私は今までの旅行で、ハワイとフィリピンの海で「イルカ」、ジンバブエやザンビア、コスタリカなどで「ワニ」「カバ」、南アフリカでは「アザラシ」「ペンギン」などを見てきた。海で生きる野生動物に出会う事は素晴らしい感動的な事だから、今回も多くの方達が知床まで来て乗船したのだろう。
だが私は、「鯨」はまだ見たことが無かったので、最近、知床の沖合に出れば出会える遊覧船があると知って、5~6月に旅行を計画したいなと考え、娘にも話していた。
所が今回の遭難事故のニュースだ。陸の近くを操行していても岩礁や急な高波、流れが速い海流などがあって危険が一杯な事を知った。
私が考えていたのは今回の漁港とは反対側の「羅臼港」から出港する観光船だが、もし自分だったらと思うとぞっとし、事故に遭った方々の過酷な現状と無念さを思う。反面で、私は多くの旅行をしたのにもかかわらず、事故らしい事故に一度も遭ったことがないのも不思議な気がする。
乗船していた26人中、まだ11人しか見つかっていない。時間が経つにつれて知床を離れ、北方領土の方に流れて行くのだろうと思うと気が気でならない。今朝のニュースでは、ロシア側から捜索許可を得たらしいが、ウクライナ侵略が起きている今はなおさら不安だ。
昨日娘からは、「北方領土まで流されたら見つけられないし、海水温が低いと生きられないから、鯨が見られる別の南の場所にしたら……」と言われた。
まだ北方海域は春と言っても寒さが厳しく、季節風の吹き方も変わり易く、海はしけやすいという。海水温も低く、厳しい環境の中で船中に閉じ込められて遭難していると思われる方々もいると想像されているが、残る全員が一刻も早く発見されて欲しい。