昨日昼、コロナの緊急事態宣言が解除されたので、2年振りで札幌駅で従姉妹に会った。
ところが、会うまでの約束を取り付けることが大変だった。
最初の時間と場所の約束は、電話で1週間前にした。しかし、それから毎日電話がかかってくるのだ。先ず日時の確認である。それから場所の確認だ。その都度、従姉妹が言うことが違う。最終的に昨日の朝、私から電話して再確認した。
場所は何度も待ち合わせをして来た札幌駅の「西改札口」にしてあった。ところが10分待っても彼女が来ない。ひょっとして反対側にもう一つある「東改札口」にいるのかも知れないと思って行ってみた。案の定、居た。
「ここで待ち合わせた事は1度も無かったのに、どうしたの?」と聞くと、「ここから出たから。」だという。そして「ずっと札幌駅には来ていないから、駅の事は忘れた。」という。暫く自分の落ち度を認めなかったが、最後に「探しに来てくれて、ありがとう。」と言われた。
取り敢えず出会えた事にホッとして、レストラン街に移動し、ランチを食べながら話した。
雑多な話をしている時は、余り違和感を感じなかった。
私から「最近、物忘れが激しくなったと思うので、一度、脳神経外科を受診して欲しい。」と言うと、「認知症なら全部を忘れてしまうはずだから、まだ病院に行かなくても大丈夫。それに頭の写真を撮られると、脳に穴が空くと聞いたから。」と固辞する。
「自分の記憶が不安だから、会う時間と場所を確かめたくて毎日、私に電話を掛けたんでしょう?年相応の物忘れか、病的な物忘れか、この際医者に診察して貰った方が良いよ。もし病気だったら、今は進行を遅らせる良い薬があるのだから。」「私は2年に1度位頭の写真を撮っているけど、問題ないよ。」と説得した。
すると、「いつも行っている内科の病院の傍に脳神経外科病院があるので、そこに行く。」と言ってくれた。本当に行ってくれるかどうか、まだ安心はできないが、取り敢えずホッとした。もしも彼女が一人で行くことができないのなら、私が連れて行くことにしようと思った。
彼女は一度結婚したが、若い時に離婚しているので、家族と言える人はいない。ずっと一人で民間企業で停年まで働いて来て、今は80才を超えた。一人きりの人が自立生活ができなくなった時、一体どうすれば良いのだろうか。
電話帳で調べて、彼女の地域の「包括相談センター」に聞いてみたら、「認知症の診断が出たら、区役所に行って介護保険の申請をして下さい。それからこちらに相談に来て下さい。」と言われた。
昨日は従姉妹のことで半歩進めることができた日だった。
※ 先日玄関に取り込んだ椿が咲いた。
従姉妹さんの物忘れ、ちょっと心配ですね。
取り繕いの言動に、なんとなく違和感を感じます。
早めに受診されることをお勧めします。
従姉妹さんは、ソナタさんのように心配してくださる方がみえるのでいいのですが、身よりのない方は、例えば認知症の場合、ご近所で何か問題が起きてから民生委員さんや包括が動く事がほとんどです。
ご近所付けの疎遠な都会では、こういう事例が増えていると思います…
早速のコメント、ありがとうございました。
取り繕い方が下手ですよね。
ガチャピンさんが仰るとおり心配なので、毎日電話を掛けることにしたいと思います。
今電話したら、病院に行くと行ってましたが、信じて良いのかどうか。
今、一人暮らしの高齢者は激増しているので、社会問題ですね。私もその内に……と不安になります。
これからも助言をいただきたいです。
葬儀があり出掛けていました。
両親の姉弟が一人ずつ、天に召されて私達従兄弟が葬儀の中心になります。
ソナタさんのブログも、感慨深く拝見しました。私自信も、物忘れなのか認知症の始まりなのかと思う場面に出くわします。
一人暮らしの高齢者がこれからは
増えてきますね。他人事ではない現象として、受け止めました。
今日も、小春日和。白菜やカブの漬け物。大根のタコ干し(薄く切りハンガーに吊るす)ミシン仕事、散歩などしてました。
先日の事、久し振りに叔母(多分、90歳前後)が我が家を訪れた時、ちょっと意見の違いがあり、迷惑だったので「その件に関しては私に持ち込まないで。その話で私の家には来てほしくない」と、かなり強く告げたのですね。
でも、叔母に対して暴言(私は、その場では仕方なかったと思っているけれど)を吐いた自分に後悔して、今朝、叔母の家に様子を見に行ったのですが、出てきた叔母は「珍しいね、みんなは元気?」と言うのですよ、姉にもその時会ったばかりなのに忘れてる?私が怒った事も忘れている?・・・私は「みんな元気だよ、叔母さんも元気でね」と言って辞してきました。
勝手な思いながら、忘れてくれるのも悪くは無いと、内心、ほっとしましたよ。
先のコメントに変な文章が数入されてしまいました。
無視をしてお読みください。
コメントをいただき、ありがとうございました。
ご両親の兄弟姉妹の葬儀が続いたんですね。年齢を考えると、どうしてもそうなりますね。
甥姪に当たるアンジェラさん達が見送りの中心にならなければならないこと、理解できます。お疲れ様でした。
そして今日は、色々な事をされましたね。
冬を迎える準備が必要ですからね。
私が初めて挑戦したキムチは、唐辛子を入れすぎて辛かったと言われました。
上手に色々な漬物を作れるようになりたいです。
叔母さまとの事、興味深く読みました。
伊豆の花さんは驚かれたでしょうが、ある作家(曾野綾子氏)が、「認知症は天国からの贈り物だ」と言いました。
叔母さまに取っては、まさに嫌な思い出も忘れ去ってしまえる素敵な病気だということになりますね。
その内に叔母様から「あなたは誰ですか?」と言われる日が来そうです。その言葉が一番こたえますよ。