華道、茶道、剣道、柔道、武士道、
他いろいろ道の付く言葉がある。
「人間の為すものごと」に道を付けたものである。
一般に流布しているもののほか、
すべての「ものごと」に道を付けることができる。
野球道、商人道、掃除道など。
人道もそうである。
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道とは邪念を排し、
その「ものごと」を真摯に追及し、
ただひたすらあるべき姿を追い求める、
その過程である。
あるべき姿とは人により異なることもある。
大きくは違わなくとも。
ゆえにこそ道なのである。
線ではなく道なのである。
道に終わりはない。
完成形はない。
どこまでも追及する。
死ぬまで、あるいは引退するまで。
それが道である。
道の思想である。
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ところで、である。
道の最たるものは神道である。
神道こそ道の思想の根幹である。
神ながらの道、自然の道。
小賢しい計らいは捨て、
あるがまま自然に寄り添い、
生命を全うする。
造物主である神、
神はすべての「ものごと」に関わっている。
すべての「ものごと」に神を見、
神の手の中で生きようとする。
これが日本人であり、
日本人の思想である。