アーティスト名義とジャケットから分かるように、We Are The Worldのハワイ版。発売された時期も本家と同じ1985年です。この前年の暮れ、イギリスでリリースされたバンド・エイドを皮切りに欧米ではチャリティ盤ブームがあり、本作もその一環で製作された模様。表ジャケットには24人分の名前しか書かれていませんが、裏ジャケットには100名以上のクレジットがあり、当時のコンテンポラリー・ハワイアン系ミュージシャンの多くが参加しているようです。Alan Yamamoto(アラン・ヤマモト)なる日系人が企画したようですが、音楽的な中心はセシリオ&カポノのヘンリー・カポノ。本家でのマイケル・ジャクソン的ポジションにあたるのが彼です。その他、作詞作曲にはブラザー・ノーランドやマッキー・フェアリー辺りが参加。チャリティー曲らしく壮大な雰囲気を持ったAOR系ミディアム・スロウになっているため、そうした雰囲気の楽曲が好きな人なら、まず問題なく聴けるかと思います。取り立てて素晴らしい曲と言うほどでもありませんが、こうした曲はオールスターが一同に会しているという雰囲気自体を楽しむものなので、そうした意味では及第点。レコードからでは誰がどのパートを歌っているのか分からないという不満点はあるものの、当時ミュージックビデオも撮影されており、現在ではYoutubeにもアップされているため、そちらを見ればある程度判別可能。ビデオでは歌唱シーンがありませんが、3回目のサビが終わった後に一番おいしいCパート前半2コーラスを歌っているのが、相変わらずの巨体で抜群の存在感を示すロイヤル・ガーナーさんと思われます。ビデオでもジャケットでも真ん中にいる美人さんはおそらくノヘラニ・シプリアーノ。どうやらガーナーから引き継いでCパート後半2コーラスを担当しているようです。正直マニア向けの作品なので遍くお勧め出来る一枚ではありませんが、気になる人は探してみると良いかもしれません。日本国内にはあまり入ってきていないようですが、リリース時期が新しいこともあり海外では普通に買えると思います。
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