篠山市犬飼の紡(つむぎ)ちゃん、8月11日生まれ。
「人と人を紡いでいく子になってください。
1人目の時よりも感動できるお産でした。
各スタッフさんに、丁寧に対応してもらえました。」
2人めのお産だったのですが、1人目は他院だったのですよね。
ということはお褒めの言葉ということですね。
こちらも頑張らなくっちゃいけませんね。
私がそもそも産婦人科医になったのは、医学部の卒業を控えてどの科に進もうか、と思っている時に、
カミさんが長女を妊娠したことが理由なのです。
結婚したのは、5回生の時ですから、できちゃった婚ではないのですよ。
ですが生まれた日は、大学卒業後で国家試験の発表前、まだ医師免許は持っていなかったのです。
ですから、分娩の当日は分娩室には入ったものの、「手」は出せなかったのですね。
2人目からは私が主治医だったのですが、それはそれでなかなか家族を診るのは、かえって緊張するものです。
そんな長女も昨年結婚し、今回妊娠したのですよ。
まさかタマル産に帰って産むなんてことになったら、これはまた困った問題ですね。
と、お爺ちゃんになってしまいそうな予感に戸惑いです。
妊娠すると、まず風疹にかかったことが有るかどうかを調べるのです。
エッチアイ抗体というものを検査します。
わかりにくい場合は、IgM抗体という方法で検査することも有ります。
できれば抗体価は高い方が良くて、32倍に血液を薄めても陽性になるくらい持っているのが良いのです。
とりあえず血液を2倍、4倍と薄めていって、8倍から16倍陽性の人も抗体陽性者とみます。
妊婦さんでは、理想は32倍陽性なので、それ以下であれば、風疹にもう一度かかってはいけないので、
対策を講じるわけです。
次の妊娠のために、赤ちゃんを産んでから予防接種を受ける。
そして今回の妊娠に関しては、ご主人に予防接種を打ってもらう、というものです。
なぜかと言えば、30代から50代の男性は、風疹の抗体を持っていない人がけっこう居るからです。
今20代の男性なら、たいてい抗体は有ると思いますよ。
むかしは風疹の予防接種は女性だけだったので、一部の男性は抜けているというわけです。
そこまで言っても、なかなか予防接種を受けてもらえないことも有ります。
そこでもし風疹の予防接種を受けないとどうなるのか?
2013年を中心とした風疹の大流行が起こったのはご存知でしょうか?
その3年間で、45人の赤ちゃんが先天性風疹症候群になったのですよ。
目が見えなかったり、耳が聞こえなかったり、知能が低下したりです。
その後も「風疹ゼロ」プロジェクトで啓発されているのですが、
対策が進んでいないのが現状なのですよ。
なかなか身近で、そんな子を見たことが無いので、実感が湧かないでしょう。
私のいとこの1人が京都大卒で、三重県の県会議員なのですが、その子も先天性風疹症候群で、目が見えません。
ちょこっと予防接種を受けておくだけで良かったのですが。
そうですね、不妊症でかかられている女性や、これから妊娠を考えておられる女性も、
一度、風疹の検査を受けておかれてはいかがでしょうか。
「人と人を紡いでいく子になってください。
1人目の時よりも感動できるお産でした。
各スタッフさんに、丁寧に対応してもらえました。」
2人めのお産だったのですが、1人目は他院だったのですよね。
ということはお褒めの言葉ということですね。
こちらも頑張らなくっちゃいけませんね。
私がそもそも産婦人科医になったのは、医学部の卒業を控えてどの科に進もうか、と思っている時に、
カミさんが長女を妊娠したことが理由なのです。
結婚したのは、5回生の時ですから、できちゃった婚ではないのですよ。
ですが生まれた日は、大学卒業後で国家試験の発表前、まだ医師免許は持っていなかったのです。
ですから、分娩の当日は分娩室には入ったものの、「手」は出せなかったのですね。
2人目からは私が主治医だったのですが、それはそれでなかなか家族を診るのは、かえって緊張するものです。
そんな長女も昨年結婚し、今回妊娠したのですよ。
まさかタマル産に帰って産むなんてことになったら、これはまた困った問題ですね。
と、お爺ちゃんになってしまいそうな予感に戸惑いです。
妊娠すると、まず風疹にかかったことが有るかどうかを調べるのです。
エッチアイ抗体というものを検査します。
わかりにくい場合は、IgM抗体という方法で検査することも有ります。
できれば抗体価は高い方が良くて、32倍に血液を薄めても陽性になるくらい持っているのが良いのです。
とりあえず血液を2倍、4倍と薄めていって、8倍から16倍陽性の人も抗体陽性者とみます。
妊婦さんでは、理想は32倍陽性なので、それ以下であれば、風疹にもう一度かかってはいけないので、
対策を講じるわけです。
次の妊娠のために、赤ちゃんを産んでから予防接種を受ける。
そして今回の妊娠に関しては、ご主人に予防接種を打ってもらう、というものです。
なぜかと言えば、30代から50代の男性は、風疹の抗体を持っていない人がけっこう居るからです。
今20代の男性なら、たいてい抗体は有ると思いますよ。
むかしは風疹の予防接種は女性だけだったので、一部の男性は抜けているというわけです。
そこまで言っても、なかなか予防接種を受けてもらえないことも有ります。
そこでもし風疹の予防接種を受けないとどうなるのか?
2013年を中心とした風疹の大流行が起こったのはご存知でしょうか?
その3年間で、45人の赤ちゃんが先天性風疹症候群になったのですよ。
目が見えなかったり、耳が聞こえなかったり、知能が低下したりです。
その後も「風疹ゼロ」プロジェクトで啓発されているのですが、
対策が進んでいないのが現状なのですよ。
なかなか身近で、そんな子を見たことが無いので、実感が湧かないでしょう。
私のいとこの1人が京都大卒で、三重県の県会議員なのですが、その子も先天性風疹症候群で、目が見えません。
ちょこっと予防接種を受けておくだけで良かったのですが。
そうですね、不妊症でかかられている女性や、これから妊娠を考えておられる女性も、
一度、風疹の検査を受けておかれてはいかがでしょうか。