現在アナログプレーヤーはDENONとTHORENSの2台がある。性能の差はほとんどなく、トーレンスのほうがベルトドライブ特有の中音の滑らかさと整理された感じがある。DDは若干中音がごちゃごちゃした感じがある。それで現在はトーレンスをメインとしている。
サブのタンテはDP7000、これにDK200を導入してからはアームをDA303としてDENONシステムとしていた。名付けてDP7300。
しかしこのアームは重量級のカートリッジは使えず、軽量シェルのPCL3とDL103FL専用機となってしまった。
メインのトーレンスに付けたSME312は手持ちのシェルが一個しかない。買おうにも高価だ。それにこれはEMINENT専用機としたい為、シェルの追加はあまりしたくなかった。
手持ちにカートリッジがいくつか有るため、これらも時々鳴らしてみたくなる。そんな時にSME3012Rを使いたいわけだが、トーレンスに載せるためいちいち312と入れ替えたくはない。なんせこちらは専用機。とっかえひっかえはデンオンでやりたい。DK200の横幅がもう少しあればSME3012Rを取り付けたのだが、幅が足りなかった。よって型番不明のキャビに再登場願った。
DP7000とSME3012Rのコンビは久しぶりで懐かしい。思えば購入したオーデイオらしい機種はこれがはじめてだったか。あ、いや、CDプレーヤーだったなどと思いを巡らした。久しぶりに鳴らした感じは・・・左が出ない。なんてこった。テスターで調べると、アームのようだ。シェル接続の首の部分だったら厄介だなと思いつつピンコード接続のところの半田をやり直したらオッケー。しかしアーム内部配線はモガミの安やつなんだよな。確かタフピッチで半田のノリがよくない。
再度音出し。うーんやっぱり312とは性能の差があるな、こじんまり。ただ、音色はこちらのほうがしっかりしてる。デンオンのように乾いた感じでもなく312のように薄い感じでもない。しっかりしてる。と思ってたら急に広がりだした。おお、312にそん色ないじゃん。
今日のところはSHUREのⅤxMRだ。そうだ。EMINENTではなくMMのカートリッジだった。針はJICOのノーマル品。それでも充分鳴るじゃないか。よしよし。・・・でも中音の抜けがもっと良くなってほしい気もする。
いま、タンテはDENON、パワーはEL34PPstereoを使ってる。これらはメイン機器ではない。SME312を導入したとき、パワーのmono版を作り終えたとき、「こりゃ相当なグレードアップになるな」と思った。しかし今の音はそれ程変わらない。昨日聴いた刺激の無い、柔らかい音、はそのままにDENONの色気の無いソリッドな音がする。なぜか。SME312を入れたときはもしかしたらスピーカーの位置を換えたからか相当なグレードアップに聴こえたのかもしれない。パワーの音が柔らかいのはプリの個性を色濃く受け継いでるからか?もともとこのパワーは配線にサーマックスを使っていて、ちょっとクリーミーな所が有ると思っていた。
などと書いてる間に音が乾いてきた。もしかして、スピーカーケーブルの所為?端末処理をして甘く聴こえた?monoの方は雑誌付属のエクシーマ?だった。
スピーカーの置き方(台)も再考して、現在最強で纏めよう。ああ、monoの方のアンプを組まなければ・・・。
SME312を手に入れてからDENONシステムを鳴らしていなかった。パワーアンプの目途が付いたので久々に鳴らしてみた。あれ?SMEとあんまり変わらない・・・。なぜだろう、パワーアンプを換えてもスピーカーケーブルを換えても音の傾向が一緒だ。
まあ、分析的に聴くと、DP7300システムは横にはあまり広がらない。どっちかっていうと縦に広がる。中音、ヴァイオリンが若干乾き、ヒステリックな音色になる。まあ、嫌悪感までは行かないのでこなれるまでもう少し様子を見よう。さすがに312の様な余裕は無く、精一杯鳴ってる感じはある。
