
劇団スーパー・エキセントリック・シアター『倭人の噂』は、弊団に『大地のカケラ』を書き下ろしてくれた、はせひろいち氏の作品。文化庁の人材育成事業の「創作劇奨励公演」でもある。演出は八木橋修氏。
東京芸術劇場中ホールの大きさを十二分に駆使した歌ありダンスあり、アクションにロングスティックを使ったストンプなどのパフォーマンスありのエンターテインメントてんこ盛り。中ホール常設の盆舞台もグルグル回っておりました。
『大地』もそうでしたが、静かな台詞劇に定評のあるはせ戯曲が、おお

そのメッセージをうまく笑いに包み込んだ、バランスも絶妙

そうそう、ふんだんに盛り込まれた歌の詞も、はせさんが手掛けていて、これがまたグッとくる

関係上、どうしても「はせ目線」になっちゃうなあ…

とにかく。3/9~11のたった3日4ステージってのは、余りにもったいないと思わせる力作だった。

6月のミュージカルに向けてレッスンに入ったばかりの東演的にも、普段から積みあげているS・E・Tとは勿論較べようもないのだが、大変参考になった。
明らかに蛇足だが、S・E・Tは三宅裕司氏率いる劇団で、ただ今回は三宅氏や小倉氏ら看板俳優抜きでの公演だった。二人の出演する舞台を見ていないから言いづらいが、恐らくそれが良い意味で、紀元3世紀の得も言われぬパワーを醸し出す一
因になっていた。
また、はせ氏は岐阜在住で名古屋を中心に活動するジャブジャブサーキットの代表なのだが、日曜日のの東演「準劇団員」試験受験者の中に、深夜バスで名古屋から駆けつけて来た方がいた。
だから何?って話だけれど…。