analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

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monoパワー作り直し15

2015-08-01 10:04:32 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

どれ、という事で聴くことにする。

不思議な音。若い女性の歌をレコードで鳴らした。まあ、言ってみればアイドルだ。声が5歳くらい年取った。以前は幼い位、素人っぽい歌い方に聞こえてたが、実はそういう風に歌ってた、上手いんじゃないの?と最近は思うようになった。もっともこのレコードが出たのは30年位前?その時の機器と言えば父親のTRIOのシステムだ。

インストゥルメンタルを鳴らした。やっぱり音が柔らかい。だけど曇ったとか、抜けないとか言う感じは無い。高音も出るところは出ている。エコー感の様な響きが有るからか、広がりも感じる。低音は宙に浮いた感じで再低音は弱い。バランスで言えば上寄りだ。だがまあ、なんといっても中音。声。硬いとか薄いとか、そういう癖の様な物は一切無い。多分今の、このトランス(チョーク)多用のこのシステムがやめられないのは此れの為だ。

トランスと言えば、MCカートリッジのMCトランス

フォノイコのチョークが2個/ch

プリは無い。パワーの入力トランス。

こんだけ使えば抜けは悪くなるはずだが、悪くならない。思い出すのが昔のビクターのCDプレーヤーに付いてたK2インターフェイス。信号を作り直してノイズを除去して送る。これに近いのではないか。トランスは磁気によって変換するものと思う。アンだけの巻線に電流が流れるのは事実だろうが発生した磁気は線の長さ分距離が発生する訳ではなくトランスの周り=巻線の周りに発生した磁気がエネルギーを伝送すると考えれば線の長さは関係無いのでは?と考えるように成った。

ちょっと前、プリを作り直してた頃は硬い、ハードな音が正確な音だと考えてた。エネルギー感を出そう、ロスをなくしていけば硬い音になるだろう、と考えていた。多分今もそう考えてるからこの柔らかい音が不思議に聴こえるのだと思う。

だが、トランスを使うと、一般に音が甘くなると考えられる。トランスのクセが載る。だが今鳴っている音はどうだ。アンプが暖まったからだろうが、一音一音がこちらへ迫ってくる。もちっと凝り固まらずほぐれてほしいとも思うが今は此れで満足。これでもう片チャンネルも組み直す気に成った。その間はSTEREOタイプのULPPに出てもらおう。そ言えば、あのアンプは端子を交換しないとな。

管弦楽を鳴らしている。低音が空ぶるかと思ったがそこそこでて、この曲の恐ろしさがでた。決して迫力・スケール感がある訳ではないがそこそこ出ている。

すばらしい。

 

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