母車を家の中で使うのも良いですね。
背中が暑そうな時は、ちょっとうつむせにしてあげると、自分で体操してくれるので効果的です。
ただし硬い布団の上で、目を離さないようにしないと、口がふさがるので注意は必要です。

このブログ執筆中は、オルゴールをコンピューターから流していますよ。
Hush Little Babyがお気に入りのようです。

うつ病になりやすいお母さんは完璧症のお母さんが多いように思います。
母子手帳も隅から隅まで細かく記入されていたり。
もちろん良いことなのですが、手を抜く加減が難しいのかもしれませんね。
やはり集中した後は、休むことも必要ですからね。

とにかく気楽に、というのがオススメです。

あと、1ヶ月で感じるのは、母乳を諦められるお母さんが意外に多いことでしょうか。
たった1ヶ月で、とも思うのですが、
育児書を見れば、最近では無理に母乳にこだわらないように、という指導の方が多いかもしれませんね。
そういうお母さんに、母乳がよく出る薬をお教えしても、拒否されることが多いです。
単に母乳が出る出ないの問題ではないようです。
何を優先するか、ということで変わってくるのかもしれませんね。