未来を思うとき、運命論と偶然論とがある。
未来は決まっていると言う者、運命論者。
未来は決まっていないと言う者、偶然論者。
さて、どちらが当たっているのか。
20世紀の物理学はこのことに答えを出している。
・・・・・
星の動きは分かっている。
太古の昔から人々は星を観察し、その動きをつかもうとしてきた。
そして100年後、1000年後の位置を特定できるようになった。
ということは、
宇宙空間では星の位置は定まっているのである。
人間には変えられない。
大宇宙、銀河系、太陽系における地球の位置は、
今のこの位置は偶然ではなく決まっていることなのである。
これは運命である。
この位置関係における影響は免れることができない。
20世紀は極微の世界も分かってきた。
分子、原子あるいは電子、陽子、素粒子など。
星の動きと同じように、
電子の動きも観察し、その軌跡をつかもうとした。
が、どうしてもつかめない。
その結果、結論として法則はないということになった。
法則があるけれどつかめない、ということではなく、
法則がないということである。
つまり、原子内で電子は勝手気ままに動いているのである。
電子の位置は定まっていない。
今の位置は偶然の結果なのである。
・・・・・
宇宙という大きな世界では、
運命が支配している。
原子という極微の世界では、
偶然が支配している。
どちらも現実であり当たっているのである。
つまり、この世界は運命でもあり、偶然でもある。
20世紀の物理学はそう言っている。
ということで、
何事も当たるも八卦、当たらぬも八卦、
なのである。
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