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ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

もの言わぬ株主

2013-06-26 10:25:10 | 日記・エッセイ・コラム

定年退職して、初めてまとまった金を手に入れた。

なにしろ、貧乏人である。

それで、念願の株式を買った。

・・・・・

安く買って、高く売る。

高く売って、安く買い戻す。

などと、売買で儲けようとは思っていない。

会社の価値が一日やそこらで、大きく変わることはない。

あれば、それはインチキであり、しょせん博打である。

私は、気に入った会社の将来を買っているのである。

その会社が頑張って成長してくれればよい。

それが、私の儲けである。

・・・・・

会社とは、その会社の生業を為そうとする意思そのものであり、

その意思を体現させようとする役職員こそ会社である。

株式を持ったところで、仕事のやり方に口出しする気はない。

口出しする能力もない。

気に入らなければ、売ったらいいのである。

また自分が経営したいなら、

自分で会社を作ればいいのである。

私は「もの言わぬ」株主である。

もの言わぬ、立派な株主である。

その持ち分は微々たるものではあるが。