花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

秋の庭と菜園(10)友人の孫さん達と畑仕舞い/庭の冬囲い完了

2022年10月30日 | ガーデニング・家庭菜園

今日は晴天の日曜日。午後から孫さんとその友人が最後の収穫にやって来た。

「大根」は失敗作が無く、全てLサイズに生育した。彼らが勝手に種を蒔いた「春大根」が全部10cm程にしか育たなかったので、私が教えながら種を蒔いた「秋大根」が35~40cmにすっと長く育ったのを見て驚いていた。これで「大根」の種の蒔き方(肥料と種は離して蒔く)が分かったと思う。

ジャガイモの後に自家育成の苗を植えた「CR白菜」の虫除けネットを外したら、外側の葉は虫(土中のナメクジ)にやられて穴あき状態だったが、結構Mサイズのしっかりした白菜に育った。ナメクジを見つけて驚く孫さんに、「虫が食べようとする野菜は、人間にとっても安全で美味しい野菜だよ。」と教えた。

私が4月末に種を蒔いて苗を作り移植した「太長ネギ」は、どれもまあまあの生育振りだったが、追肥と土寄せを適期にすればもっと良く育っただろう。

彼らは収穫した野菜を抱えて、満足そうだった。残渣は全て菜園に戻させて、今年の彼らの野菜作りを終了した。そして、来年、また一緒に野菜作りができることを願って分かれた。

 

所で、午前中は気温12~13度程度の中で、我が家の庭の「冬囲い作業」に励み、開始後6日目にして作業が終了した。数えてみたら囲った木や薔薇、牡丹、サツキ、ブルーベリーなど、全部で68本だった。

枯れた枝や細い枝、伸びた枝を剪定しながらの作業だったので、時間がかかった。

今年2月の大雪で積雪が2m近くにもなり凄く木々が傷んだ経験から、また大雪が降っても茎や枝が折れないように、昨年よりもがっちりと支柱を立てて縄で縛った。しかし、昨年よりも麻布を掛ける「薔薇」は減らした。

これで庭木達は、無事に厳しい冬を乗り越えて欲しい。来春の芽吹きと開花を想像しながら、ホッとして写真を撮った。

夕方通りがかった町内の方から、「良くやりましたね!」というねぎらいの言葉をいただいた。

この後は「大根」を収穫してその始末をすることになる。

土手の手前に植えてあるのは「サツキ」だ。昨年はネットを掛けてから支柱を立てたが、今年はネットを省略した。

まだ咲いている「フレンチレース」と、新築祝いに叔父からいただいた叔父の手焼きの壺。中の水が凍り付くと割れるので、明日にでも逆さまにしておきたい。

紅葉が進んだ「ブルーベリー」は、枝先を少し剪定してから、冬囲いした。来年も実を沢山付けますように!!

 

 

 

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秋の庭と菜園(9)庭に霜が降りた

2022年10月26日 | ガーデニング・家庭菜園

昨日の朝、初霜が降りて白くなった庭だったが、今朝は更に気温が零下に下がった様で、真っ白くなっていた。写真は8時に写した。大根やホウレン草の葉が白いし、土も白い。

不織布の中では、「白菜」を育てている。

霜は1時間半ほどで溶けた。

昨日から数本の茎を縄でまとめて縛り始めた「薔薇」の花は、少しなら低温に強いようで、まだ花はしおれていないし、蕾を持っている枝も有り、冬囲いのために葉は落としたが、切るのを躊躇している。

        

「菊」も、もう少しの間、元気に咲いてくれそうだ。

「子紫式部」が、こんなに可愛い実を付けた。

「ブルーベリー」は、この時期紅葉して美しい。後方に見える花は「アルストロメリア」だ。特有の球根が増えたので、先日、掘って処分した。

予報では今日一日晴天で、最高気温は12度前後だそう。洗濯をし、敷き布団を干した。

先日、処分した「木槿」と「アジサイ」の根を一昨日掘り出した。写真の様な根になっていたので、結構力が必要でどっと疲れた。

庭の冬支度は、まだ暫く続く。

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秋の庭と菜園(8)友人の畑で孫達と作業する

2022年10月23日 | ガーデニング・家庭菜園

昨日は秋の気持ちが良い晴天日だった。

私は午前中、「アジサイ」の剪定「薔薇」の剪定を続けて、剪定枝をまとめて縛った。今日は5年前に挿し木して育て大株になった「アジサイ」を、根ごと掘り上げるかどうするか迷っている。《追記》掘り上げた。「アジサイ」は株の成長と共に根が大きくなり過ぎるので、今後は鉢で育てようかと思う。

