タマルさんはナツメヤシ

タマルは女性の名。ナツメヤシの意味で多産を象徴。聖書には約束の地カナンは、蜜(ナツメヤシ)と乳(ヤギ)の流れる地とある。

母乳は殺菌されていますか?

2013-04-08 20:51:25 | 産科
赤ちゃんにとっては、お母さんに護られていることはとても幸せなことなのですね。

ところで、大人でも抗生物質を飲むと、よくカンジダ膣炎になるのはいつもお話しています。
他にも抗生物質を連用すると、下痢をしたりしますね。
これは普段持っている良い細菌たちがやっつけられてしまうために起こるのです。
偽膜性腸炎という病名も付いています。

人間は自分の細胞よりも多い細菌と共生していると言われます。
目には見えないのですが、こうして間接的に感じることはできるのです。
その数1000種類くらいです。
実は赤ちゃんが毎日飲んでいる母乳の中にも700種類くらいの細菌が混じっていることが
昨年発表されました。
粉ミルクしか飲んでいなければ、もちろん滅菌されていますから、細菌なんて
敢えて摂れませんね。

ですが、帝王切開で産んだお母さんの母乳には、普通に産んだお母さんと違って、
細菌の種類は少ないそうです。
手術後は疲れているからそうなのかと思いきや、
予定でなく、陣痛の途中で緊急に帝王切開したお母さんの母乳には、
通常通りの細菌が居るそうですよ。

それって、どうも出生時のお母さんのホルモンの状態が、
母乳中の細菌の種類に影響を及ぼしているんだとか。
こうやって赤ちゃんは自分の持つ良い細菌を母親からもらっていたのですね。

何のために細菌と人間は仲良くしているかというと、一言では言えません。
膣ではデーデライン菌が住み着いていて、
膣の垢を食べて乳酸を排出するので、膣が酸性になって、ばい菌が増えません。
50歳を過ぎると、女性ホルモンが減って餌も減り、良い菌も死んでしまって、
閉経後萎縮性膣炎という病気によくなります。
あるいは、若いカップルでは、自分の細菌群とパートナーの細菌群が違うために、
セックスする度に膀胱炎や腎盂炎になることも有ります。
自分にあっては良い菌も、相手にとっては悪い菌であることもあるのですね。
こんなことは医学の教科書を読んでも載っていませんよ。
ところ最近が、本屋さんでドラえもんの本を読んだら、
人間が持つ細菌のお話が詳しく載っていました。マンガも捨てたものではありません。

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