合わせてやったことが有る。スピーカー下のブロックを取り払った。これにより声がミッドバスの高さより上から聞こえるようになった。タオックのインシュレーターと言い、スピーカーの下には何も挟まずべた置きが良い。もう少し高くするかとも考えてたが、声が上から聞こえるのであればそれで良いか、と思う。いやあ、良く鳴っているよ。
メインのDS3000にはスピーカーケーブルを新調する予定である。そうなるとアクロリンク7N-S1040Ⅲが余ってしまうので、今調子良く鳴るヤマハのNS-690Ⅲに奢ることにする。だがこのスピーカーの端子はプッシュ式であまり径の太いものは入らない。よって何らかの細工をする事にする。
三菱電線のSP-1を短く切り、7N-~に植え込み、丸端子の輪っかの部分を切り落とし、端子部を締めこむ。引っ張っても抜けないが、ここは銅線部分の直接の接触が有ると期待して半田を流し込み固める。熱収縮チューブをかぶせて出来上がり。
いま、stereo版パワーとDS3000を繋いでるがとても調子が良い。こないだの16Ωではなく8Ωに繋いでる。mono版を聴いてると錯覚するぐらいでmono版のようになぜか濃い音がする。あとで690Ⅲに使おう。
どれ、という事で聴くことにする。
不思議な音。若い女性の歌をレコードで鳴らした。まあ、言ってみればアイドルだ。声が5歳くらい年取った。以前は幼い位、素人っぽい歌い方に聞こえてたが、実はそういう風に歌ってた、上手いんじゃないの?と最近は思うようになった。もっともこのレコードが出たのは30年位前?その時の機器と言えば父親のTRIOのシステムだ。
インストゥルメンタルを鳴らした。やっぱり音が柔らかい。だけど曇ったとか、抜けないとか言う感じは無い。高音も出るところは出ている。エコー感の様な響きが有るからか、広がりも感じる。低音は宙に浮いた感じで再低音は弱い。バランスで言えば上寄りだ。だがまあ、なんといっても中音。声。硬いとか薄いとか、そういう癖の様な物は一切無い。多分今の、このトランス(チョーク)多用のこのシステムがやめられないのは此れの為だ。
トランスと言えば、MCカートリッジのMCトランス
フォノイコのチョークが2個/ch
プリは無い。パワーの入力トランス。
こんだけ使えば抜けは悪くなるはずだが、悪くならない。思い出すのが昔のビクターのCDプレーヤーに付いてたK2インターフェイス。信号を作り直してノイズを除去して送る。これに近いのではないか。トランスは磁気によって変換するものと思う。アンだけの巻線に電流が流れるのは事実だろうが発生した磁気は線の長さ分距離が発生する訳ではなくトランスの周り=巻線の周りに発生した磁気がエネルギーを伝送すると考えれば線の長さは関係無いのでは?と考えるように成った。
ちょっと前、プリを作り直してた頃は硬い、ハードな音が正確な音だと考えてた。エネルギー感を出そう、ロスをなくしていけば硬い音になるだろう、と考えていた。多分今もそう考えてるからこの柔らかい音が不思議に聴こえるのだと思う。
だが、トランスを使うと、一般に音が甘くなると考えられる。トランスのクセが載る。だが今鳴っている音はどうだ。アンプが暖まったからだろうが、一音一音がこちらへ迫ってくる。もちっと凝り固まらずほぐれてほしいとも思うが今は此れで満足。これでもう片チャンネルも組み直す気に成った。その間はSTEREOタイプのULPPに出てもらおう。そ言えば、あのアンプは端子を交換しないとな。
管弦楽を鳴らしている。低音が空ぶるかと思ったがそこそこでて、この曲の恐ろしさがでた。決して迫力・スケール感がある訳ではないがそこそこ出ている。
すばらしい。