我が家の「クレマチス」は、強い剪定に耐えて春に芽吹く新芽に花が咲く種類ばかりなので、地面から15cm程の所で茎を切り、巻き付けてあった何本もの弦を短く切って土に埋めた。「薔薇」も何本か剪定した。

午後1時に友人の孫が札幌から来るという電話があった。その時刻に行ってみると孫の友人も来ていた。

まず、収穫して平地になった場所に「米ぬか」を軽く撒いて、浅く起こして貰った。2人であっという間に済ませた。これで土中の虫や細菌が冬の寒さで死ぬはずだ。

次に残してあった「花豆」の未熟な鞘を取り、茎を外して細かく切り、穴を掘ったところに埋めた。3人でやるとあっという間に仕事が進むから嬉しい。仕事をしながらどうって事無い生活や仕事の雑談をした。

「今年育てた野菜で1番良かったのは何?」と聞くと、孫は「トマトがどっさり採れて良かった。」と応え、友人は「ジャガイモを栽培した事だった。来年はポテトチップス用の芋などもっと作りたい。」と答えた。

私から「ポテトチップスの原料に適する『北海コガネ』を見つけたら、買って食べて見て欲しい。揚げ物以外に使えないなら駄目だから。」と話した。また、「来年は『枝豆』の種蒔きを、2~3回ずらして植えると良いみたいだね。一度に取れても処理が大変だから。」とも。

私が育てた苗を植えさせた「長ネギ」は、何度か土寄せをして大分太く大きくなってきた。少ししか植えなかったが、真っ直ぐに育った「大根」は、1本ずつ抜いて持ち帰り、残りは来週収穫することにした。

「ジャガイモ」の後に種まきをした「青梗菜」は、2ヶ月経って丁度良い状態になったので、全部収穫してもらった。

虫除けネットを掛けて私が育てた苗を植えた「白菜」は、どうやら虫の卵が土中にあったようで表面の葉に食べられた穴が沢山開き、触ってみるとまだ実が固くないので、今月末までもう暫く置いておくことにした。

友人が、10月1日に今夏取った球根を植えた「ニンニク」が、3週間経って発芽しているのを発見し、感動していた。

最後に、私の高齢の友人が始末できなかった木の幹を、2人に周りの土を50cm位大きく掘って貰い、土中に深く張っていた何本もの太い根と共に取り除いて貰った。力がある若者ならではの仕事ぶりで、これで畑が広く使えるようになって嬉しかった。

2人に私が庭で育てた「カボチャ」1個を、半分ずつ渡した。また、以前味見をして貰った「青南蛮味噌」が好評だったので、最後の青南蛮で3日前に作った「青南蛮味噌」をチャック付きのビニールに入れて差し上げた。

友人の孫達と過ごした時間は2時間弱だったが、とても楽しい時間になり、彼らに感謝している。

 

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秋の庭と菜園(7)2種を挿し木

2022年10月20日 | ガーデニング・家庭菜園

先日、霜が降りたら駄目になる「ダリア」を倒して球根を掘り上げ、段ボールに入れて屋内に入れた。そうしなければこの地域では水分が多い球根が凍結して、駄目になってしまうからだ。(秋に植える「チューリップ」や「百合」の球根は、面倒なのでこの所数年間、植えっぱなしにしている。こちらはデンプン質が多めなのか、凍結に強い)

その際、ミニ株の「銅葉ダリア」1つを鉢上げして室内の日が当たる場所に置いたら、蕾が開き、花が咲き出した。このまま来春まで旨く育つかどうか分からないが、初めての実験をして見ようと思う。

赤い「ダリア」の花は、「薔薇」「菊」と共に花瓶に入れた。数日経つが元気だ。

  

