花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

伯母を伴い旭山動物園に行った

2007年05月31日 | 「北海道内旅行」登別・定山渓・洞爺・函館・道東・三笠・旭川・道北・奥尻島他


 伯母に連れて行くと約束していた動物園行きを、今日、実行した。
 朝起きると晴天。7時半に車で伯母の住む町へ向かった。
 1時間後、先日、伯母が入所した施設の場所を探し当て、初めてのドアをノックした。
 室内では、既に出掛ける支度の調った伯母と前夜来て泊まったという伯母の妹が待っていてくれた。

 二人を車に乗せてその町のJR駅に向かい、窓口で特急を利用する「旭山動物園往復セット切符」を買ったら、駐車チケットを発行してくれた。それで、駅から少し離れた駐車場に車を置き、安心して旭川に行った。伯母は「特急に乗るのは初めてだ」などと言って喜んでいた。
 約1時間で旭川に着いた。駅の売店で昼のために軽食を買ってからバスに乗った。私達は早めに並んだので座席に座れたが、動物園まで30分間、立った人達も沢山いた。

 旭山動物園は丘陵地に作られている。今日は、バスを降り、低い位置にある動物園の正門から入ったので、60年以上した厳しい農作業で腰が曲がり、足も衰えている伯母を配慮し、まず右側にある展示施設を順に見ながら、少しずつ坂を登って行った。急な坂や段差では伯母の腕を支えながら進んだ。

 ペンギン館では、20日前に来た時と同様に繁殖期のため、親は陸で卵を温めていてジッとしているものが多く、見せ場の水中遊泳をしているペンギンは少なかった。飛ぶペンギンを観察するための施設が寂しかった。

 猛獣館のライオンは、緊張感を失っただらっとした格好で観察ガラス窓の傍で昼寝中だった。足の裏の形が良く分かった。

 丘陵地の最高部に作られているのはオランウータンの展示施設だが、「森の人」の空中散歩を見られる「もぐもぐタイム」迄、伯母達と木陰のベンチに腰掛けて疲れを癒しながらゆっくり待った。
 今日は残念ながら雄のジャックと雌は、反対側に置かれた餌に興味を示さなかった。
 この間まで、いつも母親の胸に抱かれて移動していた子どものオランウータンが、4歳になって母親離れしだしたらしく、一匹で高い塔を登り、空中を移動して反対側に置かれた餌を食べ、また母親のいる場所に戻った。(写真)
 飼育係の説明では、今、雌は妊娠中で、行動が緩慢になって来ているそうである。
 私は、待って貰った伯母達に、体の大きな雄のダイナミックな空中散歩を見せられず残念に思った。
 
 次に坂を下りながら、一つずつ反対側の動物を見て行った。 
 新しくなったチンパンジー館は実に変化に富んだ大型の立派な施設なのだが、どうした訳かチンパンジーの動きが少ないのだ。今日も親子兄弟だろうか、赤ん坊を挟んで、数匹が団子の様に一かたまりになって一カ所にジッとしていた。(写真)

 反対に日本猿館は、猿が自分で見つけた餌を食べる姿があちこちで見られた。吊られている缶から下がっている棒を揺らして餌を落として食べている猿、餌が入った四角いプラスチックの箱を転がして餌を出している猿、地面に撒かれた鋸屑?の中から必死で餌を探し出している猿など、それぞれが頭を使って餌を見つけ出している姿が見られて興味深かった。
 
 北極熊館は相変わらず混んでいて、「もぐもぐタイム」を見るために列になって15分待った。熊も疲れて来ているのだろうか。餌に飛びつく動きが、前ほどダイナミックでは無い様に思った。

 アザラシ館のアザラシ達は今日も生き生きと泳いでいて、眼前の水柱の中を何匹もが通り抜けてくれた。水柱が凸レンズの役割を果たすと見えて、そこを通る時には1.5倍位の大きさに見え、特有の体のあざらし模様もはっきりと美しくなるので、今日もアザラシが通る度に大きな歓声が上がっていた。

 見終わってから出口の傍の売店でソフトクリームを求めて食べたら、乾いた喉にすごく美味しかった。
 伯母達にバスの座席を確保するため、少し早めに出てバス停に行って並んだので、帰りも座って旭川駅に戻る事ができた。
 帰りの特急自由席は比較的空いていたので、座席の向きを変えて3人が向き合い、今日の楽しかった思い出を話しながら帰って来た。
 今日は高齢の伯母達が疲れずに楽しめるようにと、たっぷりと5時間かけて見学をして貰った。お陰で、生まれて初めて行った動物園で、一回でほとんどの展示施設を心行くまで見る事ができたと喜ばれた。私自身、2度の経験がある札幌からのバスツアーなら、見学時間は3時間が普通なので、一度に全部を回ることは難しい。今日はJRで個人的に来た良さだと思った。
 また、伯母の様子から、2ヶ月前に夫を亡くしたショックからようやく立ち直れた様に感じた。

 伯母を施設に送り届けたら、ガイドのお礼として昨日採ってあったという蕗をいただいた。明日の朝、皮を剥いて茹でなければならない。
 帰宅して夕刊を見たら、『上野・天王寺・東山動物園 「旭山式」で園客万来』という見出しがトップを飾っていた。全国の動物園がこれまでの珍獣頼みを脱し、旭山動物園に習って色々な動物の行動展示を工夫し始めたので、入園者数が上向き始めているという記事だった。

 

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