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ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

あなたがあなたである訳

2014-04-22 16:51:59 | 日記・エッセイ・コラム

あなたがあなたであるのは、

何によるのか。

その身体か。

確かにあなたを見れば、あなたであるとは思う。

顔かたち、全体の体型、

身体はあなたを認める指標である。

でも身体だけなら人形でもあなたである。

同じ材質で等身大の人形を造ったとして、

それはあなたではないだろう、

もちろん。

それでは何があなたなのか。

・・・・・

あなたにはあなたの思いがある。

事実として。

しかし思いには形がない。

よく分からない。

でも確かに在る。

その「思い」こそあなたである。

身体は思いを乗せる器である。

器もあなたであるが、

思いの乗った器こそあなたである。

日本人はその「思い」の発現元を、

「たま」(玉、魂、霊)と言う。

「たましい」とも言う。

魂など無いと言う人もいるが、

そんなことはない。

あなたがあなたである限り、間違いなく在る。

しかして、

魂の抜けた身体を遺体という。

文字通り遺された体である。

あなたの財産はあなたのものであるが、

あなたが残した遺産はあなたのものではない。

相続者のものである。

遺体もあなたではない。

あなたであったものである。

・・・・・

魂こそあなたである。

さりながら、

生きてる間は身体と魂は一体である。

だから身体ももちろんあなたである。

そういうことだが、ひとつ疑問がある。

身体から離れた魂がどうなるのか、

どこへ行くのか。

よく分からない。

思うに、

生きてる間は分からないだろう。

だけど、その時が来れば分かる。

厭が上でも。

うん。