3年前に苗を求めた「マーガレット」は、今回も数本の茎を切って挿し木し、南側の日当たりが良い窓辺に置いた。上手く根付いて欲しいものだ。

また、今春買い求めた「白色ゼラニウム」1株も、元気が良い茎を数本カッターで切って、挿し木した。増えたら、来春はプランターを2個に増やしたいと思う。

今日は晴天。「薔薇」の茎を剪定してゴミ回収の条件に合うような長さと直径にまとめ、テープで縛る作業を続けている。近所の高齢者の庭では、大きくなった松などをかなり強く剪定しているので、私も昨日、「木槿」を1本、根元から切って処分した。夕方、腕が少し痛んだ。

《 追 記 》昨日は「薔薇」の枯れた枝を根元から何本も切った。夜、脇腹が凄く痛い。身体をひねって作業したための筋肉痛だろう。余りに痛いので湿布を貼り、鎮痛剤を飲んで寝た。

今朝は、大白鳥の鳴き声で目が覚めた。2階寝室のカーテンを開けると、20羽ほどの群れがかなり低く飛んでいった。朝日を受けて白く輝いていた。

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秋の庭と菜園(6)午後からの雨の前に

2022年10月17日 | ガーデニング・家庭菜園

昨日は比較的暖かな1日だったので、葉物野菜の収穫や草取りをした。

今朝も暖かいが、午後からは雨になるという予報。それでまだ残ってた「ピーマン」5本と「青南蛮」2本を片付けて土に埋めた。

ピーマンは自分で種を取って苗を作ったが、7~8月の気候が良かったせいで大豊作だった。ピーマンが好きな娘にも「トマト」と同様、「もう飽きた」と言われるほど取れた。

「青南蛮」は、苗を2本買って植えたものだが、こちらも大豊作で、「南蛮味噌」を何瓶も作って娘や近所に食べて貰った。今日最後のが沢山取れたので、自家用の「南蛮味噌」を作ろうと思う。

庭の菜園で育てた「カボチャ」が熟成したので、初めて切ろうとすると、凄く固かった。塩ゆでしたらほくほくしていて美味しい「カボチャ」だ。昨年秋に店から買って来て食べて美味しかった「カボチャ」の種を乾燥させて苗を育て、2本を庭に植え付けたら、6個の「カボチャ」が取れたので、まだ大分食べられそうだ。この種を来年のためにまた乾燥させて取って置くことにしたい。

最後に取れたピーマンと、美味しい「カボチャ」の1/2を、先程隣家に届けた。

明日は気温が下がりそうで、いよいよ霜が下りるかも知れない。「薔薇」は低温には比較的強いが、「ダリア」は茎が空洞で水分に富んでいるので、霜が来たら真っ先に駄目になる。折角美しく咲き誇っていても終わりだ。駄目になったら、数日後には球根を掘り上げて、段ボールに入れ、室内で冬越しさせるのが毎年の仕事だ。

試しに写真の「銅葉ダリア」を鉢に上げて室内に取り込んでみた。居間の窓辺で春まで元気でいられるかどうか。

今の庭の花だ。

     

      

最後の「芙蓉」の花だ。

     

 

 

 

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お帰り!大白鳥

2022年10月15日 | 日記

今秋、上空に大白鳥が群れ飛ぶ80羽ほどの姿を初めて見たのは、3日前の午前10時近かった。少し前から飛んで来た群れもあったのかも知れないが、かなり上空を飛ぶ一団なら、外にいなかったら気づけなかったかも知れない。

冬を過ごした日本から、春にシベリアに北帰行して子育てした大白鳥が、成長した子供達を伴って帰って来たのだ。何千キロも羽根を休めずに飛来したのだと思いながら見ると、歓迎の気持ちと畏敬の念さえ沸いてくる。

昨夜10時近く、また特徴のある鳴き声が窓際にいた私の耳に聞こえて来た。急いでガラス戸を開けて見た。当然、空は真っ暗で、姿を確認することはできなかった。こんな夜にも飛び続ける群れもあることを知った。

