花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

介護施設の費用と預貯金額(亡くなった伯母の体験から)

2024年05月04日 | 高齢期の生活全般

伯母は、伯父亡き後、3世代営んだ農家を畳んで耕作地・住宅地・住宅と付属設備全てを売却し、住んでいたその町の「高齢者専用賃貸住宅」で数年間暮らしていた。そこは自力で生活できる人が入れる施設だった。

やがて、いよいよ自力で生活する事が困難になり、一旦私の家に越して来てから、暫く近くの「老健施設」に入所していた。

初めは伯母が所有する預貯金を届け出ても、施設の利用料に大して影響しなかったが、8年ほど前から「預貯金が1000万円を少しでも超えたら、介護保険から援助されなくなり、施設の使用料は全額自己負担になる」と伝えられた。

そうなると毎月、多額の利用料が自己負担になるので、急遽「老健施設」を出て、我が家で生活し、私が介護の世話をする事にした。

私が外国旅行する時などは、その間だけ近くの「特別養護老人ホーム」に「ショートスティ」して貰った。その際の施設利用料も、預貯金通帳を全て届け出た。やはり1000万円を超えると、利用料は高額になった。

98歳のある日、手押し車を押しながらしていた散歩から帰宅した伯母が、突然「目が見えない。」と言いだした。慌てて「眼科」に連れて行ったが、検査の結果「目には異常がない。」と言われ、その医師の指示で、急遽、総合病院の「脳神経外科」を受診した。

CT画像によると、伯母は「大脳の視覚領域」が広く出血していた。その結果、目が見えなくなっていたのだった。そのままその病院へ入院させられた。

入院中はリハビリが中心の医療だったが、医師から「家に戻って生活する事は無理だ。」と言われた。

2ヶ月近く経った頃、医師から「ここでできる治療とリハビリは済んだので、退院して欲しい。」と告げられ、次の施設を探した。

介護保険が利用できない「介護施設」関係は除外し、「老人医療病棟」がある「病院」を私が探しだして、その病院の入院許可を得て移った。そこなら「医療保険」が適用されるので、当時の伯母は1割負担で済んだ。

結果的に6ヶ月ほど入院したが、ベット生活は伯母の体力も筋力も低下させ、とうとう99歳で「老衰」で亡くなった。

私が伯母を通して経験した高齢者施設の経済的負担の違いを、友人や知人に話した。その結果、家族が病院を退院後、家庭での生活ができない状態の時どうしたら良いか、経済面で施設選びを考える参考になったようだった。

その後5年経つが、今は介護保険の自己負担分はどうなっているのだろうかと気になる。やがて自分自身の事になるからだ。

 ※雪解け後1ヶ月経った庭を窓越しに撮る。花は季節を知っていて、何時咲くべきかを決めている。

        

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