後にEverything But The Girlを結成することになるBen Wattのソロ作品にして、80年代ネオアコを語るにおいての基本とされている盤。この手のレーベルではClepsculeなどと並ぶ有名なCherry Redからの83年のリリースです。特に際立った派手さはないものの、全編暖かいアコースティック・ギターの音色に彩られたグッド・ミュージック。とても耳障りが良くて部屋でかけてても全く邪魔にならないです。完全に周囲の空気と一体化し、かつゆっくりと雰囲気を変えてしまう不思議な感じ。曲単位ではA-1のOn Box Hillがややアップ・テンポ気味のクールなネオアコ経由ボッサで気に入っています。まさにアルバム・タイトル通りに海辺のドライブに似合う感じ。続くA-2のSome Things Don't Matterも中盤以降に入る哀愁のサックスが印象的でなかなかのナンバー。ネットなどを見ていると、わりと初夏に似合うアルバムだと評されることが多いようですが、僕の中ではこれは夏の終盤から秋に向けての今の季節によく似合う盤。全編から伝わる郷愁感が何となく秋っぽい。一人で落ち着いてコーヒーでも飲みながら聴きたいアルバムです。ちなみにジャケット・ワークも洒落ててかなり好き。定番ながら、こういう良ジャケ盤は是非アナログで持っておきたいものですね。
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