今朝6時40分頃、今までよりも大きい鳴き声が聞こえた。窓を開けると我が家の上を北から南へと向かう100羽近い一団が、珍しく横1列で飛んで行った。低い位置だったので、大白鳥の姿をはっきりと確認できた。先頭は経験を積んだ雌だとか。感動的だった。

今度は先程パソコンに向かっていたら、また鳴き交わす声が聞こえた。とっさにカメラを取ってONにし、ズームを効かせて写してみた。窓越しに写したのがこれだ。飛行スピードが速いので、姿を追うのが難しい。写真で数えたら30羽の群れだった。今朝の群れより、結構高い所を飛んで行った。

彼らはまず、苫小牧の野鳥の湖「ウトナイ湖」を目指しているのだろう。その後多くは、冬でも凍り付かない本州の湖にさらに渡るそうだ。

まだ暫く回帰行は続く筈だから、私は出会う度に感激しながら自然の中でたくましく生きる大白鳥の姿を見送れそうだ。

(首が長い白鳥が、写真の右上から左下方向に飛んでいる。)

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秋の庭と菜園(5)菜園の片付け進む

2022年10月09日 | ガーデニング・家庭菜園

当地は昨日も霜注意報が出ていたので、夕方までに「ピーマン」「青南蛮」を収穫した。しかし、今朝は、また何とか霜になるギリギリの低温で済んだようでホッとしている。

今朝起きてからは、まず薬を服用するために朝食を取り、薬を飲んでから一日のTV番組を検索。見たい番組を何時ものように録画予約した。それから身支度を調えて、8時頃、作業に入った。

明日は暴風雨だという予報なので、まず最初に友人の畑に行って茶色くなった「紫花豆」の鞘を収穫した。1/3程の鞘はまだ枯れていなかったので残して来た。

取った「紫花豆」を収穫ネットに入れて、玄関先のベンチの上で干す。左のネットは、枝豆として植えた「黒大豆」の2株を来年の種取り用に熟させたものだ。右の「紫花豆」と「黒大豆」の鞘の大きさがこんなに違う。当然豆自体の大きさも違うのだ。

次に、昨日片付けた「トマト」10株の細かく切った残渣を埋める穴を「トマト」があった場所に掘った。深さ20cm×1m程の穴だが、大汗をかいた。この後、米ぬかを撒いてから土を掛ける予定だ。

先週から「リコリス」が咲き出したが、数カ所に増えたので余分の球根を花がある内にと思ってスコップで掘り上げた。乾燥させた後、捨てたい。

今月末には雪が降り出すかも知れないので、当地の作物栽培は最終盤だ。「大根」「長ネギ」に最後の化成肥料を追肥した。

「薔薇」は、この寒さの中でも頑張って咲いてくれている。

   

    

「小式部」の小さな実が、色づいて来た。

チェンソウの大きな音がしたので、近所の家に行って見た。植えてから30年以上経って大木に育った松や桜、シャクナゲなどの庭木の幹や枝葉を10本以上切って、軽トラックに積んでいた。太い幹は直径30~40cmになっていた。住人は80歳代の男性だが、子供に家を継がせるために庭を整理するそうだ。こちらは「人生の片付け」だった。

大きくなる木は、やがて育って手入れが難しくなるし、年々住人も年を取り、高い場所には上れなくなるから、木を植える際は良く考えなければ駄目だと改めて思った。

《追 記》昨日(10月10日)、鞘から出した「紫花豆」の重量は、1kgあった。まだ畑に残しているのを合わせたら全部でどれだけの収穫量になるだろうか。お正月の煮豆用に、友人の他、親しい人にも分けたいと思う。勿論、来年の種用にも少し取り分けて置きたい。

      

 

 

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秋の庭と菜園(4)急に気温が下がり、寒い一日だった

2022年10月07日 | ガーデニング・家庭菜園

今朝は全国的に気温が10度近くも低くなったらしいが、当地も朝の気温は1~2度、昼の最高気温も12~13度にしかならなくて、寒い一日だった。ニュースによると、北海道内では、朝マイナスの気温となり、初氷が張ったという地域も数カ所あったようだ。

