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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

静と動(後編)~倭人の噂

2007年03月13日 | 鑑賞・まなび
3/11が千秋楽だった2本の対照的な、けれどもどちらも素敵な芝居だった『イメージの世界』と『倭人の噂』。今日は「動」の後者について。
       
 劇団スーパー・エキセントリック・シアター『倭人の噂』は、弊団に『大地のカケラ』を書き下ろしてくれた、はせひろいち氏の作品。文化庁の人材育成事業の「創作劇奨励公演」でもある。演出は八木橋修氏。

 東京芸術劇場中ホールの大きさを十二分に駆使した歌ありダンスあり、アクションにロングスティックを使ったストンプなどのパフォーマンスありのエンターテインメントてんこ盛り。中ホール常設の盆舞台もグルグル回っておりました。

 『大地』もそうでしたが、静かな台詞劇に定評のあるはせ戯曲が、おおS・E・Tにかかれば、なるほどこーなるのだナ。。。と、とにかくサービス満点の2時間半(休憩あり)は、と同時に、はせさんらしいメッセージもしっかりあって、是非首相をはじめとする政治家諸氏に観てもらいたい舞台であった(実際、安部首相は過去にS・E・Tを観たことがあるらしいが…)。遠き太古の時代、卑弥呼たちの「国」を借りて、国家とは、政治とはを突きつけて来る。
 そのメッセージをうまく笑いに包み込んだ、バランスも絶妙

 そうそう、ふんだんに盛り込まれた歌の詞も、はせさんが手掛けていて、これがまたグッとくる 新たな一面見たりだ!! その意味では、劇団事情から少人数の作品が多いはせ作品が、本作では30名近いキャストが生き生きと動いていて、その点でも興味深かったりする。。。
 関係上、どうしても「はせ目線」になっちゃうなあ…

 とにかく。3/9~11のたった3日4ステージってのは、余りにもったいないと思わせる力作だった。

 6月のミュージカルに向けてレッスンに入ったばかりの東演的にも、普段から積みあげているS・E・Tとは勿論較べようもないのだが、大変参考になった。

 明らかに蛇足だが、S・E・Tは三宅裕司氏率いる劇団で、ただ今回は三宅氏や小倉氏ら看板俳優抜きでの公演だった。二人の出演する舞台を見ていないから言いづらいが、恐らくそれが良い意味で、紀元3世紀の得も言われぬパワーを醸し出す一
因になっていた。
 また、はせ氏は岐阜在住で名古屋を中心に活動するジャブジャブサーキットの代表なのだが、日曜日のの東演「準劇団員」試験受験者の中に、深夜バスで名古屋から駆けつけて来た方がいた。
 だから何?って話だけれど…。
コメント
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