昨日は日直で病院に出ていた。内科当番だったので、そのまま病院に泊まって待機していたが、宿直帯では小児と若い成人の胃腸炎が多く、入院はなかった。
昨日はインフルエンザの93歳女性を入院させた。デイサービスに行ったが、高熱を指摘されて家族が呼び出されたそうだ。インフルエンザ迅速試験でA型陽性。胸部X線で判断がつかなかったので、胸部CTまで検査した。若干陰影があるように見える。白血球数9200(ふだんは5000くらい)。肺炎の初期の可能性があり、家族の「家に置いておくのも困る」という希望もあり、個室入院とした。ラピアクタ点滴静注とセフトリアキソンで経過をみることにした。ご本人はそれほどぐったりではないが、以前の入院の時に不穏で困ったことがある(らしい)。それにしても食道裂孔ヘルニアが目立つ。
今月初めに、91歳女性が高熱で夜間に救急外来(宿直は外科医)を受診して、インフルエンザ迅速試験でA型陽性だった。若干肺炎も疑われたが、何しろ不穏がひどく外来治療となった。翌日には、看護師さんが家に電話を入れて様子を聞いたが、家族はそれほど変わりないと言っていたそうだ。4日後に呼吸困難で救急搬入された。両側肺に浸潤影があり、入院治療となったが(担当は別の内科医)、翌朝には亡くなってしまった。最初から体幹抑制(通称ぐるぐる巻き)で入院させて方がよかったのかどうか。
82歳女性が38℃の発熱で受診して、急性腎盂腎炎だった。9月に同じ疾患で入院しているが(担当は別の内科医)、不穏がひどかったという。食事はとれていて、なにしろ動き回ってしまう。付き添いの夫も入院させたくないというので、外来治療をしてみて、それでダメなら入院とした。病状が悪ければ側再受診と伝えた。来週の火曜日に定期の予約が入っているので、症状改善すればその日に再受診とした。前回の尿培養では感受性のいい大腸菌が検出されていた。レボフロキサシンを薬局から持ってきて、その場で内服させた。
もうひとり82歳女性も38℃の発熱で受診した。COPDがあり、以前肺炎で2回入院している。家族(孫)が数日前にインフルエンザにかかったという。インフルエンザ迅速試験は陰性で、胸部X線で肺炎らしい陰影はなかったが、インフルエンザ薬と抗菌薬内服で経過をみることにした。全身状態は割と良好だった。来週再受診の予約を入れた。
嘔吐下痢で、その日準夜の予定だった看護師さんを含めて、何人か外来で点滴したが、入院はなかった。