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【これまでは「経済は良くなったっていうけど実感ないな~」で済んだが…】夜明け前の一番黒い時期にある日本②

2022-04-03 16:25:13 | 日本
前回からの続き)

 本ブログでは、黒田東彦総裁らが進める日銀の現行金融政策「異次元緩和」(長短金利操作付き量的質的金融緩和)については、総合的な観点からして、はじめから間違っていた―――やるべきではなかったのに、やってしまったために日本経済を(控えめにみても)今世紀の世界でワーストのマイナス成長に陥れた(そこは数字でバッチリ確認可能!)―――と言い切れるほどネガティブな政策だと考えています。

 で、その何が最悪か?って、それが円安(ドル高)をもたらすからにほかなりません。具体的には日本の(長期)金利を極端に・・・って、現時点で主要各国の最低に誘導して、諸外国との金利差を大きくして円売り外貨(をはじめとするリスク資産)買いを促す、ってなことを延々とやった結果がコレかい?といった具合です。円安は輸出にプラスですって?もう100年も前?のアナクロな説を持ち出すのはいいかげん止めましょうよ。もしそれがホントならいまごろ日本の貿易黒字は2兆ドル!?くらいにまで膨張して本邦GDP(ドル換算額)は同政策前とトントンになっていますよ(ちなみに昨年の中国の貿易黒字額ですら6.8千億ドル[世界一]だから、これ無理無茶なのは自明)。実際にはそうなっていない・・・どころか逆に原油等の円換算輸入額が急増して貿易収支は大幅な赤字になる始末。それでも、経済や景気は回復基調に云々、なんて、まだ言いますか?黒田日銀・・・

 そのあたり、本ブログでは、もう延々とシツコク綴ってきたわけです。それでも、わたしたちはこれを結果として―――たとえば「アベノミクス」が「そのもの」だったように、日銀の同政策を支持してきた現与党を選択することによって―――受容してきました(・・・っても、現与党はもちろん現野党の先生方を含む[おそらく]ほぼすべての国会議員が[たいへん失礼ながら]あまりよくは分からないまま同政策を支持したものと思われますが)。それでも「アベノミクスで経済は良くなった、みたいなことを政府はやたらというけれどあまりその実感はないな~」くらいで済みました・・・って、あくまでもこれまでは。なぜなら、この間、インフレが起きなかったから、です。そこは、こちらの記事等でも書いたように、日本経済が(世界一)強靭だからこそインフレは顕在化しなかった、ということになります。この強さが、黒田日銀の政策的な円安インフレの害悪から国民生活を守りつつ、国際収支の悪化も一定程度に食い止めてきたといえます。そんなところで、わたしたちは物価高で苦しむことは何とか避けられてきました・・・

 が、これからはそうはいかない・・・って、いまの円安受容モードでは耐えがたいほどの急激な物価上昇が国民生活に襲い掛かりつつあります。それは、こちらの記事に書いたように、アメリカ真性インフレーーー名目金利よりも物価上昇率が高い状態(実質マイナス金利状態)が永続すること(実質金利をゼロ以上に誘導することが不可能となりつつあること)ーーーが原油価格をはじめとする原材料インフレを喚起し続けるため、になります。これ、つまりはドルの価値がモノのそれに対して時間の経過にしたがって延々と劣化し続けることと同義。であれば、そのドルに対して円安を追求することが何をもたらすか、火を見るよりも明らかでしょう・・・

コメント
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