ブラジリアン奇跡の名盤が驚愕の正規リイシュー。そんな触れ込みで1ヶ月ほど前に話題になったG/9 Groupの68年作です。とにかくアルバム全編通してテンションが高い一枚。控えめなミディアム・ボッサのA-1、I'll Take A Chanceのイントロを聴いた瞬間からその余りにも美しいピアノのフレーズと混声コーラスに心躍らされます。続くA-2のVesti AzulにA-3のPonteio、さらにA-4のSambou...Sambouと一切妥協なし。どこまでも澄み切ったグルーヴはもはや感動の域といっても良いでしょう。B面に入ってもそのクォリティは全然落ちず、引き続き瑞々しい曲郡が続きます。そして曲はこのLP一番のハイライトであるB-2のDeixaへ。美しくも力強いピアノに導かれる高速ジャズ・ボッサ。儚げなコーラスが素晴らし過ぎる文句なしのクラシックです。中盤のピアノ・ソロも抜群に映え渡っていますしね。ラストをしっとり締め括るB-5のI've Got You Under My Skinも何気にかなり秀逸。基本的には静かなのにリズムはしっかり打っているという理想的な展開です。本当に全曲捨て曲なし、というのはこういう盤のことを言うのでしょう。超オススメ盤、CDでもリリースされているようですので、ブラジル好きならずともぜひぜひ聴いてみてください。
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