ハム退治のチェック纏め含む。
(1)5687グリッド抵抗680kΩをショートし確認。
(2)U7下側グリッドをアースし確認。
(3)念のため、ヒーターアース側の配線が片chの5687ヒーターのセンターになってなかったので修正。
(4)5687グリッドリーク抵抗のアース側を切り離し、下側の820kと82kの間に接続。
オシロ波形を確認。
何故か下側管の下の山が潰れてる。
配線換える前の波形はきれいだ。
ま、これで良いのか悪いのか、分からない。
(5)U7下側グリッドから出てる配線、この辺が原因らしい。しかしアース線とそわせてるし、シャーシーに近付けてるのでどうしたらいいのか。逆にこの配線を見えない原因から離そうと空中に輪っかにしてみた。
ハムが変わらない。が、この線に触れたらハムが増えた。
シャーシーに片手を触れて配線を触れても変わらない。よってこの配線をモガミの2520シールド線に換えたらなんとハムが減った。
(6)それならヒーター配線を遠回しにする。
さらに少し減った。
今まではかなり大きなハム音で、夜中などは結構気になる。全奏では良いが、少し楽器が減ると聴こえる。まあ、聴くに堪えない。今は楽器ソロで何とか聞こえるくらい。
それと音が良くなった。霞が取れたような、それでいて切れが出て来た。高音のシャンシャンが良い意味で金属っぽくなり、ヴァイオリンが浮き上がる。ハムノイズだけの問題では無い様だ。
アースは難しい。
今までは、ハムが出るとどうしようもなかった。B電源ラインに乗っかっていると思っていたので、対処法が思い浮かばなかった。
しかし、何とか追い詰める方法が見えてきた。
見ず知らずの私にコメント頂いた方には、感謝に堪えない。
ハムはB電源に乗っかって来るものと思いこんでましたので、コンデンサーの強化、電源トランスの移動くらいしか思い浮かばず、後回し、と言うか避けていました。
今回はとても貴重な事をお教えいただき誠にありがとうございます。
アンプ製作は片手落ちではだめなのですね。それにここまで詰めれるのが自作の醍醐味と思います。
NFBについては、少々お待ちください。
回路図の赤線のところですが、赤矢印のところをアースに接続するのが正解です。
このプリはゲインがイコライザー並みにあって、ヒーターを交流点しているので、ハム太郎が大好きな環境になっています。
さらにこの回路は、初段下側のグリッド周りに沢山の部品がぶら下がっているのでさらに難易度が高くなっていますが、良くここまでハムを抑えられたと思います。
オシロで波形を見るようにアドバイスしたのは、初段上下の出力を同じにするためです。
下側の入力電圧が低いようなので、上側の820kΩを500kΩ前後に調整してみてください。
それから、最後の対策ですが、NFBを軽くかけてみませんか。
初段上側カソードに180Ωがぶら下がっているので、アンプさんがNFBを掛けてくれと言っているようです。