At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

Junior / Same

2014-05-04 | Brasil
以前ここでも取り上げたCopacabana SadiaというLPがその筋で知られるブラジルのシンガー・ソングライター、Luiz Mendes Jr.(ルイズ・メンデス・ジュニオール)がJunior(ジュニオール)名義で1980年にリリースしたシングル盤。彼はこの前年にもノンジャケのシングル盤を1枚リリースしているため、おそらくこれは2ndシングルとなると思います。両面各1曲のみの収録ながら好内容で、おまけにいずれもアルバムには未収なため、もしかしたら探している方もいらっしゃるかもしれませんね。やや不穏なイントロで始まるA面のHaveráは夜感漂うアーバンメロウな三連ロックのスロウナンバー。しっとりした雰囲気のAOR風ロッカバラードながら、サビではストリングスやホーンが入ってしっかり盛り上がるため、わりと日本人好みの一曲かと思います。またB面のConte Comigoはグルーヴィーなミディアムテンポのライトファンク。2分半に満たない小品ながらアルバム収録のAgre Doceあたりに近い作風の好ナンバーで、適度にこみ上げるメロディー展開と歯切れ良いホーン隊による都会的なアレンジが癖になる一曲。フリーソウル好きならきっと気に入ることでしょう。ちなみにLPの方のジャケでは前髪が後退しているためオジさんっぽいルックスですが、こちらのジャケットではしっかり前髪もあり甘いマスクのイケメン風。このまま俳優としても売り出しても普通に通用しそうです。ジャケなしのシングル盤は何となく味気なく感じてしまって購入欲が涌きませんが、このくらいしっかりしたジャケットならシングルでも買ってもいいかなという気になります。ちなみにアルバムはRCAからリリースされていますが、本作のリリース元はCBS。もしもアルバムがそのうちCD化されたとしても、残念ながらボーナストラックとしての収録は期待出来そうにありません。気になる人は素直にオリジナル盤を探しましょう。
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