麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

一秒を削りだした、勝利!

2014年01月03日 | スポーツ
芦ノ湖を目指す二十三番目となる
走者・国士舘の苦しい走りと、
その姿に送られる声援は、
ジャージの色も似ていることから、
少しく前の東洋の姿と重なった。

出場はしても最下位争いの常連で
大手町に還る前に放送が終わる
屈辱を味わったこともある。

そんな時代を経ること幾星霜、
ついに85回大会で初優勝
以降の五大会で総合優勝三回、
往路四連覇、総合二位二回と
「常勝オリエントエクスプレス」となった。

今年の主将・設楽啓太は
「優勝以外は敗北」とまで語り、
自らにプレッシャーを課した。
その言葉は、88回での優勝以後、
大学三大駅伝で五連続「準優勝」
という結果に対する
強い決別の弁に他ならなかった。
しかも与えられた仕事は
不馴れな山登り
東洋を「強い鉄紺」に牽引した
新山の神・柏原の「場所」。

有言実行
昨年の山男で、かつ金栗杯に輝いた
日体・服部を抑えての区間賞。

さらに弟・悠太は三区で区間賞。
双子のエースがこれ以上ない
最高の結果を出せば、
他の三人が揃って区間三位
(一区・田口雅也、二区・服部勇馬、
四区・今井憲久)と見事な継走で
まずは往路制覇。

これでまず史上初の《完全三冠》
を狙った駒沢を阻止した。
出雲、全日本、箱根の三冠は
過去に三校(大東、順天、早大)
あるが、箱根の往路復路も制した
《完全三冠》は皆無。

その宿敵は復路に大砲を残すオーダー。
エースで主将の窪田忍を九区に。
伝統の「逆転の駒沢」は、
二分以内なら勝てると豪語。
迎える東洋は復路の柱・
大津顕杜までどう繋ぐかが
総合優勝への鍵

そして四年間、箱根の山を
下り続けたスペシャリスト
市川の卒業した六区に指名された
日下佳祐の出来に僕は注目した。

前述アンカーと七区の服部弾馬は
計算が立つランナーと言えるから。
結果は区間四位。
陰のMVPだ!

勢いを得た鉄紺軍団は、
七区、八区(高久龍)、そして
最終区でも区間トップの快走。
一人ひとりが「一秒を削りだした」
まさに完勝でした



優勝した東洋大学はもちろん
全参加校及び運営スタッフに拍手。

コメント
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