今使ってるシングルアンプはEHの三百B(さんびゃくびー)シングルで、前段はロシア製の310A相当品を単段五極管接続で使っている。
恐れ多くもこの球・アンプについて考えてみた。
この真空管を使ったアンプが能力を発揮するのはフルレンジスピーカーか、又はそれに近いものを使った時。
更には能率が高いものほど良いと思われる。
小音量で聴くには良いが、91dB程度では無理だ。
そして多分50Hz以下に伸びたスピーカーには合わない。
中音の綺麗さはさすがだ。音が純すぎて、元の楽器が想像しにくい。
ストイック(過ぎ)である。
これはうちのスピーカーを使った時であって、他所でもっといい音を聴いたこともある。
そして音場。
平面だとか、不自然だとか言うネガティブなものは無く、これが真骨頂なのでは、と思える。
高校の先生のとこで聴いたのはロングフィールドのアンプで、タノンイのHPD385を国産の巨大箱に入れたものだ。
「ふわっと煙の様な、どこにいるか分かんね~これが良い」(先生談)
そのものだった。
そういえば私も年取ったら海外スピーカー鳴らしてんだろうなぁ、なんて漠然と思ってた。
こういうスピーカーに繋いだ時に発揮する音なのだ。
うちの重たいウーファー、しかも能率が高くない、こんなスピーカーでは良い音はしない。
世に言う評価がそういう事か、と組み立て、鳴らしてみて分かった。
私のアンプはOPTがタンゴ(!)のU‐808となる。
これを換え、動作点を変えればもう少し良くなるのかもしれない。
いや、このトランス小さいながらも頑張っているぞ。
が、私には魅力を感じない。
大体オリジナルの真空管がアンプの値段程するなんて馬鹿げている。
そういえば一番最初に作った6CA7シングル(ここは敢えて6CA7と言わせてもらう)も似たような構成でそっち系の音だった。
今だから言えるが、基本 音は似ている。そこであえて表現すると、
6CA7は生真面目な音。
三百Bはゴージャスな音。
選ぶなら三百Bの方だな。
フルレンジ(に近いスピーカー)が良いと言っても、SS‐610では音色のキャラが若干気になる。
だがこのスピーカーをここまで鳴らした人は居るんか?と言うほど鳴っている。
ここはロクハンが良い。
ロクハンも音圧がもう少し欲しいところだが、まあ仕方がない。
200L程の箱に入れてあげたい。
となるとDS‐3000よりデカく成っちゃうんだよね。
イマイチ踏み切れない。
まあこのままでは使いにくいアンプなのでもう少し何とかしたいな。
多分電源トランスをデカいのにする。
この辺の選定もなかなか難しいものがある。
PPのようにバランスを気にすることも無いので、単に増幅を考えやすい。
この辺が勉強になるという所以かもしれない。
今思ってるのが、電圧に対して電流の沢山流れる電源トランス。
電流が小さいとどうしても電圧の大きいトランスにして抵抗で電圧を落とす。
この設計を何とかしたいものだ。
偉そうなことを言ったが、今の考えはこんなところ。
20210911
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