タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

新生児聴覚検査が無料になる?

2018-03-12 20:51:09 | 産科
写真は、タマル産に有る、赤ちゃんの耳の検査の器械です。
OAEという種類の器械です。
これとは別に、ABRという種類の器械も世間には有ります。
とくに自動のABRのことをAABRと呼んでいるのですよ。

最近では、新生児に聴覚検査をするのを勧められるようになってきました。
早期に発見した方が、早期に訓練を受けられる機会を得られるので、
子供の発達に良い影響が有るからです。

それで、生まれた赤ちゃんには、なるべく生後数日に受けることになりました。
ワクチンなどと同様に、申し込んだお母さんの赤ちゃんだけが受けられるので、
拒否するお母さんもまれに居られます。
おそらく有料だったからでしょうね。
それが、この春の4月1日から無料になるので、拒否する理由が無くなりますね。
ただし篠山市に住民票が有る子だけですが。

丹波市の赤ちゃんは、3千円支払っていただくことになります。
これは県立柏原病院で産んでも有料で、もっと高いと思いますよ。

OAEの検査はたいてい3千円くらい、AABRの検査は5千円くらいが多いでしょう。
値段は施設によって自由に決められますからね。
ささやま医療センターさんは1万円以上必要だったようです。
このうちの篠山市では、5千円までが無料になります。
再検査になった場合、もう一度5千円の1万円までが無料の範囲です。

ところでOAEとAABRって、どう違うかですか?
OAEの方も、自動のAが付いていませんが、自動なのですよ。
だからどちらも自動で検査できます。
だって、赤ちゃんは音が聞こえても、手を挙げてくれませんからね。
自動判定でしかできません。
違いは、OAEの方は、内耳の蝸牛(かぎゅう、カタツムリのこと)を検査するものです。
それに対してAABRは脳波を調べるので、蝸牛より奥の脳そのものまで調べる検査なのです。

OAEはスクリーニング向きで、AABRは精密検査向けということです。
AABRは、赤ちゃんが眠っていないと、脳波がちゃんと取れないので、コツが要ります。
実際、耳鼻科で精密検査するような時にAABRは使用されるのです。

最近の母子手帳は、この耳の検査の欄が増えていますよ。
結果のところには、OAEかAABRかと、pass(パス)かriffer(リファー、要再検)かをチェックできるようになっています。
パスは反応有り、と訳されますが、試験にパスしたのパスという意味です。
耳が通っているのもパスと言いますが、これは綴りが違いますよ。

ついでに春から変わることをお知らせしておきましょう。
まず母子手帳が大きくなります。
篠山市版だけですが。
丹波市さんと仲良くされたら良いと思うのですが、どうも独自性を出されますね。

もう1つ、産後の1ヶ月健診のうち、お母さんの分が無料になります。
赤ちゃんの分は、これまで通り必要ですよ。

そう言えば2週間健診も新設されて、無料になったところでしたね。
こちらも篠山市の赤ちゃんだけですが。
篠山市のお母さんが篠山市内でお産するだけで3万円もらえるでしょう?
ほとんど費用がかからなくなってきて、ウハウハですね。
これで赤ちゃんを何人も産めるかな?
教育費がかかるって?そんなこと何とかなりますよ。