放送開始以来、不変と思われてきた「サザエさん」のOP曲が、音源はほぼ同じながらも、
放送開始時と現在の放送、さらにレコードで、それぞれ曲構成が異なることを以前指摘
しました。(前回の記事)
最近、A社プライムで、リマスターされた初期の「サザエさん」が一挙公開された影響か、
動画サイトでも目にする機会が増えたことで、以下のようなことが分かってきました。
・1970年?から、シーズン毎にOP映像の衣替えが行われるようになった。
但し、現在のような各地訪問ではない。
・衣替えの結果、OP曲の音源自体は同じながら?、編集によって曲構成が異なるバージョン
がその時々で派生するようになった(驚き)
・冒頭の「わたくし、サザエでございます」もシーズン毎に新録
動画サイトで見つけられた限りでは、以下のような状況でした。
着色部はその前のバージョンとの違いを示します。(1970夏の着色は最初期との違い)
1970年夏バージョン
「わたくし、サザエでございます。あれ?」
前奏8小節
2番(子供を集めて…)
間奏4小節
(つなぎの1小節はなし)
4番(明るい笑顔に…)のサビの前まで
ジャガジャッが2小節
アウトロ
2コーラス(厳密には1.5コーラス)構成となり、それらの間にはお馴染みの間奏が入る。
幻と思われた2番&4番が使われ、しばらくのあいだ継続していたのが驚き。4番が後年に
なって追加録音された説は完全に誤りであることがわかる。
1971年春バージョン
「んー、はっ(花の匂いをかいでいる)、あ、わたくしサザエでございまーす」
前奏8小節+2拍(パララッのかけあいが編集により水増し)
2番(子供を集めて…)
間奏4小節
(つなぎの1小節はなし)
4番(明るい笑顔に…)のサビの前まで(*1)
ジャガジャッが2小節(*2)
アウトロ
*1: 現在もみられる巨大な果物登場。ただし、Bメロの「楽しい仲間と…」の辺りで出てくるので、タイミングがかなり早いような違和感。
なお、ここにタラが加わるのは、かなり後になってからのようです。
*2: これもおなじみ、東芝ロゴ(ただし昔の傘ロゴ)と一家がジャンプしながら迫ってくる映像が登場。
1971年夏バージョン
「ホータルこーい、はっ、まあ、わたくしサザエでございまーす、(鼻先にホタルがとまる)あらっ」
前奏8小節(水増しなし)
2番(子供を集めて…)
間奏4小節
(つなぎの1小節はなし)
4番(明るい笑顔に…)のサビの前まで
ジャガジャッが2小節
アウトロ
ほぼ1971年春と同様の曲構成だが、イントロの水増しはされていない。
1971年秋バージョン
「んーっ(花の匂いをかいでいる)、わたくしサザエでございまーす、うふっ」
前奏8小節
2番(子供を集めて…)
間奏4小節
つなぎの1小節アリ
4番(明るい笑顔に…)のサビの前まで
ジャガジャッが2小節
アウトロ
これも微妙に変えてきてます(笑)
1972年春バージョン
「あたくし、サザエでございます、あれっ」
(前奏の代わりに、スネアの)ダガダッ
1番(お魚くわえた…)
(間奏4小節の代わりに)つなぎが2小節アリ
3番(買い物しようと…)サビあり(*3)
ジャーン+ジャガジャッで2小節(半音下がりなし)
アウトロ
*3: 2コーラス目(3番)にサビが加わったことで、巨大果物の登場が現在と同様のタイミングになる。
なぜかタマが一度フライング。
これまでから全体の曲のピッチが半音下がり、構成も含めて、現在のものに近い感じだが、間奏部分がまだ異なる。
1972年夏バージョン
「わたくし、サザエでございまーす、レッツゴー」
(前奏の代わりに、スネアの)ダガダッ
1番(お魚くわえた…)
間奏4小節アリ
(つなぎナシ)
3番(買い物しようと…)サビあり(*4)
ジャーン×1小節+ジャガジャッ×2小節(半音下がりなし)
アウトロ
*4: タマのフライングがなくなる
現行版にさらに近いといえば近いですが、ピッチは元に戻されています。
一説には1971年に現在と同様のバージョンに変更されたといわれていますが、それも
誤りと分かりました。
まるで行き当たりばったりのようなこれらのバリエーション、一体いつになったら現行
と同じものに収束するのか、なかなか一筋縄にはいきません(笑)
