年配の内科医が若い腎臓内科医と相談していた。内科で診ている左肺癌の82歳女性が癌性胸膜炎による胸水貯留がある。胸腔穿刺に慣れている腎臓内科の先生に、見てもらうながら胸腔穿刺をしたそうだ。
元々は2023年3月29日に、家族が一人暮らしの自宅に電話して出なかったので、訪問した。自宅内で倒れているを発見して、当院に救急搬入された。
搬入時に左下肢の冷感・腫脹があり、造影CTが行われた。結果は腹部大動脈(腎動脈のすぐ遠位)から末梢が閉塞していた。右下肢はそれなりに血流があり、側副血行路があるようだ。
地域の基幹病院血管外科に連絡して、転送となった。その時に左肺癌も指摘されていたが、緩和ケアのみとなっていた。
グラフト置換、バイパス術などが行われたが、左下肢は下腿が壊死になって大腿部で切断となった。7月4日に当院にリハビリ目的で転院して、9月7日に退院していた。
左胸水貯留で10月9日に入院した。胸腔穿刺が行われたが、ドレーン留置はしなかった。経過をみていったん早期退院するかどうか決めるそうだ。