土曜日の日直の時に、内科クリニックから77歳男性が咳と胸部異常影で紹介されてきた。今月初めから(2~3週間前から)咳が出る様になった。普通に平地をあ歩いている時は自覚しないが、自転車を漕いでいると(それまでになかった)息切れを感じるようになったそうだ。30本/日50年以上の喫煙歴があり、咳が出る様になってからはやめた。発熱はなかった。
電話で連絡が来たときは、COPDに感染症の合併かと思っていた。聴診で両側下肺野にVelcroラ音が聴取された。喘鳴はない。当院で胸部X線を撮り直すと(当院の方が細かな変化までわかった)、両側肺に間質性陰影があるようだ。胸部CTで確認すると、気腫性変化と胸膜直下の蜂窩肺と間質性陰影(スリガラス陰影)があった。こういうのは、肺線維症と肺気腫が混ざったCPFE(Combined pulmonary fibrosis and emphysema)というのだろうか。
酸素飽和度は室内気で97%あって、緊急性(即の紹介)はないと判断された。週明けに地域の基幹病院の呼吸器科外来へ紹介とした。今日紹介状をFAXして、明日の予約をとった。
内科クリニックには、高血圧症・高脂血症・高尿酸血症で通院している。COPDの治療はすると思うが、肺線維症としての治療はどうなるのだろうか。