放送開始時と現在の放送、さらにレコードで、それぞれ曲構成が異なることを以前指摘
しました。(前回の記事)
最近、A社プライムで、リマスターされた初期の「サザエさん」が一挙公開された影響か、
動画サイトでも目にする機会が増えたことで、以下のようなことが分かってきました。
・1970年?から、シーズン毎にOP映像の衣替えが行われるようになった。
但し、現在のような各地訪問ではない。
・衣替えの結果、OP曲の音源自体は同じながら?、編集によって曲構成が異なるバージョン
がその時々で派生するようになった(驚き)
・冒頭の「わたくし、サザエでございます」もシーズン毎に新録
動画サイトで見つけられた限りでは、以下のような状況でした。
着色部はその前のバージョンとの違いを示します。(1970夏の着色は最初期との違い)
1970年夏バージョン
「わたくし、サザエでございます。あれ?」
前奏8小節
2番(子供を集めて…)
間奏4小節
(つなぎの1小節はなし)
4番(明るい笑顔に…)のサビの前まで
ジャガジャッが2小節
アウトロ
2コーラス(厳密には1.5コーラス)構成となり、それらの間にはお馴染みの間奏が入る。
幻と思われた2番&4番が使われ、しばらくのあいだ継続していたのが驚き。4番が後年に
なって追加録音された説は完全に誤りであることがわかる。
1971年春バージョン
「んー、はっ(花の匂いをかいでいる)、あ、わたくしサザエでございまーす」
前奏8小節+2拍(パララッのかけあいが編集により水増し)
2番(子供を集めて…)
間奏4小節
(つなぎの1小節はなし)
4番(明るい笑顔に…)のサビの前まで(*1)
ジャガジャッが2小節(*2)
アウトロ
*1: 現在もみられる巨大な果物登場。ただし、Bメロの「楽しい仲間と…」の辺りで出てくるので、タイミングがかなり早いような違和感。
なお、ここにタラが加わるのは、かなり後になってからのようです。
*2: これもおなじみ、東芝ロゴ(ただし昔の傘ロゴ)と一家がジャンプしながら迫ってくる映像が登場。
1971年夏バージョン
「ホータルこーい、はっ、まあ、わたくしサザエでございまーす、(鼻先にホタルがとまる)あらっ」
前奏8小節(水増しなし)
2番(子供を集めて…)
間奏4小節
(つなぎの1小節はなし)
4番(明るい笑顔に…)のサビの前まで
ジャガジャッが2小節
アウトロ
ほぼ1971年春と同様の曲構成だが、イントロの水増しはされていない。
1971年秋バージョン
「んーっ(花の匂いをかいでいる)、わたくしサザエでございまーす、うふっ」
前奏8小節
2番(子供を集めて…)
間奏4小節
つなぎの1小節アリ
4番(明るい笑顔に…)のサビの前まで
ジャガジャッが2小節
アウトロ
これも微妙に変えてきてます(笑)
1972年春バージョン
「あたくし、サザエでございます、あれっ」
(前奏の代わりに、スネアの)ダガダッ
1番(お魚くわえた…)
(間奏4小節の代わりに)つなぎが2小節アリ
3番(買い物しようと…)サビあり(*3)
ジャーン+ジャガジャッで2小節(半音下がりなし)
アウトロ
*3: 2コーラス目(3番)にサビが加わったことで、巨大果物の登場が現在と同様のタイミングになる。
なぜかタマが一度フライング。
これまでから全体の曲のピッチが半音下がり、構成も含めて、現在のものに近い感じだが、間奏部分がまだ異なる。
1972年夏バージョン
「わたくし、サザエでございまーす、レッツゴー」
(前奏の代わりに、スネアの)ダガダッ
1番(お魚くわえた…)
間奏4小節アリ
(つなぎナシ)
3番(買い物しようと…)サビあり(*4)
ジャーン×1小節+ジャガジャッ×2小節(半音下がりなし)
アウトロ
*4: タマのフライングがなくなる
現行版にさらに近いといえば近いですが、ピッチは元に戻されています。
一説には1971年に現在と同様のバージョンに変更されたといわれていますが、それも
誤りと分かりました。
まるで行き当たりばったりのようなこれらのバリエーション、一体いつになったら現行
と同じものに収束するのか、なかなか一筋縄にはいきません(笑)
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