観測所の気温が3℃以下になると、地面の近くでは0度以下になり、霜が降りて水分が凍結しやすいと言う。私は昨夕慌てて、最初に凍結しやすい「ダリア」に、気休めと思いながらビニールの袋をかぶせて置いたが、当地の今朝はかろうじて霜はできなかった様だ。

しかし、「薔薇」の葉をよく見ると、水滴が凍る寸前になっていた。

     

この後は少しの間、また気温が上がるらしいが、季節は足早に冬に向かっているので安心は禁物だろう。

ついでなので、菜園の現況を写真に撮った。

種から育て、土寄せして育てて来た「一本太長ネギ」は、こんな具合だ。まだ掘っていないが、白根部分は既に25cmにはなっていると思う。

8月15日に種蒔きをした「秋大根」は、太くなりつつある。

   

今まで沢山取った「ピーマン」「青南蛮」は、まだ少しの間収穫できそうだ。

「トマト」の木が枯れた。2ヶ月以上、毎日のように沢山収穫して来たが、気温が低下したので、まだ残っている実はもう赤くならないだろう。明日にでも片付けたい。残渣は短く切り、穴を掘って埋める積もりだ。

    

野菜は「大根」と「長ネギ」「セロリ」「パセリ」「小松菜」「ホウレン草」「春菊」、友人の菜園で栽培している「花豆」を残すだけとなった。冬の到来まで残り少ない日数となった。

 

 

 

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TVで「ジェイミー・オリヴァーのスクールディナー」を見て

2022年10月05日 | TV・映画・音楽・美術

火曜夜9時からのBS12の番組を4週間前に偶然見つけて視聴し始めた。イギリスで学校給食の改革に挑んだ若いシェフのドキュメントだった。

昨日が4回目の放送だったのを、今VTRで見終わった。

この番組は、イギリスの小学校の学校給食が添加物で固めた脂肪が中心の高カロリーで、栄養バランスが取れていないフライドポテトやチキンナゲットの様な「ジャンクフード」ばかりなのに、子供達は毎日それを美味しいと言って食べている。そのことに疑問を持った2人の子供の父親でもある30歳前後の若いレストランシェフが、給食スタッフや校長、市の教育委員を巻き込みながら改革に挑んだ記録だった。

この番組を見て、日本の学校給食と大きく違うイギリスの学校給食のひどく貧しい内容にまず驚いた。

始めにジェイミーが改革に取り組んだ学校では、給食スタッフと共にまともな調理をしたパスタや野菜サラダを提供すると、子供達はほとんどその料理を受け付けずに捨ててしまうのだった。

調べると、家庭でも親はまともな調理をせずに、手軽な冷凍食品や調理済み食品を買って来て、それを子供達に食べさせていたのだ。だから子供達の味覚が、化学調味料と食品添加物で固められた「ジャンクフード」を好むようになっていたのだ。

ジェイミーが最初に改革を手がけた小学校では、当初、冷凍の「ジャンクフード」をオーブンで溶かし、温めたり、焼いたりするだけの手間がかからない献立だったのを、野菜を刻み、茹でたり炒めたりする調理が必要な献立に変えた。

しかしそのことによって、新たなレシピは、調理が面倒だし、時間がかかると調理スタッフから大反対を受けた。

しかし、先ず中年女性責任者がジェイミーが考える改革を徐々に理解してくれるようになり、やがて何とかスタッフ全員の協力を得ることに成功した。

一方で、子供達に食品の教育を進め、少しずつ食べられる子供を増やしていった。

やがて調理スタッフの献身的な努力の結果、残飯量が減って行き、午後の授業に集中する子供が増え、体調を崩す子供も少なくなっていった。親たちからも、家庭では今までよりも子供が落ち着くようになり、兄弟間のけんかも少なくなったという報告が寄せられるようになって行き、学校長の協力を得ることにも成功する。

そしてこの結果を市の教育委員会に報告し、給食改革を進めていく事の協力も得た。

改革を市内の他の多数の小学校にも普及しようと、手始めに給食スタッフを集めて3日間の調理実習の合宿を行い、「ジャンクフード」よりも手間はかかるが、ジェイミーのレシピの方が子供の健康に良いと納得させた。

