原子力は悪魔の技術である。
人間には扱い難いものである。
でも、造ってしまった。
造った以上、付き合わなければならない。
放射能に汚染された物質は千年万年あり続ける。
ならば、千年万年付き合わなければならない。
覚悟しよう。
目の前に悪魔がいるなら、
排除できないなら、
覚悟して付き合おう。
どのように付き合うかは考えどころである。
・・・・・
ゼロにすると言うことはできる。
でもゼロにしようと思ってもゼロにできない。
造ったものはある。
形をかえて依然としてある。
どのように付き合うかである。
もとよりゼロを志向するのは良いと思う。
だとしても、
安全を求めるなら技術を維持向上させなければならない。
なにしろ始末に千年万年かかるのである。
技術を持たなければならない。
よりよい技術を。
ならば、そのためにも開発せよ。
開発して研究せよ。
必要最低限でよい。
経済性や商業性を求めるのではなく、
ただひたすら技術向上のためにである。
そういう風に付き合おう。
・・・・・
しかもである。
世界では今なお造ろうとしている。
日本だけがゼロにしても意味がない。
隣国で事故が起これば被害を免れない。
技術大国日本はただ漫然と事故を受け入れるだけか。
技術があれば被害を軽減できるかもしれない。
巷間言われている原発ゼロ発言は無責任である。
思うに、
ゼロ発言も再開発言も目的は一緒である。
もっとまともに議論せよ。
である。