麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

熱海新年会と今年の初観劇

2014年01月08日 | 身辺雑記
前回のブログに書いたように
五日、熱海に行った。

日本新劇製作者協会の集まり。
で、重鎮から中堅、若手、
さらに関連団体のゲストも迎え。

七時開始の大広間での夕食に始まり、
二次会と称した部屋呑みの終了は
日を跨いだ三時くらいだったろう……
勿論全員ではなく一人抜け二人抜け、
最後まで居た呑み助は多くなかった。

その日は日曜日だったが
既に劇団が動き出した会員もいて、
遅れて駆けつける者、入れ違いで
六日月曜の仕事始めに向けて、
その日のうちや翌朝早くに立った
制作者の姿もあった。

そんなわけで短い時間ながら、
中身はとても濃厚。
テーマのある会議でない分、
昔話に今年の展望、趣味から政治、
結婚観に劇場法(※)……次から次、
浴びるほど呑み、時に風呂を浴びに
中抜けする者もいて。

そうだ。メインは温泉なのだった。
昨年の今頃急逝した日本新劇界の偉人
木山潔さんを忍ぶ意味もあったが、
あえて粛々ではなく、どんちゃん騒ぎを。
宴会やら新婚旅行の、ある時代の聖地
と言われた熱海でやろうと!

そんな熱海の別荘から出てくる
大幹部女優・立花かず子(藤本しの)が
登場する『キネマの天地』が
今年の僕の初観劇(七日夜)

新宿サニーサイドシアター企画新春公演
と銘打たれた、井上ひさしの代表作は、
演劇愛に溢れた戯曲である。
映画のスター女優に映画監督に助監督、
大部屋俳優による喜劇……でありながら
劇中劇を入れ込む構成に留まらず、
新劇や歌舞伎の演劇論・俳優論も散りばめ、
さらにはクライマックスで
ハムレットに始まり、大星由良助まで
古今東西、役者憧れの役名を
尾上竹之助(桝谷裕)が連呼したり。

ちなみに括弧書きの役者を知っていて、
加えて昨年『空の記憶』で
演出助手だった大谷恭代姐さんが、
幹部女優・徳川駒子役で出演。

本当に彼女なくては成立しなかった
公演であった。改めて深謝

2013年、優れた「演出助手」に
救われた現場がなんと多かったろう。
でも、それはまた別の話。

別の話でいえば……
昨年の三月初旬、僕の両親と
かみさんの両親と我が夫婦で
一泊の旅行をした。
僕の父が十一月急逝。
六人が最後に顔をあわせた地、
それが熱海でもある。





コメント
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