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【ユーロもドルと同様、インフレで劣化していく】ユーロ圏のインフレ依存も止まらない⑤

2018-03-19 00:00:10 | ヨーロッパ

前回からの続き)

 以上により、いつもの結論になりますが、ユーロ圏は、いまの枠組みで居続けるならば、欧州中央銀行ECB)の量的緩和策(QE)を停止することはできず、よってその共通通貨ユーロの大量放出も止まらないために、インフレの害悪を避けることはできないだろうと考えています。

 このあたりをドイツは以前から嫌がっているわけですが、いくらドイツ・・・連邦銀行(独中銀)のイェンス・ワイトマン総裁がQEをやめよ!と訴えても、ECB内では残念ながら(?)多勢に無勢、全体の真ん中を取ったかのような決定つまりQE続行が延々と繰り返されるため、その主張が通ることはまずあり得ないでしょう(?)。ワイトマン氏には来年、ECBの次期総裁になる可能性がありそうですが、たとえトップになったところでユーロ圏ではご自身の理念を実現させることはできず、フラストレーションがたまるばかりになってしまいそうで心配です。やはり同氏には、こちらの記事等で書いたように、日銀にお越しいただくべきだった・・・って、もう遅いけれど・・・(?)

 もっとも、ユーロと同じく、基軸通貨の米ドルもまたインフレ通貨であるわけです。しかも米トランプノミクスをみる限り、いまの勢い(?)は後者の方が断然勝っている感じです。したがってユーロはドルに対しては高くなりそうで(?)、欧州市民にとってはエネルギーコストの面ではインフレのダメージは少しは小さいかも・・・って、あくまでもアメリカと比較して、ですが・・・

 ユーロそしてドルの2大通貨はこうしてインフレで沈んでいくことになります。ついでにいえば英ポンドとか豪ドルカナダドルなども同様でしょう。よって、主要通貨でほとんど唯一インフレではない(=名目金利-インフレ率>0)通貨「」を持つわが国は、本来ならば世界最強のポジション「円>スイスフランを含むすべての外貨」にいるわけです。この有利な立場こそを最大限生かした国家経済運営を図るべし―――上述、ユーロ圏各国のバラバラ具合や通貨ユーロの必然的失敗(=インフレを制御できないこと)は、わたしたちにこう告げています(?)。

(「ユーロ圏のインフレ依存も止まらない」おわり)
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