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ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

紅白歌合戦

2016-01-05 14:10:46 | 日記・エッセイ・コラム
大晦日は紅白歌合戦を見ていた。
歌だから聞いていた、と言うべきか。
いろいろ意見もあるが、
年中行事みたいなものであり、
私は毎年見ている。
・・・・・
年が明ければ宮中の歌会始がある。
事前にお題が決められており、
そのお題に添った歌が披露される。
天皇の御製や皇后の御歌および皇族方のお歌など。
それに宮中に仕える人々などの歌も。
さらに一般の人々の歌も。
国民なら誰でも応募できるのである。
選に通るかは別にして。
私は不調法で応募したことはない。
・・・・・
年越しと年明けに歌会がある。
これは日本を象徴している。
宮中行事と民間行事を一緒にするのは畏れ多いことだが。
だが歌という点では基本的に同じである。
歌は理屈とは違う、説明をしない。
歌は心である。
理屈は脳に訴えるが、
歌は魂に訴える。
心を心として、まんま訴える。
理屈には嘘がまじるが、
心には嘘がない。
とはいえ、
心を言葉で説明しようとすればおかしくなる。
説明は結局は嘘となるから。
説明せず、心を心として伝えるなら嘘はない。
それが歌である。
歌は真言(まこと)であり、真言には言霊がある。
日本は言霊のさきはふ国であり、歌の国である。
まことに歌会は日本を象徴している。
これは万葉の昔からである。
・・・・・
私はNHKが嫌いである。
だから見るのを止めて、
受信料の支払を拒否しようと思ったこともある。
だが紅白歌合戦もあり、
他にもいい番組があるので時々見ている。
そう言う訳で、
止むを得ず受信料を払っている。
ちゃんと払っている。