護憲、護憲とやかましいことである。
そもそも護憲か改憲かという論争そのものが、
発想としておかしい。
二者択一は基本的に嘘である。
その結果は必ず嘘になる。
真理はどちらか一つではない。
真理はいつも藪の中、
どちらにもある。
手段としての二者択一は一つの方途ではあるが、
それはあくまで手段である。
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護憲そのものがおかしい。
最初に作るときは、
どちらかと言えば改憲である。
作るという作業が「無い状態」から「有る状態」にする、
という変更である。
一度作れば二度と変えないというのは、
作らないのと同じである。
つまり、
作るということは場合によっては作り直す、
ということである。
精々流転、
この世界は変化の中にある。
在るものはすべて変化している。
それが世界だ。
それが現実だ。
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護憲派の嘘はまた別にある。
彼らは自分の都合で護憲と言っている。
都合が悪ければ改憲と言うだろう。
ようするに中身が問題なのである。
ならば議論すべきである、中身を。
議論して、
変えるか、変えないか、何を変えるか、何を変えないか、
それを問うべきである。
そこが肝腎である。
護憲、護憲と言って議論しないのは、
憲法の否定である。
護憲派の嘘は極まっている。