花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

年金生活前後の「熟年離婚」について考える(2)

2024年04月27日 | 高齢期の生活全般

私自身の事を振り返ると、8歳でまだ30代だった父親を病気で亡くしたために経済的に恵まれない「母子家庭」で育ち、苦労する大正生まれの母の姿を毎日見て来た。

何か欲しいものがある時、母に言うと、「来年になったらね。」と決まった答えが返って来る。だからその内、次第に言わなくなった。

そのため中学生の頃から、「例え結婚したとしても、もしも相手が父親のように予想しない病気や事故にあって働けなくなった時、自分が家庭生活を支えられる経済力を持ちたい」そして「将来、自分が母の生活を支えたい」と考える様になった。女性が働く職場がほとんど無かった戦後間もない時代に、30代で夫を亡くした母は、実は私にとって「反面教師」だった訳だ。

高校には、「日本育英会」の奨学金で行く事ができた。(就職後の最初の夏のボーナスで返済を済ませた)

そして、私の密かな目標に向かって学校生活では努力した。

その甲斐もあり、結果的に結婚後の年収も、退職後の年金収入も、結婚相手とほぼ同等に近い経済力を持つことができた。

しかし、子供が生れると同時に同居した母は、急に病気になり、2年後に旅立った。その後は核家族で暮らした。

子供2人を育てながらの「フルタイム勤務」は、男性優位の風潮が強い社会や家庭で、日々の仕事と家事・育児の責任を果たす事が戦いの様だった。子供が急に発熱などすると、明日の生活さえ見通せない精神的・時間的に余裕が無い緊迫した生活が続いた。

今やとても長くなった高齢期の生活を支える安定した収入は、誰にとっても先ず必要なものである。他人はどう思っているか分からないが、結果的に今は、私自身が想像もしていなかった「贅沢さえしなければ経済的には安定していて、自由で好きなことができ、幸せに思える高齢期生活」を自力で送ることができている。

最後になるが、今は自分の「健康寿命」を1日でも長く伸ばし、家庭菜園や花育てを続けられたら思い残す事は無いと思っている。知人の裏庭を借りてまで野菜を作るのは、農薬にまみれた見かけの良い市販の野菜をできるだけ買わずに、無農薬、低農薬で見かけは悪くても身体に良い野菜を食べたいためだ。

そして、明日死ぬと知っていても、歩けるなら庭に出て季節の花を愛で、野菜の種まきをする気持ちでいたい。99歳で老衰で逝った伯母が、私の目標である。

 ※「健康寿命」とは、制限無く自分で日常生活ができる年齢で、日本の2019年では男性72.68歳、女性75.38歳。

   ※記事を読んで下さりありがとうございます。コメントをいただければ幸いです。

 

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