休み明けに多くの学校で、給食スタッフが調理した料理を子供達に提供していった。しかし、食材購入が予算面でオーバーしたり、スタッフの時間外労働が増えたりする問題点が明らかになった。

それらをジェイミーは行政の担当者と粘り強く交渉して、解決して行ったのだ。

 

一般的に「イギリスの料理は、美味しくない」と言うのが、長い間の世界の定評だ。緯度が高く夏が短い。最高気温は20度程度と低く、年間降水量も少ない。従ってヨーロッパの多くの国々より気候は厳しく、野菜類の栽培は難しい。

調べたところ、石灰岩の大地が多く表土が薄いから、古くから牧畜業が盛んで、羊、牛、豚の順で多く飼育され、大麦・小麦、ビートの栽培はできても、野菜栽培は2006年で国内消費量の60%だという(日本は80%)。だから一般の中間層や低所得層の家庭では、主食はジャガイモとパン、副食は肉類で、多くを輸入に頼る果物や野菜は比較的高価なため、ほとんど食卓に上らないようになる。その結果イギリス人は、毎日ビタミン剤を服用しているとも言われる。

現在、イギリス政府の1人当たり野菜摂取量の推奨値は、1日80gだそうだ。(日本では350g)

しかし、島国という点で日本と似た条件のイギリスは、1965年当時のカロリーベースの食糧自給率が45%だったが、それ以降、自給率を高める政策を取り、2010年には69%と上昇している。

反面で日本の食糧自給率は年々減少し、2010年では39%と驚くほど低下した。特に今年はロシアのウクライナへの武力侵攻もあって、日本の食料自給率の低さは直ぐに輸入食品の枯渇と価格上昇を招き、大問題となっている。

またイギリスでは働く女性も多いので、家庭では手抜きができる冷凍食品や調理済みの「ジャンクフード」を利用する事が多いようだ。だから子供達は、小さい頃よりまともな食材で調理された料理を食べて来なかったのだ。

イギリスに比べ日本の学校給食では、予算面は厳しいらしいし、カロリー重視の弊害もあるようだが、一応、栄養士が作る一月の献立にそって、子供の健康と成長を考えた栄養的で美味しい献立が提供されていると思った。人間の身体は、その人が食べるものでできているので、成長が著しい子供達の食生活の大切さは言うまでも無く、この事は日本全体で理解されていると思って良いだろう。

このドキュメントを見て、イギリスだけでなく、発展途上国も含めた世界中の子供達の食生活が、21世紀の今、改善されることが必要だと強く思ったし、学校給食はそのモデルになって欲しいと強く思った。

 

 

 

 

 

 

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娘が来訪

2022年10月02日 | 日記

昨日、娘から夕方に刺身を買って来るというメールがあったので、どうせなら生寿司にしたいと返信した。

早速米を研いで、時間に合わせて炊き、寿司飯にした。また、ポテトサラダも作った。

約束通り娘が4種類の刺身のブロックと甘エビを持参して来た。

いよいよ最後になって来たミニトマトを摘んで供したら、「この2ヶ月以上、沢山のトマトにせめられたので、もう終わって欲しい。」と言う。週末に来ると、私から「無農薬のトマトは、身体に良いから毎日食べなさい。」と1週間食べられる位の量を持たせ続けた結果の言葉だった。

「これで最後だから。」と、帰り際に、また袋に一杯のトマトを渡した。

 

娘が帰ってからメールが来た。「財布をどこかに置き忘れていないか見て欲しい。」という内容だった。急いで室内や外灯で少し明るい駐車場を見回ったが無いので、「多分車の中に落としたのでは?」と返信した。夜中2時頃、目が覚めた時も外へ出てみた。

今朝、「車にあった。お騒がせしました。」という連絡があった。財布には現金の他、カードなども入れている筈なので、見つかってホッと胸をな撫で下ろした。

娘は若い頃から時々忘れ物をするので心配だ。しかし、JRの車内に落とした通学定期券や財布、携帯電話など今までに忘れた幾つかの物は不思議と皆、見つかって来た。これも『親切な日本人』のお陰だろう。

                 

 

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