なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

COVID-19

2023年11月29日 | COVID-19

 11月26日(日)の日直の時に、地域包括ケア病棟から連絡がきた。

 発熱の患者さんがいて、担当医の指示でコロナの迅速検査をして陽性と出ていた。日直の先生に治療を開始しておいてほしいと言われました、という。

 患者さんはじん肺・慢性呼吸不全の71歳男性だった。2日前の11月24日に地域の基幹病院呼吸器内科から、入院治療継続のために転院していた。

 地域包括ケア病棟は病棟看護師3名と入院患者4名がCOVID-19 に罹患している。しかしこの患者さんは24日に転院してきて、静養中の罹患した看護師さんとは接触がなく、罹患した入院患者さんとも接触がない。

 24日に転院して、25日には微熱があった。そして26日に高熱となった。転院してきた24日に血液検査が行われていて、血清フェリチン(何故か入っていた)・LDH・Dダイマーの上昇を認めている。先方の病院で感染した疑いがある。

 腎機能に問題がないので、レムデシビル通常量の点滴と、食欲低下で500mlの点滴を入れた。翌日には解熱していた。レムデシビルは3日ではなく、5日継続をお勧めした。(抗菌薬併用も勧めた)

 送られてきた胸部CTを見ると、両側肺に陰影があり、左気胸もあった(1か月以上前から同程度で推移)。

 

 当院の病棟(入院患者、病棟看護師)でCOVID-19が複数出ていることを、基幹病院にお伝えした。すると、転院予定の患者が転院をいやがるので伝えないでほしいといわれた。病院に連絡すると、その旨を患者さんに伝えないわけにはいかない、ということだろう。

 確かに同じ5類のインフルエンザでは、いちいち何人入院しているとは伝えたりはしない。コロナも同じ扱いでということになる。

 

 

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